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タンクコンテナ |
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タンクコンテナは1965年から製造され増備されてきたが、タンクコンテナは積載品の関係で輸送区間,荷主が限定されていたため、1970年の私有コンテナ制度発足とともに私有コンテナへ移行し、増備が中止された。 |
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5トンタンクコンテナ |
1. |
400形式(T10形式) |
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1965年3月に、400形式(後のT10形式)が2個試作された。
積載品は動植(鉱)物性硬化油でタンク外面に断熱材(厚さ60mmのガラス綿)を取り付け保温性を確保し、性能は70℃で積載した貨物が24時間後(輸送時平均外気温−5℃)に50℃以上になっている様設計された。
また蒸気加熱管をタンク内に内蔵し積載品が硬化した場合に備えた。
積み込みは上部マンホール、取り出しは鏡板下部の液出し管から行い、ポンプによる排出も可能な構造であった。
量産はT10形式になり、全長を短くし、下部クレーン吊り金具が設けられた。
積載品はやし油、ワックス牛脂、大豆油、ラードであった。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
発荷主 |
着荷主 |
400 |
やし油 |
汐留 − 梅田 |
不二製油 |
ライオン油脂 |
401 |
やし油 |
汐留 − 梅田 |
吉原製油 |
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1966年4月現在 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
T10 1-4、9-12 |
やし油 |
品川 - 梅田、湊川、尼崎 |
不二製油、吉原製油 |
T10 5 |
ワックス |
淀川 - 保土ケ谷 |
日本石油 |
T10 6 |
牛脂 |
汐留 - 梅田 |
日本化学飼料 |
T10 7,8 |
大豆油 |
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日清製油 |
T10 13,14 |
ラード |
梅田 - 久留米 |
植田製油 |
1968年3月現在 |
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T10形式 T10 3 東京貨物ターミナル |
2. |
930形式(T11形式) |
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1965年に危険物関係法令の対象となるタンクコンテナ930(後のT11形式)試作された。
消防法、危険物の規制に関する政令、危険物の規制に関する総理府令、道路運送車両の保安基準に適合した構造になっており、申請し許可された貨物以外は積載できない。
また道路輸送時に重心を下げるため、タンク体は楕円形の断面とした。
専用種別は絶縁油で、積載品は性質上異物混入を極度に嫌うため、タンク内面はエポキシ樹脂塗装し、配管はステンレス、コック類は青銅鋳物をを使用し、錆が発生しないようにした。
また上部マンホールには積み込み時の水分混入を防ぐため、シリカゲルを用いた吸湿装置を備えた。
>安全弁についても吐出のみで、吸気しない構造とした。
排出は鏡板下部の取り出し管より行い、排出用ポンプが取り付けられる構造にした。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
T11 1-5 |
絶縁油 |
沼垂 - 隅田川 |
日本石油 新潟製油所 |
1968年3月現在 |
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930形式 930 サイトオーナ所蔵 |
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T11形式 T11 1 汐留 |
3. |
935形式(T12形式) |
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1865年にタンクコンテナ930形式とともに試作された。危険物輸送用コンテナである。
935形式の専用種別は動植物油で常温で液状かつ引火点が130℃以上のものである。
930形式との違いは、輸送時の振動による内面塗料の剥離を防止するため、タンク内面にガラスクロスをエポキシ樹脂で接着し、コック、配管類を鋳鉄製としたなどである。
積載品にはあまに油、ひまし油、米ぬか油であった。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
T12 1 |
あまに油 |
尼崎 - 品川 |
吉原製油 |
T12 2 - 5 |
ひまし油 |
四日市 - 小倉 |
伊藤製油 |
T12 6 - 9 |
米ぬか油 |
富山 - 隅田川 |
長崎商店 |
1968年3月現在 |
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T12形式 T12 11 塩浜操 |
4. |
タンクコンテナの形式改定 |
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1966年に形式が改定され、形式による区別がされた。
形 式 |
構 造 |
積載貨物 |
T10〜19 |
保温壁あり |
非危険物 |
T20〜29 |
保温壁なし 、重塗装 |
危険物 |
T30〜49 |
保温壁なし、軽塗装(含むメタリコン) |
危険物 |
T50〜59 |
保温壁なし、非鋼鉄タンク |
危険物 |
T60〜64 |
保温壁あり、加熱管あり |
危険物 |
T65〜89 |
特殊 |
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T90〜99 |
試作 |
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・ただしT11、12形式については危険物対象貨物 |
5. |
T13形式 |
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1967年に製造されたナフタリン輸送用でタンク体の断熱材に100mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1-12 |
ナフタリン |
塩浜操 - 東淀川 |
日本触媒 |
1968年3月現在 |
6. |
T14形式 |
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1967年に製造された塩化パラフィン輸送用でタンク体にステンレス鋼(SUS27)を使用し、断熱材に60mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1 |
塩化パラフィン |
塩浜操 - 東淀川 |
日本触媒 |
1968年3月現在 |
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T14形式 T14 41 隅田川 |
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7. |
T15形式 |
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1968年に製造されたラッテクス輸送用でタンク体はステンレス鋼(SUS27)を使用し、エポキシ樹脂の内面処理を施し、断熱材に60mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 6 |
ラテックス |
汐留 - 梅田、湊川
汐留 - 広島、岐阜
汐留 - 笠寺、岡山 |
丸紅飯田 |
1968年3月現在 |
8. |
T16形式 |
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1968年に製造された合成ジフェニル輸送用で断熱材に80mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 5 |
合成ジフェニル |
小倉 - 姫路 |
八幡化学 |
1968年3月現在 |
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T15形式 T15 3 隅田川 |
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T16形式 T16 2 サイトオーナー所蔵 |
9. |
T17形式 |
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1968年に製造されたタムワックス輸送用で断熱材に80mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 2 |
タムワックス |
保土ケ谷 - 淀川 |
山文油化 |
1968年3月現在 |
10. |
T18形式 |
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1968年に製造されたネオシロックス輸送用でタンク体内面処理にガラスクロスポリエステルを施し、断熱材に60mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 12 |
ネオシロックス |
郡山 - 梅田
郡山 - 笹島 |
保土ケ谷化学 |
1968年3月現在 |
11. |
T19形式 |
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1968年に製造されたユリア樹脂輸送用でタンク体内面処理にエポキシ樹脂を施し、断熱材に60mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 4 |
ユリア樹脂 |
下関 - 鹿児島 |
東洋高圧、南日本合板 |
1968年3月現在 |
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T19形式 T19 4 サイトオーナー所蔵 |
12. |
T31形式 |
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1967年に製造されたアジピン酸ジオクチル輸送用でタンク内面に亜鉛メタリコン処理を施した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 2 |
アジピン酸ジオクチル |
梅小路 - 塩浜操
保土ケ谷 - 梅小路 |
新日本理化 |
1968年3月現在 |
13. |
T32形式 |
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1967年に製造されたジオクチルフタレート輸送用でタンク内面に亜鉛メタリコン処理を施した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 6 |
ジオクチルフタレート |
笹島 - 土浦
笹島 - 西大分
笹島 - 宮城野 |
三菱モンサント |
1968年3月現在 |
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T32形式 T32 6 隅田川 |
14. |
T50形式 |
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1967年に製造されたプロピレングリコール輸送用でタンク体にステンレス鋼(SUS27)を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 2 |
プロピレングリコール |
汐留 - 梅田 |
旭電化 |
1968年3月現在 |
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T50形式 T50 1 サイトオーナー所蔵 |
15. |
T51形式 |
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1968年に製造されたオルソジクロルベンゼン輸送用で、タンク体はステンレス鋼(SUS27)を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1- 4 |
オルソジクロルベンゼン |
郡山 - 笹島 |
保土ケ谷化学 |
1968年3月現在 |
16. |
T60形式 |
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1967年に製造されたゴム老化防止剤輸送用でタンク体はステンレス鋼(SUS27)を使用し、断熱材に60mmのガラス綿を使用した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1 |
ゴム老化防止剤 |
汐留 - 四日市 |
川口化学 |
1968年3月現在 |
17. |
T65形式 |
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1967年に製造された塩化ベンジル輸送用で内面処理に2.5mmの鉛ホモロゲン加工を施した。 |
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番号 |
積載物 |
輸送区間 |
荷主 |
1-9 |
塩化ベンジル |
勿来 - 笹島
勿来 - 保土ケ谷 |
呉羽化学 |
1968年3月現在 |
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T60形式 T60 1 隅田川 |
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T65形式 T65 3 サイトオーナー所蔵 |
18. |
T70形式 |
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1968年に製造されたステアリン酸輸送用でタンク体はステンレス鋼(SUS27)を使用し、断熱材に80mmのガラス綿を使用した。 |
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T70形式 T70 6 隅田川 |