終業式 講話



                 「目当てをもってがんばろう」

 今日は第1学期の学習の終わりの式 終業式の日です。今日は皆さんが楽しみにしていた「通知表」が渡されます。この4ヶ月間、学習や運動に、学校での暮らし等でどれだけがんばったかを担任の先生からの言葉で書かれています。
 また夏休みに向けて、どんなおさらいをしなければならないか、こんな点は気をつけてほしいなど、皆さん一人一人のよさや努力点を書いてくださっています。
 私は、1年生から6年生まで全員の通知表を読ませてもらいました。
 ○「漢字の練習を毎日欠かさず練習してきました。」
 ○「かけ算九九を、スラスラ言えるようになりました。」
 ○「毎日、日記を書き続けました。」
 ○「ウサギ当番を進んでやってくれました。ウサギも大きくなりました。」
 ○「大きな声で自分の考えを発表することができるようになりました。」
 ○「困っている人がいると、そっと助けてあげる優しい心の持ち主です。」
 ○「児童会役員としてみんなのために力一杯がんばってくれました。」
 これはほんの一例ですが、皆さん一人一人の学習や生活の様子、がんばったことなどが書かれています。55人全員が、学習に、運動に、係り活動に、友達との遊びに頑張ってきました。たいへん良かったと思います。
 明日から43日間という長い夏休みが始まります。この長い休みを皆さんはどのように過ごしたらよいでしょうか。夏休みをじょうずに過ごすために、大切なことを4つ話します。
 1つは、「自分の目当てを持って頑張ろう」です。
 この休みに自分でやってみたい目当てをしっかりと持つことです。
 この夏は水泳を頑張ってみよう。
 百人一首を頑張ろう。
 自分の庭に植えている花の観察をしよう。
 七滝の歴史を調べてみよう。
 農作業の手伝いをしよう。
等々色々考えられます。自分の目当てを持ったら途中でやめないで最後まで続けてやることです。また、家での自分の役割を考えて進んで家の仕事をすることも大切です。
 2つめは、「色々な活動に参加しよう」です。
 御船町のがわっぱ祭り、化石教室、豊野少年自然の家などでのいろんな体験活動がたくさん計画されています。お家の方と相談して進んで参加して色々な体験を増やし、多くの友達との出会いを大切にして、よい汗をいっぱい流しましょう。そして自分の思い出を作りましょう。
 3つめは、「読書を進んでしよう」です。
 学校の図書室や御船町の図書館からいろんな本を借りて、美しい心、美しい言葉を育てるためにもたくさんの本を読んでほしいと思います。「今年の夏はこんな本に出会えて良かった。○○君、○○さんもこの本よんでごらん」と紹介できるようにチャレンジしてみてください。
 最後は、「おじいさん、おばあさんからお話を聞いてほしい」のです。
 そのお話というのは今から52年も前の前のお話です。戦争が終わったのは52年前の昭和20年8月15日です。その後、私たちの国は二度と戦争はしませんと憲法で決め、平和な国であるように誓っています。この夏休みには、ぜひ、おうちや親戚のお年寄りから戦争の頃のお話を聞いてみましょう。空襲があって怖かったこと、食べるものや学用品がなくて困ったことなどたくさん話していただけるものと思います。そして、今の私たちの幸せをかみしめて、これからの私たちの国のことを考えてほしいのです。
 夏休みにしてほしいことをたくさんお話ししましたが、9月1日には一人の事故もなく、真っ黒な笑顔で、元気で会いましょう。



                       「感動のある生活をしよう」

 今日は、1学期の終業式です。
 4月、運動場の木々が新しい緑の葉っぱをつけ始めた頃、1学期はスタートしました。
 みなさんはこの1学期でとてもたくましく成長しました。まだ、あどけなかった1年生もとても立派な甲佐小学校の一員となりました。
 6年生は、委員会活動、クラブ活動、部活動などで、先頭に立ってがんばってきました。とても頼もしく思います。2年生も、3年生も、4年生も、5年生もたくましくなってきました。みんなで互いの成長を祝いあいたいと思います。
 さて、1学期を振り返ると、児童会の執行部の人たちが中心となって、挨拶運動を続けました。みなさん、とても挨拶が上手になりました。明るい、元気のよい挨拶ができ、学校はもとより、地域の方も1日を気持ちよくすごしておられます。
 また、「丁寧な言葉使い」を6月から心がけるようになりました。中には、丁寧な言葉がすらすらと出るようになった人もいます。友達言葉に気づいて、丁寧な言葉に言い直す人も出てきました。丁寧な言葉を使うのは難しいなと思っている人もいるようです。
 この夏休みは、元気な挨拶、丁寧な言葉使いをお勉強するのによい機会です。おうちにいらっしゃるお客さんに、道で出会った近所のおじさん、おばさんたちに、元気な挨拶と丁寧な言葉使いで接しましょう。
 私からみなさんへの夏休みの宿題があります。
 それは、「1日1回「感動」を味わいましょう。」ということです。
 今、私の家の庭にカサブランカの花が咲いています。真っ白い花で、何とも言えない香です。今朝も、「うーん、いい匂い。」とその香りをかいで気持ちよく学校に来ましたきました。
 このように
 「うわー、今朝の朝顔の花はきれい。」
 「やったー、50メートル泳げた。」
 「万歳、カブトムシをつかまえたー。」
 「自分で作ったそうめんはおいしい。」
 「こんなことができるなんて、すごい。」
などなど、心がおどることを1日に1回体験して欲しいことです。
 そして、そのことを毎日の日記に記して欲しいのです。2学期の始業式ではみなさんがどのような心躍る体験をしたか、私に話を聞かせてください。楽しみにしています。
 それでは、楽しい夏休み、思い出に残る夏休み、けがや病気のない夏休みにしてください。
 9月1日は元気であいましょう。



                               「何でもチャレンジ夏休み」

 今日で一学期が終わります。
 一学期の始業式のときに皆さんにお話ししたことをふり返ってみます。
 「すすんで」は、学級のお友達とすすんで学び合い、お勉強の楽しさ、わかる喜び、できる喜びなどを味わいながら「こんなことができるようになったよ」と実感できる力を付けましょう。
 「なかよく」は、学級のみんなはもちろん、隣の学級の人、上級生、下級生ともなかよくふれあってすべての人が楽しいと思う益城中央小学校を創り上げていきましょう。思いやりのある優しい心を持った人になりましょう。
 「たくましく」は、みんなで互いに鍛え合って、つよい心と体を作り上げましょう。
 この「すすんで なかよく たくましく」の生活ができるように、毎日の学習や活動に「うちこめ」「ねばれ」「欲を出せ」をいつも自分に呼びかけて行動してほしいとお願いしました。
 この私の願いをよく聞いて、皆さんはこの一学期、いろんな面でがんばり、とても成長しました。皆さんの成長の様子を担任の先生方がしっかりと見ておられます。その姿が通知表に書き表されています。
 私は、526人の皆さんの通知表を見ました。
 「とてもきれいなフォームで25メートル泳げるようになりました。」
 「進んで手を挙げて発表できるようになりました。」
 「絵の具を使って、魚の絵を描き上げることができました。」
 「計算が速く確実にできるようになりました。」
などなどです。
 担任の先生の思いが伝わってきますので、、お家の人とよく話し合ってほしいと思います。
 夏休みは、長い休みとなります。夏休みの過ごし方については、皆さん一人一人が計画を立て、がんばることを決めていますね。たくさんの作品募集などがあります。いろいろなことに挑戦してみましょう。作文を書いたり、絵を描いたりするのは、1日や1回で仕上げるのではなく、何日も何回もかけて仕上げてほしいと思います。
 私のこの夏のチャレンジは、体育館の天井にも届くような「竹とんぼ」をつくることです。竹とんぼの作り方や飛ばし方をしっかり勉強したり、工夫したりしようと思っています。2学期の始業式にはとばしてみたいと思います。
 何にでもチャレンジして楽しい夏休みにしてください。
 2学期の始業式の9月1日には、皆さんの元気な顔を、この体育館で見ることができることを楽しみにしています。
 楽しい夏休みとしましょう。



                       「自分で進んで学習する」

 まだ暑かった9月1日、2学期が始まりました。振り返ってみると、校内水泳大会、運動会、秋祭り、祖父母学級、版画制作、交際交流会、郡音楽会などのいろいろなことにみなさんは積極的に挑戦してきました。国語や算数などの勉強も精一杯がんばりました。学級会やクラブ活動、部活動も大変がんばりとても立派な成績を残すことができました。本当にみなさんがよく頑張った2学期でした。
 1年生も、2年生以上のみなさんも4月の頃と比べると見違えるくらい成長していることが感じられとてもうれしく思います。
 さて、今日は2学期の終業式の日です。2学期の終わりに当たって、充実した活動ができたか、きっちりできるようになったものは何か、もっともっと伸ばしたかったことは何かなどを思い起こして欲しいのです。
 「よくがんばったこと、うまくできるようになったこと」を思い出すのはとてもうれしいことであるし、自分に自信が湧いてきます。さらにがんばろうと意欲が湧いてきます。また、「よくできなかったこと」に取り組んでよくできるようになることもことばでは言い表せないくらいうれしいものであるし、自信にもなります。
 今この時間に、日本全国の学校でみなさんと同じ学年の友達が、「うまくいった喜び、どうもうまくいかなかった悩み」を味わっています。通知票を家族みんなで見て、目標を立てて3学期はがんばって欲しいと思います。
 その目標の1つにして欲しいことがあります。
 それは「自分で進んで学習する」ということです。
 これをしなさいと言われたことはきちんとできるが、自分から進んではなかなかできない、宿題はするけど、予習はできない。これでは、これから先の世の中を生きていくのは難しいと思います。
 サッカーやバスケットの試合をする時、ボールの後ばかり追っていてはボールに触れることができず、得点を上げることはできません。みなさんは相手の動きを自ら読んでボールはこっちに来るだろうと予想してボールを取りに行きます。勉強も全く同じです。今日はここまで勉強したから、明日はこんなことを勉強するだろうと予想して前もって自分で図書室で調べ学習をしたり、登場人物の心の動きを読みとるまで何度も本を読んだり、これまで勉強したことを使って算数の問題を解いたりしてみることが大切です。特に5年生、6先生のみなさんは「自ら進んで勉強する方法」を担任の先生と相談したり、友達と工夫したりして身につけるようがんばって欲しいと思います。
 また、明日からの冬休みは2週間ではありますが、お正月を迎えるので、1年のうちでもっとも楽しみを味わえる休みです。
 楽しみは、「楽しいものになるよう自分が知恵を注ぎ努力することによって、ますます楽しくなる」ものです。
 「遊ぶ楽しさ、食べる楽しさ、親戚の人と話す楽しさ、仕事をし終える楽しさ、本を読む楽しさ、お父さん・お母さん・兄弟姉妹と心が通じ合い喜び合える楽しさ」などたくさんの楽しさが待っています。楽しい休みにしてください。
 1月8日の3学期の始業式には52人がそれぞれ心も体も一回りも二回りも大きくなって、元気に登校してくることを願っています。



                      「のび太も伸びた。みんなも伸びた。」

 2学期の最後の日となりました。
 今日は、「ドラえもん」と「のび太君」に登場してもらいます。
 のび太君とドラえもんが通知表を見てお話をしています。今日のお話は、「のび太も伸びた。みんなも伸びた。」というお話です。
 私は、1年生から6年生までのみなさんの通知表を全部読ませてもらいました。一人残らず始めから終わりまで、きちんと読みました。そして、次のようなことに気がつきました。皆さん全員がそれぞれに伸びているところがあるのです。担任の先生たちはそれをきちんと見つけて、通知表の中に何らかの形で書いています。今日家に帰ったら、家族全部でそれを見つけて欲しいと思います。
 のび太君は「あっ、ぼくはこれが伸びたよ。」と言っていますが、皆さんは何が伸びたのかそれを見つけるのが大事です。
 全体として、益城中央小学校の子どもは2学期、お休みが少なかったことです。私はすごいなと思いました。もちろん、1日も休まず来た子もすごいことだけど、なるべくお休みを少なくしようとがんばった人が多いのがいいなと思いました。中には喘息に負けないでがんばった人もいます。そういうことが先生の言葉で書いてありました。
 勉強が伸びた人もたくさんいます。
 「漢字の読み書きがほとんどできます。」
 「足し算引き算が確実にできるようになりました。」
 「かけ算九九を全部覚えることができました。」
 「登場人物の気持ちを考え、読むことができるようになりました。」
 もっと違う面で伸びた人もたくさんいます。
 例えば、
 「淋しそうな顔をしている人がいれば必ず声をかけることができました。」
 「欠席の人がいると、進んで給食当番をしていました。」
そう書いてある子もいました。
 一生懸命がんばって自分の記録を伸ばすことができた人もいます。
 のび太も伸びたけれど、みんなもどんな点が伸びているかを探して、自分のよいところを伸ばしてください。
 お家に帰って、お父さん・お母さんたちと通知表を見るときの、私からのお願いです。
 明日から冬休みです。
 冬休みはそんなに長くはないけれど、クリスマス、お正月と楽しいこと、そして大掃除、餅つき、お宮参り、年始のあいさつなど古くからの日本の伝統行事がたくさんあります。自分で計画を立て、自分から進んでこれらの行事に参加して楽しい冬休みにしてください。
 1月8日に、心もからだも一回り大きくなった皆さんと会うことを楽しみにしています。



                   「2学期を振り返る」

 今朝の皆さんの顔はさわやかで、生き生きとして目が輝き、堂々としていますよ。今日は2学期の学校生活の終わりの日です。
 さて、2学期は「スポーツの秋」「読書の秋」などといわれていますように勉強や運動、読書に一年中で一番よい季節でした。
 「実りの秋」ともいうように2学期はいろいろな行事がありました。思い出してごらん。
 運動会、見学旅行、持久走大会などがありました。皆さんは学習の成果を生かし、がんばりましたか。
 また、学校の子ども像「よく考え、勉強する子ども、心豊かで、思いやりのある素直な子ども 互いに協力し、ねばり強くがんばる子ども」に近づく努力をしましたか。
 学級の目当てに近づきましたか。
 「僕は、私はこんなにがんばったよ。」と胸を張って言えることがいくつもありますか。
 運動会では、お家の人やお客さんが大勢見ている中で、かけっこや団体競技をがんばりましたね。児童会執行部、体育委員会、そして応援団長を中心として腹の底から力のこもった声で応援した姿、堂々と入場した行進。創意工夫をこらした団体競技。一人ひとりが自分の役目をしっかり自覚し行動で示すとともに、みんなで決めた目標に向かって協力し助け合って運動会を作り上げたことはとてもすばらしいことでした。
 児童会執行部の提案「元 明 楽 清」の実践はどうでしたか。6年1組が先頭になって校門前で挨拶運動を展開し、5年生まで広がりを見せました。挨拶がとても上手になりました。
 ところで、国語や算数のお勉強はどうだったでしょう。
 担任の先生が一生懸命作った全員の通知表を見ました。1学期わからなかったところがわかるようになった人がいます。できなかったことができるようになった人がいます。2学期に毎日日記を書き続けた人もいます。何冊も本を読んだ人もいます。
 皆さんの身長や体重が大きく成長したように知識や技能も豊かに成長を遂げました。
 私たちは学習によってこれまでわからなかったことがわかるようになります。学習は、物事を正しく理解することが大切です。
 阿蘇のホテルがハンセン病元患者の皆さんの宿泊を断った事件があったことは皆さん知っているでしょう。この事件はハンセン病という病気をホテルの関係の人が正しく知っていなかったことから起きた事件です。間違って知ってしまったために、間違った思いこみが生まれ、間違った行動につながったのです。
 ハンセン病は、かっては遺伝する病気だと誤解されていました。しかし、ハンセンという医師が発見した「らい菌」という細菌による感染症ということがわかっています。皮膚などがおかされる病気で、ハンセン病とわかる変形が生まれたり、痛さなどの感覚が麻痺するなどがあります。
 「らい菌」は感染力がとても弱く日常の生活では感染しません。感染は乳幼児期がほとんどだそうです。
 しかし、栄養状態が良ければ病気になることはないということです。また、病気になったとしても「プロミン」という薬により早期発見、早期治療で短い期間で治すことができるようになりました。
 ホテルの人は、このようなことを正しく理解していなかったことから間違いをおこしてしまったのです。
 この事件は、ものごとを正しく理解することの大切さを私たちに教えてくれました。いろいろな疑問や問題が起きたとき、正しく理解するために正しく学習しましょう。
 この冬休みは年末年始のいろいろな行事がたくさんあります。それらに進んで参加し、その意味を正しく理解し、楽しい冬休みとしましょう。
 1月8日、皆さんと会えるのを楽しみにしています。