「有機」は有機肥料のことです。では有機肥料って何でしょうか。それは動物の「うんち」や植物などです。昔から私たちは「うんち」でお野菜を作ってきました。時間をかけて自然に肥料にしていただき、そして土に返します。でも自然のものなので程ほどにしておかないとすぐに分解して無くなってしまいます。
お野菜は葉っぱから太陽の光を受け、根から水と体を作る材料を吸い上げて大きくなります。エネルギーが十分になると収穫です。私たちは光から作られたエネルギーをぱくぱく食べます。そして吸収できなかったものを「うんち」として出します…つまり「うんち」の元がお野菜であり、お野菜は「うんち」からできている、というわけです。うんうん。自然のサイクルは「循環」が基本です。水もぐるぐる、エネルギーもぐるぐる。太陽から「光」というエネルギーが注がれて、地球という大きな球の上でいろいろな物がぐるぐる回っています。
では「有機肥料」の反対に当たる物は何でしょう。有機→無機ですが、これを「化学肥料」と呼んでいます。工場で科学的に作ります。家庭菜園用にホームセンターで売っているのは白いつぶつぶでした。農家用のは見たことがないので分かりませんが。ちょっと考えてみて下さい。化学肥料で作ったお野菜は化学肥料でできています。…ということは白いつぶつぶを食べている(たぶん見たこと無いけど)…。
ただし化学肥料や農薬は自然の許容量を超えて大量に使用してしまったので、うまくぐるぐる回りません。やりすぎてしまいました。そうしてできた土を見てみると有機肥料と化学肥料の差はよく分かるはずです。有機肥料の土はミミズをはじめいろいろな生き物や優良菌がたくさん住んでいます。数も種類も違います。光と土からできるお野菜。どちらの土でできたお野菜を食べますか?