子どもに夢を語る


 熊本県教育庁社会教育課勤務の頃、課長や教育長、さらに知事挨拶文などを作っていたとき、言われた言葉が「挨拶文は、県民に対する社会教育の啓発である」でした。
 ある町長からは「学校に行けば校長先生が保護者や子どもに語りかける話を聞くことができる。これが私には格好の生涯学習」と聞きました。
 先輩校長からは「子どもに語りかける校長講話は校長の授業」と指導を受けました。
 これらから、子どもに語りかける講話は、重要な意味を持っていることを学びました。

 子どもの遊びや興味に関する内容、社会行事に関連する内容、私自身がテレビ番組やものの本から感銘を受けたこと、日頃思っていることなどを校長講話として語りかけました。

     「パンドラの箱の話はとてもおもしろかったです。」
     「15少年漂流記を僕も読みました。」
     「お父さんと通潤山荘に行き、山下さんの柔道のテレビを見てきました。」
     「ナイル川を渡るアリは力を合わせているのですね。」
     「草や木も一生懸命生きる努力をしていることを初めて知りました。」
     「”やればできる”の話は、今の子どもたちにぴったりの話です。」
     「入学式の式辞をこのように前もって校長先生からいただくことは初めてです。」
     「子どもの生活の事例からの話だからよく分かります。」

 など子どもや先生、保護者の皆さんから感想をいただいたことがありました。
 ここに、子どもたちに話したことをまとめました。


1 入学式・卒業式 式辞

     入学式式辞 「がんばる芽 元気いっぱいの芽 仲良しの芽」
     卒業式式辞 「自ら学ぶ姿勢を身につけましょう」
     卒業式式辞 「自分の行動に責任を持とう」
     卒業式式辞 「3意の精神をいつも胸に」
     卒業式式辞 「卒業は人生の節です」
     卒業式式辞 「巣立ちの舞」

2 始業式 講話

     1学期始業式講話 「新しいものに挑戦しよう」
     1学期始業式講話 「人間としての土台をつくろう」
     1学期始業式講話 「すすんで なかよく たくましく」
     2学期始業式講話 「笑いで明るい子に 汗を出してがんばる子に」
     2学期始業式講話 「習い 使い 見つける 学習をすすめましょう」
     2学期始業式講話 「進んでするから すっとする」
     3学期始業式講話 「新年を迎え、将来の夢や希望に胸を膨らませよう」
     3学期始業式講話 「やる気 元気 根気」を持って」
     3学期始業式講話 「すすんで なかよく たくましく」

3 終業式 講話

     1学期終業式講話 「目当てをもってがんばろう」
     1学期終業式講話 「感動のある生活をしよう」
     1学期終業式講話 「何でもチャレンジ夏休み」
     2学期終業式講話 「自分で進んで学習する」
     2学期終業式講話 「のび太も伸びた。みんなも伸びた。」
     2学期終業式講話 「2学期を振り返る」

4 6年生 修了式講話

     「額に汗して努力すること」
     「我 以外 皆 我が師」
     「時間を大切にし、充実した毎日を過ごしましょう」 

5 修了式 講話

     「何事にも興味関心を持ち、前に進みましょう」
     「努力の大切さ」
     「やればできる」「素直で、礼儀正しく」「目標を大きく持つ」 

6 諸行事での講話

     運動会あいさつ 「走り出そう。みんなのゴールへ」
     運動会あいさつ 「力一杯演技しよう」
     運動会あいさつ 「みんなが主役の運動会」
     国際理解学習会挨拶 「たがいの文化や生活を理解し合いましょう」
     祖父母学級あいさつ 「ふれあい」
     プール開き 「目当てを決めて水泳の練習をがんばろう」
     学習発表会 「一人一人が主役」
     百人一首大会 「目を輝かせ、闘志を燃やして」
     追跡ハイキング 「相手の立場に立って考えましょう」
     フェスタあいさつ 「輝こう中央小 フェスタ」
     修学旅行出発式あいさつ 「思い出に残る修学旅行に」

7 人権に関する講話

     私の命はこの世でただ一つ
     だからわるい
     とびばこ
     自分では気づかないで友達をきずつけたりしてはいないか、振り返ってみましょう
     食べることは生きること
     ニックネームとあだな
     スーホの白い馬

8 社会一般の行事等に関する講話

     愛鳥週間
     毛虫の坊やの交通事故
     歯の衛生週間
     読書の秋、本と友達になろう
     給食をおいしく食べよう

9 生き方に関する講話

     若竹のように成長しよう
     ゆずってもらった生命を大事に使いましょう
     パンドラの箱
     心の埃、物の埃を取り除くすす払いをして1年を締めくくりましょう
     自分で観て、考え、学習しよう
     耳と目と心で聴こう
     よく学び、よく遊べ
     お母さんに心から「ありがとう」を言おう
     もどってきた「蛍の里」
     力一杯最後まで頑張ろう
     星に願いを
     目の愛護デー
     みんな違っているから楽しい
     ナイル川を渡るアリ
     目標に向かって頑張ろう
     感謝の気持ちを持とう
     節分と豆まき
     帰ってきたサケ
     蜘蛛の糸は一本だけ?
     「助け合い、励まし合い、志高く」の熊本の心を持って行動しましょう
     自分が決めた目標に向かって