「The Story of The Weeping Camel」 らくだの涙
監督☆ビャンバスレン・ダバー/ルイジ・ファルロニ
出演☆オーガンバータル・イフバヤル/エンフブルガン・イフバヤル/オドゲレル・アユーシ
(2003年/ドイツ/本編91分)
第77回アカデミー賞ドキュメンタリー部門ノミネート
☆☆[HP立上時]

[ストーリー]   厳しい冬が去り暖かな春がやってきた。モンゴル南部に暮らす4世代の遊牧民族一家はらくだの出産時期を迎え
忙しい日々を送っていた。ある日難産の末に白いラクダが産まれる。しかし初めての出産で苦しんだショックからか、母ラクダは授乳を
しようとしない。心配した家族は遠い町から馬頭琴の演奏家をよび、伝説の音楽療法で母らくだの傷ついた心を癒そうと試みる・・・。

管理人感想 ]  自然淘汰の末、モンゴル南部で「らくだ」は生き残った。遊牧民の生活は他の動物の手助けなしでは成り立た
ない。ゆえに民は動物に愛情をこめ、敬う・・・。この映画をみて「らくだ」がいかに過酷な条件で生き抜いているのかがわかった。
名前を「らくだ」から「たいへんだ」に改名したいくらいだ。それにしても何故らくだはいつも涙を流しているように見えるのか?
そんな言い伝えを語るシーンから物語がはじまるのですが、あんな厳しい砂嵐まともにくらったら涙でるよ・・・と僕はおもった。
作品を最後まで見ると涙の意味を履き違えたことに気づくのだが・・・。
 我が家のワンパク供はこの映画をみると不思議にお眠りモードです。おそるべし「らくだ」と「馬頭琴」のヒーリング効果。

[ことわざ]  
  [自然淘汰] <しぜんとうた>
           * 生物は自然環境のなかで、生活条件に適応したものだけが生存して子孫を残し、適応しないものは滅びて
              いくこと。

ハナタレパパの一言] 「らくだ」といえばネプチューンの名倉だが、渡辺満里奈が彼の馬頭琴(癒しの存在)なのだ。
               彼が癒されて流すのは”涙”か!はたまた、いやらし〜い”ヨダレ”か?、神のみぞ知る。

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「THE LAST OF THE MOHICANS」 ラスト・オブ・モヒカン
監督☆マイケル・マン
出演☆ダニエル・デイ=ルイス/マデリン・ストー/ラッセル・ミーンズ/エリック・シュウェイグ
(1992年/アメリカ/本編117分)
☆☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]   1757年、独立前夜のアメリカ。英仏の植民地戦争のさなか、英国軍大佐の娘コーラ(M・ストー)は父
を訪ねて砦に向かっていた。そこにフランス軍に組するネイティブアメリカン、ヒューロン族が現れる。コーラの危機を救ったのは、
モヒカン族の青年ホークアイ(D・デイ=ルイス)。白人開拓者の孤児である彼は族長の息子として育てられていた。
こうして出会ったホークアイとコーラは運命的な恋におちる・・・。折りしも、英仏の戦闘が激化。二人はネイティブアメリカンも乱入
した壮絶な争いに巻き込まれていく・・・。

管理人感想 ]  英国軍ダンカン・ヘイワード(S・ワディントン)のコーラへの愛・・・。せつなすぎる・・・。
「相手への尊敬と友情さえあれば僕たちきっとロンドン1のナイスカップルになるとおもうよ」と、求婚する彼の笑顔が頭をかすめた。
僕は、コーラが今まで以上、いつまでもダンカンを尊敬し続けることを願ってやまなかった・・・。
 また、この物語は、ホークアイとコーラとダンカン、ウンカスとアリスの恋愛を軸に見てしまいがちだが、映画の背景にある、白人
の植民が進むにつれ滅ぼされていくネイティブアメリカンの悲しい歴史に目を向けずには、涙を流さずにはいられなかった・・・。
それと同時に白人どもよ、英国紳士やおフランス上流階級を気取ってんじゃあないよ、先住民を迫害しやがって・・・ 
郷に入っては郷に従う」ということを学べよと強い憤りも感じた・・・。
 最後に、余談になりますが、400戦無敗のヒクソン・グレイシーが日本で対戦した時、場内に流れていた入場曲が
THE LAST OF THE MOHICANSの曲であったことに当時僕は驚いた。ヒクソンは一族としての責任と父・先祖への尊敬の
念を、愛する人への想いをこの曲を通して表していたのではないか!。とすると彼もこの映画を見て感動した世界の中の一人では
ないかと僕は思いうれしかったことを覚えている。

[ことわざ]  
  [郷に入っては郷に従う] <ごうにいってはごうにしたがう>
           * 風俗や習慣はその土地によって異なるものだから、人は住んでいる土地の風習に逆らわず生活するのが
             よいという教え

ハナタレパパの一言] この映画を見終わった後、床屋で、バリカンでモヒカンをつくってもらってから、丸坊主にしてくれと注文し、
ラスト・オブ・モヒカンとつぶやいた事がある。極めつけに洗髪の時に「どこかカユイ所はございますかと訪ねられ」、「えっとお尻が
・・・」と冗談で答えると、笑いながら洗髪後キンカンという塗り薬を手渡された。しみるだろ、違うだろ。

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「LEON」 レオン
監督☆リュック・ベンソン
出演☆ジャン・レノ/ナタリー・ポートマン/ゲイリー・オールドマン
(1996年/アメリカ・フランス/本編133分)
☆☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]   物語の舞台はニューヨーク、リトルイタリー。イタリア人のレオン(J・レノ)は「女と子供は殺らない」という信念を
もつニューヨーク1の殺し屋だ。彼が暮らす部屋の隣には、12歳の少女マチルダ(N・ポートマン)が孤独な心を抱え、行くあてもなく
破滅的な家族と共に住んでいた。ある日、ろくでなしの父親トニー(D・アイエロ)が麻薬がらみのトラブルを起こし、家族が皆殺しに。
危うく難を逃れたマチルダはレオンの部屋の扉を叩く。彼の部屋に転がりこんだマチルダは、最愛の弟の復讐を誓い、殺し屋の弟子
入りを志願する・・・。

管理人感想 ]  この映画を見たあと僕はホテルに宿泊する度に、ホテルの間取りと部屋の間取り、そして脱出経路を確認して
から一息いれる習慣がついた。レオンのように・・・。また、この映画は劇中、静かな狂気とでも表現したくなるようなエリック・セラによ
る効果音楽が散りばめられていて物語の終結とともにスティングの音楽により開放される。字幕が終わり、館内が明るくなるまで余
韻にひたれたのを覚えている。アメリカでのレオンは“PROFESSIONAL”というタイトルで上映されていたらしいがうなずける内容
だった。

[ことわざ]  
  [死に花を咲かせる] <しにばなをさかせる>
           * 立派な死に方をして、死後に名誉をのこすこと。


ハナタレパパの一言] スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)麻薬でイキまくってます。ぶっ飛んでます。
見せて、聞かせて、感じて、のらせて、ハメテ騒いで、飛ばしてイッチャッテます。かなりのキャラです。ツボにはまります!
この映画を見た後、カラオケボックスでスタンフィールドになりきり曲に合わせて指揮をしたら、皆に白い目で見られました。ご注意!

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「UNCOVERED LA TABLA DE FLANDES」 レタッチ
監督☆ジム・マクブライド
出演☆ケイト・ベッキンセイル/ジョン・ウッド/シニード・キューザック/マイケル・ガフ
(1994年/アメリカ/本編101分)
☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]   15世紀に描かれた絵に隠された謎の文字の存在を発見した美術修復家のジュリア。1枚の絵を巡って、美術品
取引の闇の世界へと足を踏み入れていく・・・。すると500年前の名画に描かれたチェス盤上に秘められた謎が500年前の事件だけに
留まらず、現代の殺人事件にもリンクして物語は進行してゆくはめに・・・。

管理人感想 ]  舞台はスペイン・バルセロナ。K・ベッキンセイルとアントニオ・ガウディが好きな方には、特におすすめです。
サスペンス的には並かな。でも、当時二十歳を少し過ぎたばかりのケイト・ベッキンセイルの凛々しい・瑞々しい魅力が本作で存分に
楽しめます。煙草とテレピン油にまみれた顔で、くしゃみをするベッキンセールの演技が秀逸。極めつけはなんといっても絵画修復用
ルーペの中で絵画と彼女の裸体が重なるシーンが必見です。

[ことわざ]  
  [枝を矯めて花を散らす <えだをためてはなをちらす>
           * 
ささいな欠点を直そうとして重要な部分を損なうこと。

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