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行  事


・光明寺の薬師如来と薬師堂の由来

 薬師如来は薬師瑠璃光如来(やくしるりこうにょらい)ともいいます。
光明寺に薬師如来がまつられたのは、今から約1300年前の白鳳10年(西暦681年あるいは670年とされる)のことです。
 そのとき、この地に流行していた疫病を鎮めるために、徳の高い僧侶、行基菩薩(ぎょうきぼさつ=行基さま)が、久喜の地の一番の高台に薬師如来を安置し、疫病退散を祈願いたしました。行基さまの安置した薬師如来の霊験(れいけん)によって、疫病は無事おさまった、と伝わっております。そこでこの地に光明寺が建てられました。
 行基さまは、中国の唐の時代の三蔵法師玄奘(げんじょう)さまの直系でもあります。玄奘さまは、仏法を求めてインドに向かった三蔵法師です。あの西遊記でおなじみの孫悟空が付き従った三蔵法師のモデルです。その玄奘さまの愛弟子が道昭(どうしょう)さまです。さらにその道昭さまの愛弟子が行基さまです。日本からの留学僧である道昭さまは玄奘さまから「日本にインド由来の瞑想修行法を伝えよ」とのお言葉を頂き、日本に帰国しました。その道昭さまに学んだ行基さまが久喜の地を訪れて霊験をあらわし、さらにインド由来の仏教の修行法を伝えてくださった寺院がこの光明寺であり、その中心となるのが薬師如来を祀ったこの金堂である薬師堂です。
 お薬師さまは、いつも皆様の健康と幸せを見守ってくださっています。心身のすぐれないときなどは特に、このお薬師さまに病気平癒の霊験をもたらしてくださるようにお祈りを捧げてください。

*「白鳳」というのは年号ではなく文化史上の区分ですので、文献によって異なるところがあります。そのために西暦と合わせるとズレが出てきます。また行基さまの生没年代もさまざまな資料から現在の研究では西暦668年生まれで749年没とされています。したがいまして、「白鳳10年」は行基の年代と重なる時期と大まかに考えておくのがよろしいと思います。


年間行事


どらなわ

上の画像は施餓鬼会の様子です。画面をクリックすると動画が再生されます(Youtube)。

 光明寺ではご本尊の薬師如来の功徳をいただき、皆さんの無病息災を祈願するために、現在の薬師堂前にあった二本の大きな欅(けやき)の木に「しめ縄」を渡したのが始まりと考えられます。「しめ縄」と言うと神事に思われますが、当時は神仏混淆で、場を浄め悪霊などの侵入を防ぐ厄除けの意味の結界ですので仏教行事としてもごく自然のものです。

 薬師堂にお参りしてこの縄をご覧になると判ると思いますが、「しめ縄」に下がっている「紙しで(垂)」の代わりに108の煩悩の数に当たる108足の草鞋(わらじ)が下げられています。この草鞋を履いて薬師如来の浄土である瑠璃光浄土にわたり、健康を授けていただき、そして災いを除いていただく事を祈願するわけです。この縄をなうときに大勢の僧侶が息を合わせるために銅鑼(どら)を鳴らしながら行ったので「どらなわ」と言われるのだろうと考えられています。ちなみに何故元旦ではなく正月の五日なのかと思うのですが、旧暦で考えますと、元旦は必ず先勝、五日は必ず大安となっています。ですから一年の最初の大安が正月五日であったのでこの日を選んだのではないかと思われます。


春彼岸


 ”自然をたたえ、生物をいつくしむ週間”それが春のお彼岸であると言われております。彼岸の中日は太陽が真西に沈みます。沈む太陽に向かって合掌します。そこに阿弥陀の浄土があります。


お盆

・令和2年度コロナ禍における お施餓鬼法要の様子


                  


                  


住職と、住職家内〔法名 慈秀(じしゅう)〕、次男の慈恩(じおん)の3人の僧侶のみで回向した写真です。


通常の施餓鬼会の様子。(10年以上前に行われました映像です)

画面をクリックすると動画が再生されます(Youtube)。

1.新盆の会 8月11日 午後4時から
 新盆(にいぼん)をお迎えの方々を対象として皆様に大切な命を授けてくださったご先祖様をお迎えする意味と、心構えとを感じ取っていただくための、「映像と音楽を交えた集い」を行います。集いの後、一家族ずつ迎え火をお授けいたします。

2.新盆のお棚経 8月12日
  旧久喜市内の新盆のお宅には、お寺からお棚経(たなぎょう)に伺います。あらかじめご連絡いたします。

3.迎え盆 8月13日
  お盆の始まりの13日朝6時から、本堂正面で提灯に迎え火と「ひき茶」をいただき、お墓参りをし、お花・お線香を供え、精霊さまを導いて家に帰り、「精霊棚」に灯を移し、ひき茶を自宅のお茶に混ぜてお茶を入れ、お供えします。


4.施餓鬼会 8月15日
  10時より: 法話に続いて法要を行います。

5 送り盆 8月15日 夕刻より
  お盆の期間中、お迎えした先祖さまをお送りする日です。精霊棚から提灯に灯を移し、先祖さまを導いてお墓に詣で、お花やお線香をお供えします。また施餓鬼供養の塔婆を供えることにより、先祖さまはお墓よりその塔婆の功徳に導かれ、迷うことなく悟りの岸、彼岸に至る事ができるとされておりますので、ご自身の手で心を込めて塔婆を立てるのが望ましいと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。


秋彼岸


 秋の彼岸は「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ日」としてお墓参りをいたします。お花をあげ、香水(こうずい)をあげてご供養いたします。香華の向こうに浄土を感ずることでしょう。


 
きょうてんどくじゅ
経典読誦会
経典読誦会

都合により暫く休会致します



特別行事

 ごおんき
御遠忌法要(平成15年)

専誉
(せんよ)僧正400年、頼瑜(らいゆ)僧正700年の御遠忌が平成15年11月に行われました。詳しくはこちらを御覧ください。