「Nigendwo in Afrika」 名もなきアフリカの地で
監督☆カロリーネ・リンク
出演☆レア・クルカ/ユリアーネ・ケーラー/メラーブ・ニニッゼ/カロリーネ・エケルツ
(2001年/ドイツ/本編136分)
第75回アカデミー最優秀外国語作品賞受賞
☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]    1938年、ナチスの迫害から逃れるためにドイツからアフリカに来た少女レギーナ(R・クルカ)の一家。
夫ヴァルターはドイツでは弁護士でしたが,ケニアでは井戸掘りもできない無力な存在になり、妻イエッテルははじめ現地で
の生活になじめずに苦労し,早く帰りたいと言いだし、夫とのいさかいが絶えない状態になる。しかし、レギーナは農場暮らし
にすぐに慣れ、料理人オウアと仲良くなり、アフリカの地に溶け込んでいく・・・。

管理人感想 ] アフリカの雄大な大地は、実に壮大で美しいが、牛が脱水症状で行き倒れる場面や虫害など自然は非
常に厳しい・・・。その環境下で、レギーナがオウアと仲良くなり明るく、強く、聡明に成長していく姿は非常に見ていて心地がよい。
また、ケニア人オウアが素朴で誇り高く、優しくてこの映画をいっそう引き立ててくれている。まるで、赤道上にある、独立峰の
キリマンジャロの如く雄大且つ孤高で美しいのである。
 ユダヤ民族迫害・絶滅計画を推し進める祖国であるドイツ、白人を受け入れ優しく接する新天地アフリカのケニア人オウア。
人それぞれ十人十色といわれるように、民族・人種・宗教等かなり難しい違いが国の中であった場合、それを完全に排除しよう
とするのではなく、それをどのように認め、受け入れ、折り合いをつけていくのかが大事であることを考えさせられた。
そういう思考が戦争を抑止するのではなかろうかと僕は感じた。
 家族愛を強く求めるなら「永遠のアフリカ」、ロマンなら「愛と哀しみの果て」、写実性なら「名もなきアフリカの地で」。

[四字熟語]    
[子は鎹] <こはかすがい>
          *
子供への愛情が、夫婦の関係をつなぎとめるものだということ

ハナタレパパの一言] ずばり、キリマンジャロ・コーヒーを飲みたくなる映画なのだ。そうじゃろ。

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NARNIA」ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女
監督☆アンドリュー・アダムソン
出演☆ジョージー・ヘンリー(次女ルーシー役)/ウィリアム・モーズリー(長男ピーター役)/スキャンダー・ケインズ(次男エドマンド役)/アナ・ポップルウェル(長女スーザン役)/
ティルダ・スウィントン(白い魔女・ジェイディス役)/ジェームズ・マカヴォイ(タムナス役)
(2005年/アメリカ/本編140分)
☆☆☆☆[映画館にて観賞]

[ストーリー]     ドイツ軍の空爆が激化する第二次世界大戦下のロンドン。戦火から逃れる為、母と離れて田舎に疎開した
ペベンシー4兄弟は、大きな古いカーク教授の屋敷にお世話になる。屋敷を仕切るマクレディーさんの小言など、新しい環境で
戸惑いながらも、様々な遊びをしながら順応していく・・・。そんなある日、かくれんぼの最中、次女のルーシーが見つけた格好の
隠れ場所は、毛皮のコートが入っている古い衣装ダンス。実は、そのタンスこそがファンタジーの世界ナルニア国への行き来する
ことのできる扉だった。タンスの奥の雪の世界ナルニア国に足を踏み入れたルーシーの行く末は・・・。こうしてナルニアを舞台に
した物語がはしまるのです・・・・・。
管理人感想 ] 英雄王となる運命をになう長男ピーター、正義王となる運命をになう次男エドマンド、優しの君となる運命を
になう長女スーザン、頼もしの君となる運命をになう次女ルーシー4人がナルニアの国を旅するにしたがい、兄弟の結束を深めたり
、助けを請う動物・半神半獣の為に力になったりしていくのですが・・・最後は結局戦争(いわゆる聖戦かい!)で子供が戦いに
駆り立てられる・志願して行く下りが僕てきにはチョットがっかり(チョット、チョット・・・)でした。まぁ戦闘シーンがなければ盛り上が
れないのも事実ですけど・・・。映像は、ものすごい綺麗でリアル!さっすが前評判どおりのナルニア!とうなづきました。
 最後に、ティルダ・スウィントン(白い魔女・ジェイディス役)すんごい存在感ありましたぁ〜。吹替版の声優・大地真央もとても
感情の表現が良かった。これが宝塚・大地真央の凄さなんだぁ〜とエンドロールをみながら感心するほどピッタリだったんです・・・。

ハナタレパパの一言] ナルニア国物語第1章ライオンと魔女を見た翌日、朝おきむくりに朝市でベコニアを数点買い、植え替え
のため肥料袋を持った瞬間、「うっ!」さっすが前評判どおりの椎間板ヘルニア!となったのじゃった。(byガラスの腰)

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劇場版「NARUTO 大興奮みかづき島のアニマル騒動だってばよ」
監督☆都留稔幸
原作☆岸本斉史
声の出演☆(うずまきナルト役)竹内順子/(はたけかかし役)井上和彦/(ロック・リー役)増川洋一/(春野サクラ役)中村千絵/
(2006年/日本/本編95分)
☆☆☆[映画館にて観賞]

[ストーリー]    今回の任務は《みかづき島》にある“月の国”の王子を守ること。
はるか南の海に浮かぶ《みかづき島》にある“月の国”は超お金持ちの国。その王子は今、世界中を回る旅の真っ最中。ナルト、
カカシ先生、サクラ、ロック・リーの4人に与えられた任務は、王子を無事に《みかづき島》まで連れて帰るだけのはずだったのだが…
気に入ったものがあれば何でもお金で手に入れてしまう王子が旅の途中で、サーカス団をまるごと全部お金で買ってしまい、ナルト
たちは動物たちに囲まれ大パニックの連続の中、何とか王子を《みかづき島》まで連れて帰る…。しっかしそこに待ち受けていたのは
、恐ろしい忍術をあやつる謎の忍者三人衆だった。

管理人感想 ]  原作を知らずに、劇場版を見たがそこそこ楽しめたし、忍者アニメということをプラスして☆☆☆(普)ですね。
それにしてもナルトの分身の術で100人くらい分身して王子を守るところは苦笑しました・・・。結局、映画を観賞後マンガの単行本を
1.2巻を購入して読み始めましたが、そちらにもはまってしまい今では8巻まで購入済。マンガ原作をみていればよりいっそう楽しめ
たのに〜って今激烈・痛感中です。この映画の穴場的見所にはサプライズ声優としてアニマル浜口とアテネ五輪女子レスリング
銅メダリスト浜口京子ですが出演しております。また、お笑いコンビレギュラーも二人揃って出演していて、出てきた時は観客皆
笑ってました・・・。
とにもかくにもNARUTOの正義感あふれるストーリーは親子で見にいっても納得の出来栄え。親子の情愛や動物達も含めて
友情と信頼の大切さ、そして弱虫の月の国の王子が勇気をもって仲間をかばうシーンもよかったっす。主題歌のMARIAが歌う
「つぼみ」も良かったっす。元ZONEのMAIKOが舞衣子としてVocal&Bass担当なんですがが「泣かないんだ 出来るんだ 
怖くなんか無いんだ 何度もいいきかせたんだ」サビの部分が心と耳に残って実にいい感じなんです。ZONE Fanは 必見・必聴!

ハナタレパパの一言] 我家で××新聞を購読しているのに、まちがって毎日新聞が誤配達でポストに投函された。××新聞と
毎日新聞が、二重にポストに投函されている状況なのだ。最初の1日目はラッキーと軽い感じで流したが、さすがに2日目になると
「オヤッ」まずいぞ二重に料金支払うハメかぁ〜という気持ちになる。そこで「まいにちしんぶんをいれるな」とポストに張り紙を
することを決行!次の日の朝ポストを確認すると毎日新聞はおろか××新聞まで入っていなかった・・・
エッなんで・・・。少し考える・・・あっ!そうか・・・。××新聞も同じ意味で解釈しちゃったのかぁ〜
その日以降我家に新聞は配達されていない
・・・拙者もまだまだ下忍だなぁ〜とナルトを見た後思う一幕でした。
拙者も「武士に二言はないっ」を心情に未だ訂正せず。しっかし、ジャパン語ってむずかしい(by生も育ちも生粋のジャパン人より)。

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「二百三高地」 
監督☆舛田利雄
出演☆仲代達也/丹波哲郎/あおい輝彦/夏目雅子/新沼謙治
(/日本/本編181分)
第4回日本アカデミー優秀作品賞にノミネート
☆☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]   明治37年に勃発した日露戦争。日本が世界における欧米列強諸国の植民地政策の時代において、迷える子羊から、狼へと変貌をとげる戦い。旅順港の軍艦を一掃する為、高地への突撃を繰り返し戦死者を続出させ本土で非難のでる乃木希典大将(仲代達也)。その作戦に付き従う兵士達・・・。次々と兵が疲弊し死んでいく中で、戦うことしか許されなかった乃木大将の苦悩は続く・・・。

管理人感想 ] 開戦に至る経緯と日本の苦悩からこの物語は始まります。自分の子供を2人殉死させ、又数多くの戦死者を出しながらも尚、軍指令官として壮絶な攻城戦にあたらねばならなかった乃木希典大将の心情。乃木大将が終戦後天皇陛下の御前で戦争報告をしている場面では、初め粛々と報告されているのですが最後泣き崩れてしまいます。映画をみている自分まで泣き崩れてしまいました。
 また、召集令状が来て、愛する子供や婚約者と別れ戦地に赴く人々の、激しく過酷な人間の尊厳までも壊れていくような戦闘の日々を一兵卒の視点からも描いており、米川という兵士を助けたい皆の想いは、ハリウッド映画の「プライベートライアン」や「バンド・オブ・ブラザーズ」よりも日本人なら共感するのではないでしょうか。自分はバンド・オブ・ブラザーズの主題曲を聴いてて身が引き締まりますが、この映画のさだまさしが歌う主題歌「防人の人」は詩が強烈で心に突き刺さってそれ以来忘れられません。
 

[四字熟語]    
[尽忠報国] <じんちゅうほうこく>
          *忠義をつくして自分の国に報いること。まごころをもって国の為に尽くすこと。

ハナタレパパの一言] おいらはこの映画を見た後、NHKドラマ「おしん」で召集令状を無視し戦争反対を信念に山小屋で隠れるように炭焼きをし、見つかり銃殺される中村雅俊演ずる青年のことを思い出しました。その時おしんに教えた詩「君死にたもうことなかれ・・・」
という一節も思い出されて・・・涙・・・。
 

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「THE NEVERENDING STORY」 ネバーエンディングストーリー
監督☆ウオルフガンプ・ベーターゼン
出演☆バレット・オリバー/ノア・ハザウェイ/タミー・ストロナッハ
(1984年/西ドイツ/本編94分)
☆☆☆[HP立上時]

[ストーリー]    バスチアン少年(B・オリバー)は、学校に登校の途中ワルガキ共に追っかけられて逃げ込んだ古本屋で一冊の本に出会う。金属で出来た2匹の蛇のマークのついている皮の表紙の「ネバーエンディング・ストーリー」。バスチアンは授業をさぼり、学校の屋根裏でその本を読み始めた。その本は滅びゆく星のプリンセス(T・ストロナッハ)を救うアトレーユ(N・ハザウェイ)という少年の冒険ストーリー。その本を読みふけるうちにバスチアンは、いつしか本の世界ファンタージェンにいた。
 
管理人感想 ]ここにでてくるファンタージェンという国は童心を忘れぬ人間の夢の中に存在している幻想の王国です。近頃、人々が夢を見ることをわすれ、希望をわすれ、かつてみんなが持っていた童心もどこかへ置き忘れて、今ではファンタージェンという国があることさえ誰も信じなくなってしまった為、その”無”によって王国が消えていこうとしてる。またその無によって姿を消したもの達は、皆”虚偽”に姿を変えて人間の世界へ行くという話しがこの映画の根底にあるのだけど、今ようやくその意図・意味がわかった気がする。
 環境汚染・犯罪全て心の内から発生する虚偽の仕業なのだと、”無”という感情によって消された夢・希望・童心・良心のなれの果てなのだと・・・。
子供達にはやはり夢・希望・童心・良心・想像することなどバランスよくもっていてほしいものですね。子供、幼児におすすめの映画かな。大人のぼくは、再度ミヒャエルエンデの原作でも読み直しますか、リマールでも聞きながら・・・。

[ことわざ]    叩けよさらば開かれん] <たたけよさらばひらかれん>
         自分から積極的に事をおこせば成功への道が開かれるということ。

ハナタレパパの一言] おいらは花より団子、ファンタジーよりファンタオレンジが好きなのだ。カルピスはオチョコで原液なのだ。

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