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"smile or sleep"

peaceful hill

アグン山を望む丘のまわりには、のどかな田園風景がひろがる。町のいたるところに立ち並ぶ寺院や広場では、いつもどこかでセレモニーが行われている。すれ違う人はみな笑顔で溢れている。



アマンキラ3日目の朝は、ものすごい雨の音で目を覚ました。時間にしてどれくらいだろうか。雨の音に気がついてから1時間もしないうちにその豪雨は止んだ。表に出るとテラスに咲く花々や回廊に付いた雫が朝日を受けてキラキラと輝いている以外には、まったく雨の気配すら感じられない。おそらく雨は7時前には上がったのだろう。雨季が明けたとはいえ、たまには雨も降るのだろう。結局、この旅行中に雨が降ったのはこの1時間だけだった。

その日の朝食はホテルから車で15分くらいのところにある峠のバレでいただいた。これはピクニック・ブレックファーストというアクティビティで、サンドイッチやフルーツ、フレッシュジュースなどをホテルから運んでもらい、山上から麓の農村やライスパディ(棚田)、遠くの入り江などを眺めながら朝食を食べるというものだ。もちろん、サンドイッチやフルーツそのもののおいしさも素晴らしいのだが、なにより見晴らしのよいバレで横になったままいただく朝食の美味しいことといったらこの上ない。

麓の村に棚田が広がり、その奥に海。

パン、ジュース、フルーツ、そして吹き抜ける風。

朝食を済ませると、その足で軽く周辺の農村地帯をドライブしてまわる。ホテルスタッフにガイドしてもらいながらの快適ドライブである。道中、バリの風土や文化について話しを聞く。朝食後のドライブも半ばにさしかかったころ、時間にして朝の10時すぎごろだろうか。制服をきた子供達の集団に出会う。なんでも、バリでは子供の数が学校に比べて多く、学校は午前の部と午後の部の二回に分けて授業をしているのだとか。朝の部の生徒は7時から授業が始まり、低学年は10時には授業が終わる。高学年も1時には授業が終わり、その後は、午後の部が14時から20時まで行われるのだという。

子供にモデルをお願いして一枚。

車は軽快に農村地帯を走りぬける。それにしてもバリ島にはバイクが多い。町中、バイクが溢れている。時にバイクが僕達を追い抜いていき、また、僕達も遅いバイクを追い抜いていく。なんとも危なっかしい交通事情に見えるが、これも信号の多い日本で暮らしているからそう思うのだろうか。途中、キレイに着飾った女性をバイクの後ろに乗せた人に出会った。聞くところによると、結婚式に参加するゲストなんだとか。ガイドをしてくれているホテルスタッフが言うには、バリでは米などのご祝儀を籠に入れて、それを持参するのが一般的なんだとか。確かに彼女らもバイクの後ろに乗り上手にバランスをとりながら、ひざの上に置いた籠を抱えている。

すばらしいバランス感覚。かなりのスピードで走行中。

イスラム教が盛んなインドネシアにあって、バリはヒンズー教徒の割合が9割を超える。そういう影響もあってか、町のいたるところにヒンズー教色を感じさせる建物や像がたくさん立ち並ぶ。また、町や村では毎日のようにセレモニーが開かれている。赤ちゃんが生まれたときや、結婚式、葬式はもちろんのこと、子供が生まれて何ヶ月目であるとか、歯が抜けたお祝いだとか、いわゆる成人式だとか、集落の中のどこかの家の誰か一人でもそうした「節目」を迎えるものがあれば、セレモニーが開かれるらしい。

学校の中にも彫像が。学業の神様らしい。

午前中いっぱいのピクニック&ドライブだった。この旅行期間中に観光らしいことをしたのはコレくらいで、あとはほとんどホテル内でのんびりと過ごした、本当にゆったりとした新婚旅行だった。

遠くに霊峰アグン山を望む。

今回の旅行は、僕達にとってはじめてのバリであり、はじめてのアマンキラであったが、すっかりここの魅力にとりつかれてしまった。最終日、アマンキラのロビーで、また空港へ向かう車の中で、スタッフみんなとの再会を約束し、ジャカルタ経由で日本への帰途へついた。

アマンキラのスタッフとともに。

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