住職法話
シャントしまッしョやニッポン 自己啓発と自身の土壌改良 秋彼岸聴け |
嗚呼! 何かが急におかしくなってきている 人間が人間であることに歯車の狂いが生じて きてしまった 今こそ戦後六拾有余年をシッカ リと総括し 解決の糸口を見出さなければ イヨイヨ混迷に拍車がかかるは誰がみても必定 |
あまりにも儚き忍土(娑婆)の別れとは 先立たれ遅まきながら経ならふ 借りた身だ生きて綺麗に返しませふ 燃え尽きて悉有仏性曼珠沙華 |
お互ひに今生の終着駅が見えかくれ 父母のふるさと近江路や想ひ出深く ことごとに願ひ残して南無阿弥陀仏 |
春彼岸一夜双夜の寒さかな 墓参り他人の姿が妣.(ハハ亡母のこと)に似て 若不生者のちかひゆへ信楽まことにときいたり 一念慶喜するひとは往生かならず定まりぬ (親鸞聖人語録) |
縁ある法友等集ひて亡き病夫【つま】を偲びてやまぬ満中陰法要 微笑残し小春の浄土へ往きませり |
媼【はは】往きし路に寂しく黄水仙 一輪の華を飾りて今日もまた浄土へ還へる 道となさしむ |
針をもつ母の背中が丸くなり 葬送儀想ひしことは在りし日の 心にのこること多かりき |
母になり実母には聴きたいことばかり 時雨るるや妣の想ひ出筬(おさ)の音 別れ路のさのみ嘆くな法の友 また逢ふ浄土のありと想へば (親鸞聖人語録) |
会者定離名残りつきねど逮夜の座 業病を丸ごとかかへ去年今年 野邊に咲く水仙手折り妣【はは】に供華(クゲ) |
諸人よ想い知れかし己が身の我誕生は 是妣苦難の日なり |
心に慢心が多い人ほど敵をつくる 人生の最大の敵はわたし自身であります 人の世は涙とため息の繰り返し |
人生の行方何処と尋ぬれば 妣待つ里に ひかりほの見ゆ(金子大榮) 信心よろこぶその人を如来と等とときたまふ 大信心は仏性なり仏性すなはち如来なり (親鸞聖人語録) |
生も死も流れ流れて早や立春 愛燦燦何はなくとも塩結飯(むすび)に 塩気飯【しょうけめし】 (箸双膳) なつかしやお精進の定番 ー茶飯・うどん豆腐・白和えー もろともに忘れてはならじこの味を 想い起こせばひと昔はですネェー お互い煮しめにごはんに漬物だけでしたナ |
夕べ朝の鐘の音に寂滅為楽と響けども 聞いて驚く人もなし花は咲いても春は咲く 鳥は古巣へかえれども生きて帰れぬ浮き世旅 さてしも 山あれば山を見る雨の日は雨に聴く 春 夏 秋 冬あしたもよろし 夕べもよろし一年のお育てを深謝しつつ |
また一つ歳を重ねて歩む坂 今日もまた露のいのちをながらへて 佛のみ法を聴くぞうれしき |
息災に壹病(ひとやみ)加え年が明け |
永らへて夫婦で迎ふ今朝の春 ご正忌や母在し日の小豆がゆ 壹病を癒えぬがままに去年今年 |
艱難辛苦の娑婆悩みに悩んで年輪を磨く さるべき業縁のもよおさば如何なる 振る舞いもすべし (親鸞聖人語録) |
たれよりも今はもうもただただ春を待つ 花嵐人には別れが待っている |
寒くとも袖にはいれよ西の風 弥陀の浄土から吹くと想へば (親鸞聖人語録) |
五濁悪時悪世界濁悪邪見の衆生には 弥陀の名号あたへてぞ恒沙の諸佛すすめたる (親鸞聖人語録) |