(Japanese version only)

top | take off | sound of nature | shining poolside | excellent cuisine | leisurely suite | peaceful hill | about us


"welcome aboard"

take off

観光もショッピングも必要ない。南の島で、ただただのんびり過ごしたい。そんな思いから、新婚旅行先にバリ島のアマンキラを選んだ。アマンリゾート初体験の二人を乗せて、飛行機は軽やかに飛び立つ。



4月25日、月曜日。天気は晴れ。朝11時の便でバリ島に向かう。国際線は2時間前にチェックインをすると聞いていたので、仕事に行くよりも早起きして早朝の地下鉄へと乗り込む。4月末とはいえ、少し肌寒さを感じる凛とした朝だ。成田エクスプレスが空港第2ターミナル駅に到着したのが8時30分。チョッと早く着きすぎたかな?そう思いながら、ゆっくりチェックイン・カウンターに向かう。2時間前だというのにカウンターには手続きを待つ人の列、この時間でも早すぎるということはなかったようだ。チェックインの際、座席の希望を聞かれる。「新婚旅行なので、隣に人のいない列を」と申し出ると、窓口のお姉さんは後ろの方の席を手配してくれた。飛行機の座席は3-4-3という構成だが、後部座席の方は比較的空席が多く、3人掛けのシートを僕ら2人で利用することができた。おかげで、ゆったりとした旅行ができた。

早めのチェックインを済ませ、空港内の銀行窓口で米ドルと(インドネシア)ルピアを購入する。空港内の銀行ならどこでも両替ができると思っていたのだが、銀行によって取り扱い通貨が違うことを知らされる。普段使っている東京三菱銀行では、ルピアの購入はできないとのこと。改めて三井住友銀行の場所を教わり移動する。わざわざフロアを移動してまで東京三菱銀行を探したのだが、かえって二度手間になってしまった。ここでも時間に余裕をみておいてよかったと実感する。その後、スターバックスでコーヒーを飲みながら、改めて旅行の計画を確認する。「何もしないで、のんびりしよう」と心に誓う。

11時に成田を出発した飛行機は、バリ島時間(JST-1)の夕方4時過ぎにインドネシア上空を飛行。眼下に広がる青い海、そして緑の木々に覆われた島々に、飛行機に乗り合わせた乗客から歓喜の声が漏れる。到着近くになり、キャビンアテンダントの一人が僕に声を掛けてきた。名前を呼ばれ、新婚旅行かと聞かれる。”Yes”と答えるとお祝いにとシャンパンボトルをプレゼントされた。バリ島に到着する前からうれしいサプライズ。ガルーダ・インドネシア航空のサービスに感激。(結局このシャンパンはバリでは飲まずに日本に持ち帰りました。なぜなら、ホテルにも別のウェルカムシャンパンが用意されていたのです!)

空港の建物もなんとなくエスニック。

空港では制服を着たポーターらしい男性が2人、僕達の荷物を手に持って歩いてくる。どうやらこれが噂の「制服を着た怪しいぼったくりポーター」だとスグにわかる。僕がポーターは要らないというのになかなか荷物を離そうとせず、しっかり荷物を握ったまま空港内の両替所に引っ張っていこうとする。両替も不要と伝えるとチップに日本円で1,000円札を要求してきた。ほんの10メートルも荷物を運んでいないのにである。さすがにこれには驚いたが、手持ちの1ドル札を1枚ずつ渡してお引き取り願う。それにしても、せっかくの気分が台無しである。

アマンキラの入り口。ここからさらに山の中に入っていく。

空港を出ると、アマンキラと書かれた木のプレートを持ち、真っ白な制服を着たスタッフが出迎えてくれる。夕方とはいえさすがに常夏の島バリ、ずっと冷房の効いた機内にいたせいか一気に汗が吹き出してくる。空港からホテルまでは約90分のドライブ。再び冷房の効いた車内に乗り込むと冷たいおしぼりに、冷たい水のサービス。生き返る。ホテルスタッフは庭師を除いてみな英語が話せるとのこと、それを聞いてほっと一安心。

赤道の少し南に位置するバリ島は、10月から3月にかけてが雨季だという。ただ、今年は雨季が明けるのが少し遅かったのだろうか、僕達が訪れたのは僕達が訪れる数日前まで雨が降っていたそうだ。空港からホテルに向かう車の中でドライバーから「先週あたりで雨季が明けましたよ。最高の時期ですね。」と聞かされちょっぴり得した気分になる。

道中、バリの自然や文化についていろいろと話を聞く(詳しくは、後述)。ホテルに着くのはどうやら19時30分頃になりそうと分かる。夕食をどうするかという話になり、お薦めのディナーについて聞いてみる。ホテルに着く頃には日も沈み、涼しくなっているだろうから、プールサイドにテーブルを出して月明かりの下でディナーはどうかと提案され、コレに即決(これも後述)。すると、彼はおもむろにケータイを取り出し、なにやら現地の言葉でベラベラ話し始めた。2分ほどして電話を終わると、食事のアレンジを済ませたとの報告。ホテルについて一休みしたらスグに食事を取れるよう、あらかじめホテルに連絡しておいてくれたのだ。

ステキな夕食を済ませ、部屋に戻る。長旅の疲れからか思いのほかワインの酔いがよくまわる。軽くシャワーを浴びてその日は熟睡。

next page