事務所代表 高橋博
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犯罪心理

埼玉桶川カウンセリングルームは、犯罪の心理臨床と法律知識に精通し、20年以上の経験と実績があります。温和で優しい性格の心理カウンセラーが、ご相談をお受けします。お気軽にお問合せください。

※ご相談中に犯罪の事実が明らかとなっても、警察署等への通報はいたしませんのでご安心ください。

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※以下は、「入門 犯罪心理学」 原田隆之 ちくま新書 を参考にしています。

青年期限定型

思春期から青年期にかけての不安定な時期に、窃盗・暴行・暴走行為などの比較的軽微な非行を行なう人のことです。
彼らの大半は、成人期にさしかかると非行は見られなくなり、就職したり、結婚して子供を持つなど、ごく普通の社会人としての生活を送るようになります。
「若い頃は無茶をしたタイプ」です。

青年期は、親からの自立の時期であるとともに、身体も成長期にあり、大人の言うことや社会のルールに反抗したくなったり、情緒が不安定になる時期です。
しかし、心身の成長とともに、次第に落ち着きをとりもどし、その後は善良な市民として生活を送ることになります。

生涯継続型

生涯にわたって犯罪を繰り返す人のことです。
小さい頃から様々な問題行動や非行が見られ、嘘をつく、いじめ、動物虐待、親の財布から金を持ち出す、物を壊す、などの多くの問題行動が見られます。
そして成長するにつれて、問題行動はエスカレートし、何度も補導され、少年鑑別所・少年院・非行集団に入ったり、職場や家庭でのトラブルが絶えません。
ただし、窃盗癖、のぞき、盗撮癖などの依存性の犯罪者には、大きな問題行動が見られないことも多く、良い人との印象を持たれていることもあります。

将来、犯罪を起こす可能性のある素行障害として、以下のような兆候があります。

人および動物に対する攻撃性

しばしば他人をいじめ、脅迫し、威嚇する。
しばしば取っ組み合いのけんかを始める。
他人に重大な身体的危害を与えるような凶器を使用したことがある。
人に対して身体的に残酷であった。
動物に対して身体的に残酷であった。
被害者の面前での盗みをしたことがある。
性行為を強いたことがある。

所有物の破壊

重大な損害を与えるために故意に放火したことがある。
故意に他人の所有物を破壊したことがある。

虚偽性や窃盗

他人の住居、建造物、車に侵入したことがある。
物または好意を得たり、義務を逃れるため、しばしば嘘をつく。
被害者の面前ではなく、多少価値のある物品を盗んだことがある。

重大な規則違反

親の禁止にもかかわらず、しばしば夜間に外出する行為が13歳未満から始まる。
親または親代わりの人の家に住んでいる間に、一晩中、家を空けたことが少なくとも2回、または長期にわたって家に帰らないことが1回あった。
しばしば学校を怠ける行為が13歳未満から始まった。

将来、犯罪を起こす危険のある行動・環境・特性の大きな要因として、以下があります。

過去の犯罪歴

小さな頃から多種多様な反社会的行動を行なっている。
過去の犯罪経験による利益が、犯罪行為を強化してしまう。

反社会的交友関係

反社会的傾向を有する者との交友がある。

反社会的認知(物事の見方、とらえ方)

反社会性に対する合理化・言い訳、犯罪的他者への同一化、規範無視、敵意帰属バイアスなど、反社会的な価値観、態度、認識を有している。
性犯罪者特有のものとして、女性に対するゆがんだ認識・信念を有している。
犯罪を肯定する価値観や態度、物事を犯罪に結びつけてとらえやすい判断傾向、認知のゆがみ、などもみられる。

反社会的パーソナリティ(情緒的特性・思考的特性・行動的特定)

共感性欠如、冷酷性、残忍性、自己中心性、遅延価値割引傾向、自己統制力の欠如、刺激希求性、衝動性、責任感の欠如、などの傾向を有している。

家庭内の問題

家庭内に葛藤がある、家族関係が不良である、しつけ不足。

教育・職業上の問題

教育・職業上の成績が不良である、怠休、無職の状態にある、学校や職場での対人関係に問題がある。

物質使用

アルコール、違法薬物を使用している。

余暇活動

建設的な余暇活動を行なっていない。

犯罪者には、次のような心理的傾向があります。

・遅延価値割引傾向(目の前の小さな利益と、少し先の大きな利益があった場合に、目の前の小さな利益を選んでしまう)
・自己制御力の弱さ
・衝動的
・感情コントロールの弱さ
・自己中心性(人命の軽視、暴力の肯定)
・共感性の乏しさ(残忍性、冷酷性、自分の痛みには敏感である一方他人の痛みには鈍感、被害者意識が強い)
・愛情や信頼に基づいた深い関係を築けず、心理的に孤立
・トラブルに対して適切な対処能力がない
・趣味や打ち込めるものがない

※以下は、「犯罪へ至る心理」 梅澤礼 光文社新書 を参考にしています。

精神科医・犯罪学者のエティエンヌ・ド・グレーフは、人は三つの段階を経て犯罪に至ると述べています。
彼の犯罪生成プロセス理論によると、恋愛感情がからんでいる場合、殺人の前に、人間はそれまで費やしたお金を相手に要求し、相手について根拠のない中傷をし、そして周囲に自殺をほのめかします

具体的には、失恋もしくは嫉妬による殺人では、その恋愛が終わるとき、まずリダクションプロセスが現れます。
愛していた相手を愛せなくなったとき、それまで抱いていた気持ちは失われ、相手の価値は「減少」し、それに反比例するように、いままで気にしてこなかったものの価値が再評価されるようになります。その多くは、相手のために使ってきた「お金」です。そこで相手に対し、これまで使ってきたお金の返金を迫ったり、使ったお金の対価を求めるようになります。
そして、愛していた相手の魅力は減少し、罰を与えなければならない存在となり、脅しへと進んでゆきます。
こうしたリダクションプロセスの先に待っているものは、自分を破壊する「自殺」と、自分を守る「他殺」です。最初に表面化するのは自殺ですが、やがて、「一人ではなく一緒に死のう」とか、「相手を殺して自分も死のう」という考えに変わってゆきます。
データによると、自殺願望が15日以上続くと他殺願望に変わってゆき、また他殺の後に自殺を図るという例もあります。

このような感情の流れは、いかなる非論理的・非道徳的なものであっても、加害者にとっては、正当化され、繰り返され、積み重なり、確固たるものになってゆきます。そして、加害者が疲れ果て、全てに無関心になったところで、何らかの出来事が最後の一押しとなり、事件が起こるのです。最後の一押しは、普段であればたいしたことのない出来事、例えば、たわいのない友人からの皮肉、相談相手から不用意な一言、被害者の言動、などであり、これらが加害者にとっては最後の一滴となってしまうのです。

一方、犯罪の予防のためには、生育環境の改善が必要となります。
生育環境に何らかの要因があること自体が問題ではなく、そうした要因から解放される望みをなくしてしまうことで、つらい暮らしから抜け出すことを諦め、その状態にも、そんな自分にも無関心になった先に、非行や犯罪があります。
また、親との関係においては、欲望が何でも瞬時に解決されてしまう状態や、十分な愛情を示してくれなかった状態が続くことで、時間の概念がないまま育ってしまいます。その結果、不快な思いをすると、このままずっと不快な状態のままであると思い込んでしまい、世の中は自分に対して不当なのだと結論づけ、「今ここ」「この瞬間」の満足を求めてしまうのです。

犯罪の予防のためには、誰かが苦しんでいることに気づくこと、そして、その苦しみを軽んじないこと。
危機的状況に陥った人間は、誰にも理解されず独りぼっちだと感じる反面、誰かに理解してほしい、助けてほしいという気持ちを抱いているのです。

窃盗癖(クレプトマニア)とは、盗む物は必ずしも必要な物であるわけではなく、緊張感や満足感を味わうため、盗みたい衝動を抑えられないという障害です。

盗撮癖(窃視症)や痴漢(窃触症)とは、性的興味からのぞいたり盗撮・痴漢をする以外に、ドキドキ感やスリル感、達成感を味わうために行なってしまう障害です。

窃盗癖や盗撮癖、接触症は反社会的行動であるため、社会的制裁(懲役・禁固刑、拘禁刑、罰金刑)を受けることになり、ある程度はその制裁によって抑止することができますが、制裁による更生が期待できないことも多くあります。窃盗癖や盗撮癖、接触症は、制裁だけではなく、心理面の治療も必要となることが特徴です。

原因

犯罪を行なうと、刑罰という社会的制裁を受けます。すると、その後の犯罪が抑止できます。
しかし、窃盗や性犯罪などは繰り返されることも多く、刑罰による抑止だけでは限界があります。
窃盗や性犯罪を繰り返す原因としては、以下が考えられます。

現実やストレスからの逃避

以下のような性格の人は、ストレス耐性が弱いため、現実逃避をすることでストレスを和らげようとします。

・感情表現が苦手な人
・不安を感じやすい人
・抑うつ傾向が強い人(気分が落ち込みやすい人)
・強迫的な傾向が強い人(こだわりが強い人)
・対人感受性が強い人(人間関係に敏感な人)

空虚感、孤独感、愛情不足

生きている実感がない、コンプレックスや劣等感を常に持っている、空虚感・孤独感が強い、親からの愛情が不足している、などの人は、 自分自身が持っている問題を、自分自身で抱えきれなくなっています。このような時に刺激(ギャンブル、薬物、盗撮など)を求めると、一時ではあっても、これらの問題から逃れることができます。この、「刺激により問題から逃れること」を繰り返し求めることで、依存症になってしまいます。
また、自分自身の存在価値や、力(権力)・自信・魅力・愛情を得たいがために、刺激を追い求め続けることで、依存症に陥ってしまうこともあります。
さらに、何も予定がなく、時間が空いた時に、「自分がブラックホールに吸い込まれるような感覚」や「空っぽでこの世から消えてゆく感覚」などが生じてしまい、 そのような感覚から自分自身を取り戻すために、あえて刺激を求め続けることで、依存症に陥ってしまうこともあります。

過去のトラウマ、強く抑圧された環境

過去に、親や家族、親戚などの身内から暴力・暴言・虐待を受けた、厳しいしつけをされた、学校でひどいいじめを受けた、 その他衝撃的な出来事があった、などの過去のトラウマを癒やすため、あるいは、それらの記憶から逃れるため、刺激(ギャンブル、薬物、盗撮など)を求めると、一時ではあっても、これらを忘れることができます。 この、「刺激により不快な記憶から逃れること」を繰り返し求めることで、依存症になってしまいます。

解説

当カウンセリングルームでは、お話しをじっくりとお伺いし、不安な気持ちや、怒り、悲しみなどの感情を十分に吐き出せるよう、話しやすい環境づくりを心がけています

問題や内容によっては、思考を広げるお手伝いをしたり、問題の受け止め方を変えたり、新たな考え方を持てるよう、状況によってさまざまな検討を行ないます。
また場合によっては、アドバイス・助言をしたり、現在の心理状況を考えてみる、といったことも行ないます。

なお、強引に考え方を改めさせるとか、強制するといったことは一切ありませんのでご安心ください。ご自身の気持ちや考え方を整理し、自らより良い解決方法を発見したり、自ら気づきを得ることが最も大切なことなのです。

心理カウンセラーは、悩みや問題の背景にある、不安や怒り、悲しみなどの感情を敏感に感じとり、より良い方向に歩き出せるよう、お手伝いをさせていただく職業です。「お客様が主導となって問題を解決してゆくためのサポート役」「心のアドバイザー」「自分自身と向き合うための同伴者」「自己探索の旅の同伴者」なのです。そのため、心理カウンセラーには、場の空気を読んだり、さまざまな状況を把握して適切な対応をする力、共感力、想像力、などが求められます。

人は、他人に指摘されても決して変わることはありません。自ら気づくことで変わるのです。
生きていれば、悩みや問題は必ず発生します。これを人生の宿題として、自己成長・自己洞察の場であると理解します。決して他人が解いてはいけない問題なのです。

カウンセリングや心理療法は、どのような原理で心を回復させるのでしょうか?
カウンセリングや心理療法の本質とは、どのようなものなのでしょうか?

カウンセリングでは、まず、クライアント(お客様)の無意識を、クライアント自身が知る必要があります。
無意識を知ることは、とても困難です。そのためにカウンセラーが必要となります。
クライアントが自ら話すことによる気づき、カウンセラーからの助言、質問、問いかけなど、カウンセラーとの心の共同作業によって、クライアントは無意識を知るようになります。

次に、クライアントが、クライアント自身を知る必要があります。
クライアントが無意識を知ると、クライアントの本当の欲望や関心、不安などを、クライアントが深く理解するようになります。
それまでの、表面的な理解ではなく、本質的な自己の理解が進んでゆきます。

ここで初めて、クライアントの適応的ではない、歪んだ自己像を刷新する準備が整います。
自己の理解が極限まで達した時、自己の変容が起きるのです。
自己像を刷新するのは、とても怖いものです。そのため、カウンセラーとの信頼関係が重要となります。カウンセラーを信頼し、またカウンセラーから信頼されるという環境に身を置くことで、自己像を刷新することが可能となるのです。
信頼関係という、カウンセリング特有の関係性を構築することで、クライアントは安心してカウンセラーに心の奥底をさらけ出し、身をゆだね、承認され、寄り添ってもらい、どんな自分でも受け入れられるという自由な心的環境によって、自己像の刷新が生まれるのです。

このような流れで、クライアントの自己像が刷新され、クライアントの欲望が充足されます。
クライアントは、「自由に生きたい」と「不安を回避したい」という2つの葛藤をかかえています。
「ポジティブな感情」と「ネガティブな感情」がぶつかり合っています。
「不安を回避したい」思いや「ネガティブな感情」は、心の防衛反応であり、心の病の原因にもなります。
これまでの自己のルールを修正することで、新たな生き方を発見し、心は回復してゆくのです。

カウンセリングのご予約は全国どこからでも
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特徴

当カウンセラーは 心理カウンセリング法律 の専門家です。

地元で開業し、業務歴が15年以上 あります。

閑静な住宅街にある アットホームな雰囲気 の場所です。

傾聴 はもちろん、心理状況分析や助言・回復支援 も行ないます。

※お客様の秘密は厳守いたします。
※本人のご家族からのご相談も歓迎いたします。
※カウンセリング中の聞き取りで、犯罪の事実が明らかとなっても、警察署等への通報はいたしませんのでご安心ください。
※当カウンセリングルームは『完全予約制』となっております。
料金

※各コース間の変更は可能です。初回は時間単価コース、2回目以降は6回コース、といった選択をお勧めしております。

時間単価コース
-面談カウンセリング
 :2,000円(15分当り)
-電話カウンセリング
 :2,000円(15分当り)(※1)
-オンラインカウンセリング
 :2,000円(15分当り)(※1 ※2)

所要時間は、初回の場合、2時間前後かかることがあります。
お客様より、お時間のご指定もお受けいたします(1時間まで、2時間まで、など)。

6回コース :43,000円

1回60分を6回、又は6時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。

9回コース :63,000円

1回60分を9回、又は9時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。

12回コース :83,000円

1回60分を12回、又は12時間分のコースです。料金は、初回時に全額お支払いください。

メールカウンセリング
 :2,000円~8,000円(1往復)(※1)

料金は文面の長さやご相談内容によって異なります。お客様よりご相談内容をお送りいただいた後、当方より料金のお見積りをいたします。

心理分析・カウンセリング報告書
 :30,000円

複数回のカウンセリングが必要となります。別途、カウンセリング費用が発生します。
病気の診断はいたしません。心理分析は、当職独自の見解によるものです。
裁判所・役所等の公的機関への提出を目的とした作成はいたしません。

他専門職(弁護士等)への説明・対応
 :4,000円(15分当り)

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※裁判手続きの対応は行っておりません。再犯しないことや治癒の保証はいたしません。

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