国鉄コンテナ

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5トン 有蓋 通風 冷蔵 無蓋 タンク ホッパ 車掌
10トン 有蓋 冷蔵 無蓋
冷蔵・冷凍コンテナ
5トン冷蔵コンテナ
1. 100形式(R10形式)・150形式(R90形式)
断熱材にガラス綿またはフォームポリスチレンを使用し、冷気の循環を図るため床は一体プレスによる桟を設け、床中央部に排水用溝を設け、中央部の排水口に向かい傾斜を持たせた。
150形式は一般雑貨用に使用できるように、開閉式の通風口を設けた。
1966年の形式変更で100形式はR10形式、150形式はR90形式になった。
2. 900形式(R11形式)
100形式は貨物を段積みをした場合、保冷効果が不均衡になる傾向があり上、ドライアイスを載せる棚板も設けていなかった。
900形式では取り外し可能な棚(2〜3段)とドライアイスの収納棚を設け、不要時にコンテナの奥に収納できる構造になっていた。
この900形式はR11に改番され1966年より量産が開始された。
R10形式 R10 871 1302 前期と後期で標記が異なる
隅田川
100形式 100 R10に改番 オーナー所蔵写真
R11形式 R11 123 汐留
3. 990形式
1966年運輸省の委託試験で断熱材に硬質ポリウレタンフォーム使用し、R10,11形式と性能比較試験が行われた。
1967年にドライアイス間接冷却式に改造され、ドライアイス収納箱と炭酸ガスを通す冷却管を設置した。
ドライアイスの投入は内部投入式と、屋根から投入する外部投入式にした。
4. R12形式
1967年に枝肉輸送用のが製作された。内部は2段の棚または140本のフックが取り付け可能になっていた。
990形式 990 オーナー所蔵写真 R12形式 R12 17 隅田川
5. R92・R93形式
1967年にR10形式をフォーク二方さし上部吊り式にしたR92形式とフォーク二方さし下部部吊り式にし、特殊表面処理亜鉛鋼板を使用したR93形式が試作された。
1969年製のR10形式から上部吊り金具が採用された。
6. R13形式
1975年に鮮魚輸送用として製作された。
構造は片妻、両側開きで冷蔵車と同様の荷役に対応し、容積を確保するため側扉に硬質ウレタンフォームを採用し、ドライアイス用棚を設け、保冷効果を向上させた。
7. R94形式
1978年に新たに制定された2種規格(C20サイズ)で試作された。
構造は容積拡大と保冷性能を向上させ、また一般雑貨と兼用するため床はステンレス、内張りにFRPを使用し、前妻部に開閉式の通気口も設け脱臭、防臭対策が施された。
ドライアイスの棚を四隅に設け、不要時は天井に折りたためる構造とした。
この量産は私有コンテナに移行した。
R92形式 R92 1 オーナー所蔵 R13形式 R13-9 オーナー所蔵写真
R94形式 R94-1 隅田川
5トン冷凍コンテナ
1. R91形式
1972年に初の冷凍機付冷蔵コンテナが試作された。
冷凍機はディーゼルエンジン駆動式で、連続48時間運転が可能で、庫内温度は自動制御で-20〜+10℃に調節可能になっていた。
しかし量産には到らず、JR貨物発足後に私有コンテナで実現した。
10トン冷蔵コンテナ
1. R900形式
1970年に冷蔵車の置き換え用として試作された。
外板はアルミを採用し、内張りにはFRPを使用した。
量産はされず私有コンテナに移行した。
10トン冷凍コンテナ
1. R901形式
冷凍機はディーゼルエンジン直接駆動とモータ駆動の併用式になっており、電源の有無により、切り替えて使用することができ、ディーゼルエンジン駆動の場合72時間連続運転が可能であった。
庫内温度は-25から+10℃の範囲で任意に設定制御が可能で、庫内温度の自動温度記録装置を備えていた。
妻扉に通風口を設け、生鮮野菜などの輸送も考慮した。
本体はアルミ合金を多用し軽量化を図り、冷凍装置はコンテナから着脱できるユニット方式を採用した。
このコンテナも量産されず、私有コンテナへ移行した。
R900形式 R900-1 汐留 R901形式 R901-1 汐留
形式 自重(t) 荷重(t) 最大寸法(mm) 容積(m3) 製造年 製造個数 備考
高さ 長さ
10 0.3 0.3 1000 1115 835 0.5 S30 10
20 0.4 0.6 1005 1495 1495 1.0 S30 10
100 1.4 5 2350 2368 3327 11.1 S36-40 43 R10に改番
150 1.3 5 2350 2368 3327 11.1 S36 2 通風口付 R90に改番
300 0.3 0.3 1386 988 1212 0.6 S31 30 片妻開き
900 2.0 5 2295 2368 3234 11.1 S40 2 棚付 R11に改番
990 1.5 5 2350 2374 3307 11.1 S41 2 ドライアイス投入式
R10 1.4 5 2350 2368 3328 11.1 S36-47 1518 片妻開き 100改造もあり
R11 1.8 5 2350 2368 3328 9.8 S40-42 152 片妻開き ドライアイス用棚付
R12 1.8 5 2350 2368 3328 11.1 S42 50 枝肉専用
R13 1.7 5 2361 2378 3306 10.9 S45-46 80 片妻、両側開き ドライアイス用棚付
R90 1.3 5 2350 2368 3327 11.1 [S41] 2 150改番
R91 2.4 5 2350 2370 3300 9.9 S42 2 片妻開き 機械式冷凍装置付
R92 1.4 5 2350 2381 3303 11.1 S42 1 二方さし 上部吊り
R93 1.4 5 2350 2360 3329 11.1 S42 1 二方さし 下部吊り
R94 1.6 5 2350 2438 3658 14.1 S47 1 片妻開き ドライアイス用棚付
R900 2.3 10 2438 2438 6058 27.8 S45 1 片妻開き
R901 3.5 8.8 2438 2438 6058 22.2 S46 1 片妻開き 機械式冷凍装置付
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