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"no cars, no bells"

sound of nature

部屋にいても、プールサイドにいても、絶えず聞こえる波の音。ときに激しく、ときに優しく、繰り返す波音に重なり合う風のざわめき、鳥のさえずり、虫のこえ。自然のリズムに身をゆだね、ゆっくりとからだを解き放つ。



明けて翌日。この日も天気は快晴。力強い波の音をバックににぎやかなさえずる鳥たちの井戸端会議が聞こえる。時計を見ると朝5時を少し回ったところ。日本とは1時間の時差があるとはいえ、こんなに早く目がさめた割には心地よい目覚めだ。

アマンキラの朝。

それにしてもここは本当に静かなところだ。中心市街地から遠く離れているからだろうか、波の音や小鳥のさえずり、虫の声以外にはほとんど何も聞こえない。スイートはそれぞれ独立したパビリオンになっており、ほとんどといっていいほど人の声は聞こえない。もちろん荷物を運ぶトラックやあわただしく走り回る乗用車の音などまったく聞こえない。

スイートルームの周りは花と緑がいっぱい。

夜はさらに静か・・・。

アマンキラはバリ島の南東岸、カランアサム県のマンギスというエリアにある。当然のことながら南半球にあるバリ島では、東から上った太陽は正午に北の空高くに輝き、夕方西の空に沈んでいく。ここでは11月から2月にかけて、いわゆる南半球で言うところの夏の時期に、ホテルから見て南東の海上に朝日が上るのが見られるのだそうだ。(ただし、12月〜1月は雨季の真っ只中で、豪雨の日も少なくないらしい。)残念ながら僕らが訪れた4月には、海から上る朝日を拝むことはできなかったが、そのかわり朝もやに煙る美しい島影を眺めることができた。

夜明けの海。スイートルームのテラスから。

この日は、ホテルのプライベートビーチや、その途中にあるビーチクラブの辺りを散歩してみる。ビーチは風と波が激しく、泳ぐには少々勇気と体力が必要に思えた。この風と波も、積極的にマリンスポーツを楽しみたい人には良いのかも知れない。ホテルスタッフに、現地のカヌーのような船で沖に出てみてはと勧められるがあっさり辞退する。

プライベートビーチにて。遠くに船が見える。

ビーチクラブにはメインプールよりもひとまわり大きなプールがあり、ビーチとは対照的に鏡のように穏やかな水面に眩しい日差しがふりそそいでいた。プールサイドに並べられた上質のビーチベッドに横になって、のんびりと空を眺める。真っ青な空に向かって大きなココナツの木が伸びていく。一本、二本。天にそびえる巨大な樹柱の間を、ゆっくりと白い雲が流れていく。プールいっぱいに張られた水がひたすらに、ゆっくりと溢れている。静かな水音が聞こえる。そして、ときおり波の音。砕けるように激しく響くその音に、ここが海辺であるということを気づかされる。ただ穏やかな時間だけが過ぎていく。

ココナツに囲まれたビーチクラブ。

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