「サトラレ」 
監督☆本広克行
出演☆安藤政信/鈴木京香/内山理名/寺尾聰/八千草薫
(2001年/日本/130分)
☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   自分の思った事を口で話さなくても周りの人々に思念で伝えてしまい、しかも自分ではそれに気付かないとい
う特異能力の人を「サトラレ」と呼ぶ。その優秀な知能のため貴重な国家的財産であるサトラレを24時間体制で国家は監視・保護を
している。里見健一(安藤政信)も、症例7号と呼ばれるサトラレだった。特能保全委員会に赴任したばかりの精神科医・小松洋子(
鈴木京香)の最初の仕事は、健一をすみやかに新薬開発のための研究機関に異動させる事であった・・・。

管理人感想 ] なんなのこの”サトラレ”という奇抜な設定と半信半疑バカにしながら視聴してみると物語と構成の良さに、
涙がポロリ、感動してしまいました。安藤政信八千草薫がとても好感のもてる演技で本当に良かった。声を抑えて涙したので、
僕は周囲にはサトラレることはありませんでしたが、それにしても、自分の考えが全部周囲の人にわかられたらゾッとするなぁー、
その点、映画中の里見健一の心が綺麗で良かった・・・正直の頭に神宿るという諺の似合う人物です。おばあさんの育て方が
良かったのだろう・・・。

[ことわざ]    [正直の頭に神宿る<しょうじきのこうべにかみやどる>
           *正直者には必ず神の助けがあるということ。

[ハナタレパパの一言] 
サトエリ。佐藤江梨子(1981.12.19生、身長173cm、B.88/W.58/H.88)の事なのじゃぁ。

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「13階段」 
監督☆長澤雅彦
出演☆反町隆史/山崎努/大杉漣/宮藤官九郎/宮迫博之/石橋蓮司/大滝秀治
(2003年/日本/119分)
☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   犯行時刻の記憶を失った死刑囚、樹原(宮藤官九郎)。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷正二(山崎努)は、
傷害致死罪による3年の刑を終えて出所してきた青年三上純一(反町隆史)と共に調査を始める。だが手掛かりは、死刑囚の脳裏に
甦った「階段」の記憶のみ。処刑までに残された時間はわずかしかない。2人は、無実の男の命を救うことができるのか・・・


管理人感想 ] 国が発出する命令書のため現場で実際に死刑を執行せねばならない刑務官の苦悩など、普段あまり意識して
いなかった死刑について深く考えさせられた映画でした・・・。又、
被害者・遺族の憤り、怨恨は、加害者が罪を償い刑務所を出所した
後でも脈々と続くこと、又加害者の悪事は、正に枝は枯れても根は残る
ということを哀しいけれど実感する作品だった。現社会
でも確かに再犯率は高い
・・・。
TVドラマのGTOや利家とまつの信長を演じている反町が
なら、この作品はの 反町の魅力が十二分に発揮されていた・・・。
 それにしても、宮藤官九郎はこういう変わった役どころ多いねえ・・・この間故郷の2006年成人式のゲストに官九郎来たんだけど、
レイザー・ラモンの格好は笑っちゃいました

[ことわざ]    枝は枯れても根は残る<えだはかれてもねはのこる>
           *災害や悪事の根を断つのは難しい、というたとえ

[ハナタレパパの一言] 
おいらの友は、19番ホールと言い残して女性とゴルフ場を去った、このなぞも13階段以上深い・・・。

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「Enemy at The Gates」 スターリングラード
監督☆ ジャン=ジャック・アノー
出演☆ジュード・ロウ/レイチェル・ワイズ/ボブ・ホスキンス/エド・ハリス
(2001年/アメリカ・イギリス・アイルランド合作/本編108分)
☆☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   第二次世界大戦下、命運を握るスターリングラード攻防戦を舞台として、ソ連(現ロシア)とドイツの両軍による
激しい戦いが展開される。映画冒頭、ぼろ船でボルガ河を渡るソ連兵士にドイツのユンカース爆撃機が容赦なく爆弾や銃弾を雨あら
れと浴びせかける。数々の死体と兵士を乗せたボートが対岸に着くと、すぐさま最前線に送り込まれる。しかし、満足に銃もない。
2人に一丁だ。重装備のドイツ兵に、丸腰で突撃するソ連兵たち。ソ連側に機関銃が一丁あるのだが実はそれは味方に向けられたも
ので、ドイツ兵に恐れをなし反転して逃げてくる兵士を射殺するためだった・・・。その過酷な戦場をウラル出身のもと羊飼いの若きソ
連兵
ヴァシリ・ザイツェフ(G・ロウ)は戦い生きぬく戦友でプロパガンダを担当する若き政治将校が目の前でナチの将校を
次々に狙撃する彼の姿に着目し、前線の激励に訪れたフルシチョフに提案する。そしてヴァシリは狙撃の腕を見込まれ、名手として
国の英雄に祭り挙げられていく
敵軍の要人を次々と狙撃して倒す彼の活躍で、当初ドイツが圧倒するかに見えた戦線は膠着、する
とドイツ軍はベルリンからこれまた狙撃の名手のベテラン戦士(E・ハリス)を呼び寄せ、狙撃手同士での対決がはじまる・・・。

管理人感想 ] 映画冒頭は、ストーリーにも書いたように、とても悲惨な戦闘シーンから始まる。映画プライベート・ライアンや
バンド・オブ・ブラザーズもそうだったが敵地や戦地に入るまでの激烈な爆撃と戦死のシーンには肝を冷やします。
映画途中からは、狙撃兵同士の息を呑むような緊迫した戦い。そして両親をナチに殺されたインテリ系の女兵士との出合い、恋を絡め
させて描かれていきます。狙撃兵は石であるという言葉が正にこの映画全体を表しているように感じました・・・。
例でいうと、ソ連兵ウ゛ァシリともう一人がドイツのベテラン戦士(エド・ハリス)に狙撃されるかもしれない通路を先にジャンプするか弐番目
にジャンプするかでリスクの度合いが違う時、通常は先にジャンプした方が安全なので喜んでいた相方は雉も鳴かずば撃たれまい

状態で喜び、通路をジャンプして飛び舞った直後撃ち落されたのも、狙撃兵が移動する危険をものがたっている・・・。
 この映画を見た後、NHKのBSドキュメンタリー・プライムタイム・「スターリングラード60年目の証言」三回放送をみました。
ドイツ兵が極寒の地でカチンコチンに凍死したり、物資の供給がじょじょに減り
ドイツ陸軍の援軍もこない状態でスターリングラードを
占拠していた部隊が周りを取り囲まれ食料も尽き、人馬をも食したり、一部将校・参謀のみのスターリングラード脱出という裏切。
ドイツ降参。その後大半が捕虜としての強制労働、病死・凍死・過労死。等ドキュメンタリー映像とドイツ軍、ドイツ兵に連行され戦地
へいったルーマニア兵、対峙するソ連軍、。スターリングラード市民の生存者の話は強烈でした・・・。
それから考察するとこの「映画スターリングラード」は冒頭の激しい戦闘シーンやラストの塔に吊り下げられた残酷なシーンはあるもの
のまだ、万人が目を通すことができる作品といえます。

[ことわざ]    雉も鳴かずば撃たれまい<きじもなかずばうたれまい>
           *余計なことを言って、わざわざ災いを招いてしまうたとえ

[ハナタレパパの一言] 
おいらの下半身はワルサーP38なのだ。狙撃こそできんが、暴発もない
のだ。

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「HOUSE OF SAND AND FOG」 砂と霧の家
監督☆ ヴァディム・パールマン
出演☆ ベン・キングスレー/ジェニファー・コネリー/ショーレ・アグダシュルー
(2003年/アメリカ/本編126分)
☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   美しい海と夕日が見える一軒の「家」。亡き父の形見であるその家にすむキャシー(G・コネリー)は、
政府の手違いから家を失ってしまう。代わりに家を手に入れたのは、政変で祖国を追われたベラーニ元大佐(B・キングス
レー)一家だった。愛する妻と息子と共にもう一度幸せを掴むため、アメリカ生活の最後の希望を家に託すベラーニ。
一方、孤独な生活を送るキャシーも、家族の思い出が詰まった家を取り戻そうとする。そして、お互いの心をすり減らすよう
な争いは、予想もしなかった結末を迎える・・・。

管理人感想 ] 映画名House of sand and fog"砂と霧の家は、足元をとられる不安定な砂の上と「一寸先は闇」の
如く、先行き不安な霧の中にいる状態が、登場人物の微かな望みと不安を象徴しており、視聴後うまい題名だなとおもわず
うなりました。
 日本でも、昨今、税の滞納ですぐさま持ち家を差押されているケースをよく目にしたり耳にしたりする。いわゆる保全差押
なので、800ドルごときで国や地方自治体がすぐさま競売、強制競売に移行するわけではないのだが、日本もその内この
映画なみに財源確保のため強制執行に踏み切るケース
が増えるのではないかと思うとゾッとしました。
  傷ついた小鳥が迷い込んできたら介抱して助けてやる心を、又、壱番自分の大切な物を家族と再確認できるキッカケを
与えてくれる映画でした。 「ガンジー」、「アンネ・フランク」のベン・キングスレーが家族の為に、誇りを失わず凛々しく懸命に
働く、父親像を見事演じきっています。「ビューティフル・マインド」「ハルク」のジェニファー・コネリーも綺麗ですね。

[ことわざ]    [一寸先は闇<いっすんさきはやみ>
           *未来のことは誰も予想することができないということ。

[ハナタレパパの一言] 「
息が詰まるほどの衝撃
というフレーズどうりのラストにビビった。だって・・・ホントそのままじゃん。

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「St. Elmo’s Fire」 セントエルモス・ファイヤー
監督☆ジョエル・シューマーカー
出演☆エミリオ・エステベス/ロブ・ロウ/デミー・ムーア
(1985年/アメリカ/本編108分)
☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   ジョージタウン大学を卒業した7人の仲間は、仲間のうちのビリーとウェンディが交通事故を起こしたのをきっ
かけに、久しぶりに集まった。それぞれ社会に出た7人だが、全員恋や仕事、家族関係など悩みを抱えているが、彼らが集う酒場
「聖エルモ」を中心にお互いの交流の中、やがて自分なりの道を見つけ出していく・・・。

管理人感想 ] 僕も10代の頃、この映画を見て感動した一人で、サウンドドラックも購入し今でも時折愛車で聞いてます。
その当時セントエルモス・ファイヤーの語源の意味はよくわからなかったけど・・・。そういえば日本でもドラマ“愛という
名のもとに”はこれに近いシチュエーションでしたね。

[ことば]      [セントエルモス・ファイヤー ] 
           *異常気象のとき船のマストなどに起きる放電現象が「セント・エルモス・ファイアー」の語源であり、その火は
嵐のとき船乗りに進むべき方向を教えてくれるとも言われている。

[ハナタレパパの一言] チナミに大仁田厚の気合も「ファイヤー」なのだ。リングサイドではよく爆破で火花が放散されてたのだ・・・

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「RISKY BUSINESS」 卒業白書
監督☆ポール・ブリックマン
出演☆トム・クルーズ/カーチス・アームストロング/レベッカ・デモーネイ
(1983年/アメリカ/本編100分)
☆☆[HP立上時]

[ストーリー ]   シカゴ郊外の中流家庭で育ったジョエル(T・クルーズ)は、名門大学を目指す高校生。成績がいまひとつで
進学できるか悩んでいる彼だったが、両親が旅行に出かけると聞いて大ハシャギ。父親のポルシェを乗りまわしたり、友達とバカ騒ぎ
をしたりと自由を満喫、揚げ句の果てには、売春の出前サービスを頼んでしまう!コールガールのラナ(R・デ・モーネイ)と彼女のヒモ
とのもめ事に巻き込まれたジョエルは成り行きでポンビキ稼業に手を出すことになるが…。

管理人感想 ]  トム・クルーズを一躍トップ・スターの座に押し上げた初主演作です。若きトム・クルーズを見ることが出来ます。
青春ラブロマンス映画ですが結構コメディ調で面白く、ツケはまわってくるがどん底人生にならないのが軽快で良かったです。
 それにしても父親もまさか自分の息子がハリケーンのように暴れるなんて夢にも思わなかっただろうね、まさに留守を託す時が、
嵐の
前の静けさといえるのではないでしょうか

[ことば]      [嵐の前の静けさ ] <あらしのまえのしずけさ>
           *大事件の起こりそうな不安な静けさ。

[ハナタレパパの一言] 
なぜアメリカはハリケーンに女性の名前をつけるのだろう?ぜひ、川崎麻世さんに聞いてみたい・・・。

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