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同業・ビルダー応援 |
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耐震補強・設計施工 |
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建てる前に勉強 |
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補強工事をしたから壊れません・・と実は言えないんです
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稀に他社の計算書をみることがあります。
コイケ設計が普段仕事を頂いている建設会社・工務店さんが顧客から相談を受けてのチェック依頼です。
計算書を持ち込みいただいたビルダーさんはプロです。
耐震補強に普段関わりが少なくても、新築物件で基本構造の知識があります。
担当さんが違和感を感じてコイケ設計に相談いただく例です。
計算書を見てみるとカラーで立派です。
細かい入力のほうに目を配ると、壁が無いのに壁が有るとして入力してあったり、
耐力壁として評価できない壁を耐力壁として計上してあるもの。
予想される原因:前者は入力ミス・後者は意図的か無知によるもです。
意図的である場合つぎのような事が考えられます。
施主さんの予算を知った業者が予算内で納めて、工事の契約をとるため・・・。
役所の審査はあくまで計算書であって耐力壁の計上の可否は診断者に委ねられています。
一般の方がみても壁があるのだから、そういうものだろうと納得してしまう。
そのまま補助金申請を市・町に提出しても書類は通ってしまいます。
計算書としては間違いがないのだから・市・町に責任はありません・・診断者(補強計画作成者)の責任です。
しかし、「耐震強度90%(評点0.9)までしか工事ができてない建物は地震で倒壊しますか?」
と聞かれたら「わかりません・倒壊する可能性はあります」としか答えようがない。
逆に「強度100%(評点1.0)を越える工事ができたから、大丈夫です。こわれません」
とも実は・・・言えないんです。
「どこかしら壊れるかもしれませんが、倒壊はしないでしょう」
と答えるのが限界です。
新築と違い、すべての材料強度が一定でもないし、調査できない接合部などがたくさんあります。
木造の構造計算は伝統工法など難易度の高いものもあり難易度レベルの高低差がかなりあります。
昔の大工さんの継ぎ手から現在の大工さんの仕事、材料工学、地震学など多岐にわたり知識が必要。
そこまで研究者のように取り組んでいらっしゃる構造の専門家は少数。
コイケ設計は木造3階の計算/申請や多少現場よりの知識はございますが
上記ほどの専門家ではありません・・。
木造の構造計算は「釣りはフナにはじまりフナに終わる」に似ているかもしれません。
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