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"shelfish paradise"

excellent cuisine

どこまでも青い水平線を眺めながら、新鮮な魚介類を存分に味わう。スパイスの効いた料理は洗練された味わいでくせもなく、ワインとの相性も抜群。最高の雰囲気でいただく最高の料理は、どれも思い出に残る一皿となった。



アマンキラでの最初の食事は、爽やかな風を全身に浴びながらプールサイドでいただくロマンティックなディナーだった。満天の星空の下、キャンドルがゆらめく中でいただくインドネシア料理は本当に美味しかった。最初の食事ということもあり、一皿がどれくらいのボリュームか分からなかったのでホテルスタッフに聞いてみると、それほど多くはないから大丈夫とのこと。僕達は別々にスープとサラダ、そしてメインを注文し、赤ワインをいただくことにした。

プールサイドを吹きぬける風が心地よい。

誰ですか、多くないなんて言ったのは・・・。最初のスープが運ばれて来た瞬間に二人は「これは食べきれない」と直感した。味は申し分ない。本当に美味しい。だが、量も半端じゃない。僕はどちらかというと小食ではないほうだが、その僕でも一人では食べきれないくらいの量だった。二人でシェアするのにちょうどよい分量だ。以後、僕達は毎食、食べきれる程度の量を注文し、二人で分けて食べることにした。ホテルスタッフにも注文の度に二人でシェアして食べたい旨を伝えると、嫌な顔ひとつせずに対応してくれた。それどころか、あらかじめ少し小さめの皿に二人分に小分けしてサーブしてくれた。

さて、量の話はコレくらいにしよう。僕が一番気に入った料理は、SOP IKANというインドネシアの魚介のスープだ。これは、エビやカニをふんだんに使った、すこし辛味と酸味の利いたスープで、凝縮された魚介のエキスとやわらかくもしっかりとしたスパイスの風味が絶品。スプーン一杯のスープの力は偉大なもので、そのときは真剣に「こんなウマイものが食べられるなら、しばらくバリに住んでもいいなぁ」と思ったくらい。そもそも、SOPというのは現地の言葉でスープの一種で、SOP IKANで魚介のスープという意味らしい。一方、彼女はGRILLED LIVE LOBSTERが気に入ったようで、旅行中に何回もロブスターを食べていた。最終日には「もう、ロブスターは食べ飽きたわ」などといいながら、笑顔でロブスターをほうばっていた。

これが、SOP IKANだ!

こちらがロブスター。(smallでも十分な満足感)

朝食は主にルームサービスでいただくことが多かった。もちろんルームサービスと言っても部屋の中でいただくというのではなく、海が見えるテラスに出したテーブルで、朝の風を全身に浴びながら目覚ましのフレッシュジュースとトーストやベーグル、ヨーグルトなどをいただいたりした。(朝食も、やっぱり量が多かった!)

朝日を浴びて食べる朝食の美味しさよ。

ランチはプールサイドのバレでサンドイッチやハンバーガーを食べたり、レストランでミーゴレンを食べたりした。真っ青な水平線を眺めながら飲むビール(もちろんビールは「ビンタン・ビール」)は格別で、サンドイッチとの相性も抜群。特に、エビとアボガド、トマト、ベーコンのサンドイッチは絶品である。軽くトーストしたパンの間に、アボガドとトマトに包まれたプリプリのエビが、しっかりと塩味の効いたベーコンと一緒に、こぼれんばかりのボリュームでぎっしり詰まっている。大きく口を開けてかぶりつくと、パンにはさまれたアボガドやトマトが押し出される。それをこぼさないように上手に食べるのは至難の業だが、悪戦苦闘しながらもその美味しさに笑顔が絶えない。

ここでゴロゴロしながらランチを食べる。

二日目のディナーはプライベートビーチでのスペシャル・ディナーをいただくことにした。なんでも、一日一組限定のスペシャルなディナーという話し。どうスペシャルなのか確かめないわけにはいかない。朝、ホテルのロビーで夕食をどうするか聞かれ、勧められるままにスペシャル・ディナーに即決。その後、そのディナーのことを忘れてビーチやプールで一日を過ごす。夕方、プールサイドでくつろいでいると、白衣を着たホテルスタッフに声を掛けられた。どうやら、二人の今夜のディナーを担当するシェフらしい。彼から、ホテルでの食事や気に入った料理、スパイスや味の好みなどについて聞かれる。そして、夜。予約の時間にロビーに降りて行くと、ビーチまで僕達を乗せていくバギーが用意されていた。

バギーに乗り込み、ビーチまで坂道を下ること数分。ビーチクラブの横の芝生を抜け、波の音に誘われるようにしてビーチへと向かう。夜のビーチは昼間とはまた違った雰囲気が漂い幻想的だ。ビーチへの入り口には焚き火がたかれ、パチパチという音を立てながら、薪が焼ける甘くやさしい香りがあたりを包んでいた。波は昼間よりずっと穏やかで、ときおり吹く風もそよそよと心地よい。砂浜の上には白い花びらが撒かれ、四本のたいまつに囲まれるようにして二人だけのテーブルが用意されていた。テーブルの上には昼間にシェフが準備してくれた二人だけのスペシャル・ディナーと書かれたメニューが置かれ、そのメニューにしたがって僕達のテーブルのすぐ近く、ビーチに出した特設キッチンでシェフが目の前で調理をしてくれる。

波打ち際のテーブル。後ろに船の明かりが見える。

料理は、僕のお気に入りのSOP IKANから始まり、魚をバナナの皮で包んで蒸し焼きにしたものや、魚のすり身を串焼きにしたもの、ロブスターやバリ特産の魚介のグリルにナシゴレンなど、どれも本当に美味しいものばかりで、この日もついついワインを飲みすぎてしまった。食事を始めて一時間ほどたったころ、東の空に赤く大きな月が昇り始めた。ゆっくりゆっくり、赤い月が昇っていくのを眺めながら、のんびりと美味しい食事と白ワインを満喫した。

専任のシェフがビーチで調理してくれる。

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