中学3年 数学         戻る

 目次 

1章 式の計算
    式の展開式の乗法・除法
    因数分解
    式の計算の利用 
4章 二次関数
     関数とグラフ
     関数の利用

2章 平方根

    平方根
    平方根の計算
    有理化

5章 図形と相似
     相似,三角形の相似
     平行線と線分,面積,体積比
     相似の利用 (円周角)
3章 二次方程式
    2次方程式の解法 (解の公式)
    2次方程式の利用
6章 三平方の定理
     三平方の定理
     三平方の定理の利用


2022年度 2学期中間考査の問題を復習してみよう。

 2⃣ 次の2次方程式を解きなさい。
  (2) 4x²-49=0  (3) (
x+1)²=36   (4) 3(x-3)²=9
 2⃣の(2)~(4) 解答解説
  乗法の公式を使うか、解の公式を使うか、短時間で判断
  することが大切です。
  解の公式を使っても同じ結果がでますが、計算が面倒です。
  できるだけ楽をしたいものです。
 (2) 4x²-49=0   4x²=49   x²=49/4(4分の49)から)
    
x=±7/2

 (3) (x+1)²=36  (x+1)=±6 x+1=6と x+1= -6より、

      x=5,-7
 (4) 3(x-3)²=9   両辺を3で割ると (x-3)²=3 (x-3)=±√3
    
x=±√3+3

2⃣ 次の2次方程式を解きなさい。
  (5) x²+7x+12=0  (7) x²+x-30=0  (8) x²-6x+5=0
  (10) (x-3)(x+9)=3(2x+3)
2⃣の(5)~(10) 解答

 (5) x
²+7x+12=0 12=4×3で乗法の公式が使えます。
  乗法の公式が使えるかどうか、考えましょう。
     x²+7x+12=0  因数分解して (x+4)(x+3)=0
      
x=-4,-3
 (7) x²x-30=0 30=6×5で乗法の公式が使えます。
    (x+6)(x-5)=0 よって、
x=-6,5
 (8) x²-6x+5=0  これも乗法の公式が使えますね。
    (x-1)(x-5)=0 よって、
x=1,5
 (10) (x-3)(x+9)=3(2x+3)
       x²+6x-27=6x+9 x²-36=0 よって
        
x=±6
4⃣-1 次の問いに答えなさい。

  (1) 次の方程式を解きなさい。
    (x-3)²-5(x-3)-14=0
  4⃣の(1) 解説と解答

  (1) 
(x-3)²-5(x-3)-14=0式を展開してもいいですが、
   この場合、
(x-3)=aと置きかえた方が楽ですね。

   置きかえてみましょう。 a²-5a-14=0
   (a-7)(a+2)=0 a=7,-2ですので、
   x-3=7と x-3=-2から 
x=10,1
       
 (2) xの2次方程式 2x²ax-6=0の解の1つが-3のとき、
  aの値を求めなさい。また、もうひとつの解を求めなさい。
    4⃣の(2) 解説と解答
  (2)
x²ax-6=0の解(答)の1つが-3ですから、
    
まず、方程式に-3を代入しましょう。

    18-3a-6=0 -3a=-18+6より -3a=-12
     a=4 これを元の式に代入すると、
   2x²+4x-6=0 楽に計算できるように、式を2で割りましょう。
   x²+2x-3=0 (x+3)(x-1)=0 よってx=-3,1に
   なります。
x=-3,1のx-3はすでに解として与えられているので、
   もうひとつの解は
 
x=1


4⃣-2 次の問いに答えなさい。

  (3) xの2次方程式 2x²mxm²=0の解の1つが1のとき、
    定数mの値を求めなさい


  (4) xの2次方程式 x²+
ax+b=0が-2と8を解にもつとき、
    定数abの値を求めなさい
 4⃣の(3),(4) 解説と解答

 (3)
x²mxm²=0の解(答)の1つが1ですから、
   まず、方程式に1を代入しましょう。

    2+mm²=0 m²m-2=0
     (m-2)(m+1)=0 よって
m=2,-1
 (4)
x²+ax+b=0が-2と8を解にもつので式に、-2と8を
  それぞれ代入してみましょう。

    x=-2を代入すると、4-2a+b=0…①
    x=8を代入すると、64+8a+b=0…②
  ①,②の連立方程式になります。この場合②-①の方が計算しやすい。
     64+8ab=0…②
     4-2ab=0…①  60+10a=0となって
      10a=-60より a=-6 ①にaを代入して 4+12+b=0
       b=-16     
a=-6,b=-16
5⃣
 (1) 連続する3つの正の整数がある。最も小さい数と最も大きい数の積は、
  中央の数の3倍より39大きい。これら3つの整数を求めなさい。
   5⃣の(1) 解答
   連続する3つの正の整数をn+1,n+2,n+3とおく。
   
(※nn+1,n+2と置いた方が少しは計算が楽かな?)
  最も小さい数と最も大きい数の積は(n+1)(n+3)…①となり、
  中央の数の3倍の数は3(n+2)…②となります。
  最も小さい数と最も大きい数の積は、中央の数の3倍より39大きいので、
  ①-②=39 (n+1)(n+3)-3(n+2)=39 これを展開、計算します。
   n
²+4n+3-3n-6=39 式をまとめると、
    n²n-42=0 (n+7)(n-6)=0  n=-7,6
   正の整数だから、n=6
     よって
3つの正の整数は 7、8,9

5⃣
 (2) 右の図のような△ABCで,点Pは辺AB上を
 毎秒3㎝の速さでAからBまで動く。
  また、点Qは点Pが出発するのと同時にBを
 出発し、辺BC上を毎秒2㎝の速さでBからC
 まで動く。 △PBQの面積が△ABCの面積の
 1/8(8分の1)になるのは、点Pが点Aを出発
 してから何秒後ですか。

 5⃣の(2) 解説と解答
  大切なことは、与えられたデータを図に書き込み、問いを見ないで
 理解できていることです。たとえば本問題の場合、点Pは毎秒3㎝で
 動くので、それらのデータを図に書き込むことです。
  まず△ABCの面積は (12×8)÷2=48㎠ですので、その8分の1は6㎠
 つまり△PBQの面積が6㎠になる時間を求めるのです。
  その時間を
x
と置いてみましょう。
 △PBQの面積を考えるとき、点Pが移動するPB、つまり底辺は短くなり、
 点Qが移動するBQ、つまり高さは長くなります。
 
底辺PBは12-3x,高さBQは2xで表すことができます。←ここがポイント
  よって△PBQの面積は
x(12-3x)で 2x(12-3x)=6 式が
 成り立ちます。 計算すると24
xー6x²-6=0 6x²-24x+6=0
 6で割るとx²-4x+1=0
※解の公式を用いてもOKですが、ここは (x-2)²-4+1=0と
 計算した方が楽です。もちろん、解の公式でも同じ答が出ます。

 (x-2)²=3  (x-2)=±√3 よってx=2±√3
  xは12㎠を3㎝/秒で移動するので、12÷3=4  8÷2=4から
  0≦x≦4なので x=2±√3 の両方とも問いにあっているので、
    答は 
2±√3 秒後


5⃣
 (3) 右の図のような,AB=2㎝,AD=x㎝の 長方形ABCDがある。この長方形を,ABを 軸として1回転させてできる立体の表面積 は96π㎠だった。このとき,辺ADの長さを 求めなさい。

 
  
5⃣の(3) 解説と解答

 ABを軸として回転させると右上図のようになります。
円柱の表面積は右下図から(2×2πx)に円の面積(πx²)を2つ足しますのでx²
 4πx+2πx²=96π (右図参照)
 式を整理して 2xx²=48
 x²+2x-48=0
 (x+8)(x-6)=0 x=-8,6


 
x=-8は問いにあわない。
 よってx=6   
AD=6㎝





7⃣ (1) yxの2乗に比例し,x =3のとき y=27です。
   yxの式で表しなさい。
 7⃣の(1) 解答
 yxの2乗に比例するので、まず、yax2 と置きましょう。
   yax2xyの値を代入します。27=3
2a
    9a=27 a=3 よって 
y=3x2

7⃣ (2) yxの2乗に比例し,x =-2のとき y=-1   です。 x=3のときのyの値を求めなさい。

 7⃣の(2) 解答
  yxの2乗に比例するので、まずyax2 と置きましょう。
 -1=4
a  a=- よって y=-x2
    よってx=3のときのyの値は  …答


7⃣ (5) y=2x²について,x の変域-4≦x≦-1
   のとき、 yの変域を求めなさい。

 
7⃣の(5) 解説と答

 まず、簡単な図を書こう。
xの変域-4≦x≦-1だから
図から
 2 ≦y≦ 32 …答


7⃣
 (6) y=-x²について,x の値が-5から-1  まで増加するときの変化の割合を求めなさい。
 解説と答
  
この問いも、簡単な図を書いてみよう。

8⃣ 次の各問いに答えなさい。
 (1) y=-x²について,x の変域がax≦3の  とき、yの変域が-12≦yb であるとき、
  a, bにあてはまる数を求めなさい。

8⃣の(1) 解説と答  簡単な図を書いてみよう。
 
-12≦yb よりx軸上のa座標は-3より
小さい値であることがわかる。右図のように
座標上に、知りえたデータを書き込みます。
 条件よりb=0
 y=-x² ですから-12=-式が
 成り立ちます。計算して,a=±6
  a=6は問いにあわないので(a<0)、

     a=-6,b=0…答



8⃣-(2) 2つの関数 y=-2x²と y=-2x-4につ いて,x の値が a から a+3 まで増加するときの 変化の割合が等しいとき、aの値を求めなさい。

8⃣の(2) 解答と解説
 


xの変化量 (a+3)-a= 3
yの変化量 y=-2x²の場合 
y=-2ax² y=-2(a+3)²
        y=-2x-4の場合 y=-2a-4⇒ y=-2(a+3)-4

  xの変化量 (a+3)-a は共通なので、yの変化量のみ
 計算しましょう。(分母は両辺とも3分のXXになるので分母を払う)
 y
=-2x²
yの変化量は 
y=-2(a+3)²-2(-2a²)=-4a-6
  y=-2x-4yの変化量は {-2(a+3)-4}-{-2a-4} -2
   これが等しいので -4a-6 -2 よって 
a=-1…答
 

♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬♪♫♬

県入試過去問

夏休み課題

 袋の中に同じ重さのあめ玉がたくさんあり、その重さは1kgでした。
袋から10個のあめ玉を取り,重さを量ったところ40gでした。
袋の中のあめ玉は全部で何個ありますか。比例式を作ってときなさい

10個のあめ玉の重さを合わせると40gです。

袋の中の取るまえの全体の個数を
xとおいてみましょう。

1000:40 = x:10   x=250 全体の個数=250個

解説)左辺の1000:40は重さの比例式(比較)です。
   右辺の x:10は個数の比例式(比較)です。

 1辺acmの立方体Aの表面積は、縦a cm、横2a cm、高さ3a cmの
 直方体Bの表面積の何倍でしょうか

答 Aの表面積…6a²
  Bの表面積は以下、3種類の面ができます。(下の図)
  仮にaを5㎝として実際に直方体をつくってみましょう。
  
以下… a✕2a⇒2面 a✕3a⇒2面 2a✕3a⇒2面
       4a²+6a²+12a²=22a²
  立方体Aの表面積は直方体Bの表面積の何倍かなので、
   6a²÷22a²=6/22 よって 
3/11倍…答

  

 注意)直方体Bの表面積は立方体Aの表面積の何倍かという問いなら
    11/3倍です。問いの内容をしっかり把握すること。
    また体積の比較でなく、表面積の比較であることにも注意‼

        
中3の学習に入るまえに以下の計算をやってみよう。

練習問題 次の計算をしなさい。□の中に数字を入れなさい

  
① 2=   ② 2=   ③ 2=  ④ 2=   ⑤ -2=

   
 =2      =5    x

いずれも暗算でできる問題です。難しく考えないこと。
① 

復習問題1 次の計算をしなさい。

  
① 15÷(−3)+2=  ② −22+(−3)2

  ③
  ④

復習問題2 次の1方程式を解きなさい。

   ① x+9=0  ②  x7=6  ③  x+12=0

   ④ 3+ x=−7  ⑤  x5=−11  ⑥ x−17=−9

復習問題3 次の1方程式を解きなさい。

  ① 5x=20    ②  −4x=8    ③  9x=−45

  ④ −4x=−20  ⑤ 2x5=−11  ⑥ x−17=−9


復習問題 次の式を展開しなさい

 ① 2(a+3)
    (a+2)(b+1)  (x+2)(x+1)    (x+2)(x−1)

解説
 ①
2(a+3) のカッコをはずす場合、分配の法則を使って  =2a+6
 ② (a+2)(b+1) 分配の法則を使って  
     よって ab+1a+2b+2 → ab+a+2b+2 
※ 1aの1は省略します

 ③    ④ 

復習問題5 次の計算をしなさい。

 (1) 3x (2x + 3)      (2)a − 3b)×2b     (3) −4a(a − 3b

 (4) (2x + 5y)×(− x)  (5) aa +b)     (6) 3a − 6b)×a

 
(7) (8x2 + 6xy)÷2x    (8) (12ab+3b2) ÷ 3b

 
(9) (5x2 + 15xy− 10x)÷5x   (10) (− 2)2      (11)− 22

 
(12) − 3)2   (13) − 32    (14) − 2x)2   (15) (− 22x

解説 まず、(  )内を因数分解したのち、2xで割ったら楽だよ。
  (6)3a − 6b)× a

     3(a− 2b)×a= a(a− 2b)= a2 − 2ab

  (7) (8x2 + 6xy)÷2x
     2x(4x+3y)÷2x=
4x+3y

 (8) (12ab+3b2) ÷ 3b
       3b(4a+b)÷3b=4a+b

 (9) (5x2 + 15xy− 10x)÷5x
       5x(x+3y− 2)÷5x=x+3y− 2

=6

復習問題

  ① a=−2,b=3のとき 4a−5b−(a−4b)の値を求めよ。

  ② をhについて解きなさい。

  ③  をxについて解きなさい。

 ① a−5b−(a−4b)を展開すると、3ab
になります。この式にa=−2,b=3を代入すると、
 3ab=−6−3=
−9 …答

復習問題7 次のア~オの方程式のうち、=2が解になるものをすべて選べ。

    ア x−3=1    イ 3x=6   ウ 2x+1=5 

    エ 2x−3=x   オ 

p22

復習問題 xの値を求めよ
  ① x:10=1.5 : 5     ② 7:2=14:(x−5)

p22

復習問題 次の連立方程式を解きなさい。

(1)  (2)  (3)

(4)  (5)  (6)

(7)    (8) 

(9)       (10) 


(1) x=3,y=2 (2) x4,y=3

(3) x=2,y=−1 (4) x=−2,y=−1

(5) x=−3,y=2  (6)  x=2,y=−4

(7) x=−2,y=−3 (8) x=4,y=−1
(9) x=6,y=5  (10)  答 x=−1,y=−3

復習問題10 次の数量の関係を等式や不等式で表しなさい。

 (1) 2数abの差の4倍はcより大きい。

 (2) 500mの道のりを毎分80mでx分間歩くと、残りは70mになった。

 (3)1個a円の品物を3割引きで5個買うと、代金は1万円以上になった。


 (1) 2数
abの差の4倍はcより大きい。
    
 4(ab)>c
 (
2) 500mの道のりを毎分80mでx分間歩くと、残りは70mになった。
     
500-80x=70
 
(3)1個a円の品物を3割引きで5個買うと、代金は1万円以上になった。
     0.7a×5>10000 より 3.5a>10000


式の計算/展開      

 ■乗法の公式を使った展開

 もっと楽な計算はないか?そこで使うのが、以下の乗法の公式です。
 この方法は数学を学習するうえで非常に大切ですから数学が苦手な人も、ここは押さえておきたい個所です。 高校に進学してからも頻繫(ひんぱん)に使います。本公式が使えなかったら、
高校数学はほとんど理解できないといっても過言ではありません。

 ▲ 展開
    …公式

   実際にやってみましょう。たとえば、
    では

       =x2+6x+8 
    掛けて8、たして6になります。


展開の逆が因数分解と考えていいでしょう。では、因数分解について学習しましょう。
因数分解ができたらしめたもの、方程式も楽にできます。


 これから乗法公式を
頻繁(ひんぱん)に使っていきます。

        

   非常に大切な公式で高校に進学しても使います。
   以下に説明していますが、実際の問題で数多く解くことが鍵です。
    

  まず1.の  (x+a)(x+b)=  です
   いままでは分配の法則を用いて、
     (x+a)(x+b)(a+b)(c+d)
   
      のように計算していました。面倒でしたね。

 

  
アンダーラインの個所を (a+b)x のように、直接足します。

  
実際の式 (x+1)(x+2)を展開してみましょう?

   (x+1)(x+2)の展開 いままでは
    x
x+1x+2 = x+3x+2 と計算していたのを、
   アンダーラインの個所を
    2x+1x =3x  と、楽して計算するのが乗法公式です。

 図に書くと
  
(x)(x) =x(+)x+
             
(注 ×のことです)

例1 (x)(x) =  □=3 △=2と置き換えると

    (x)(x) = x+()x

     ()は 3+2=5 ですから x5x になります。


例2 (x)(x) =  □=3 △=−2と置き換えると

    (x)(x) = x+()x

     ()は (−2)=1 ですから x+1x になります。

  x+1x6 の1は数学の規則で省略して xx6 答

    (x−2)(x+3)も因数の順番が変わっただけで同じですね。


 
次の式を乗法の公式①を使って、展開してみよう。

例題 ① (x+1)(x+2)=x2+3x+2   ② (x+1)(x+3)=x2+4x+3


 ① たして3、掛けて2   ②  たして4、掛けて3

 こうした問題は数多くやることが大切です。ミスも少なくなるし、スピーディになります。

問1 次の式を乗法の公式を使って、展開しなさい。

 (1) (x+3)(x+2)     (2) (x+3)(x−2)    (3) (x+2)(x−1)

 (4) (x+1)(x−2)     (5) (x−2)(x-3)     (6) (y+1)(y−2)

 (7) (x6)(x+2)     (8) 3x(x)      (9) (x+6)(x +2)

 (10)
(x1)(x+2)    (11)
x (x)     (12) (x+3)(x)

 (13) (x1)(x2)     (14)
 (x1)(x3)    (15) (x+1)(x4)

 (16) (2x+1)(x+4)    (17) (2x1)(x+2)    (18) (xy)(x+3y)

 
(19) (x+y)(x4y)    (20) (x2)(2x+4)


 (1) (x+3)(x+2)= x2+5x+6     (2) (x+3)(x−2)= x2x−6
 (3) (x+2)(x−1)= x2x−2     (4) (x+1)(x−2)= x2x−2
 (5) (x−2)(x-3)= x2−5x+6    (6) (y+1)(y−2)= y2y−2




 それでは公式②、③を使った展開に進みましょう。


 ◆公式②,③
 

     

  具体的な数値を代入して、やってみましょう。
  以下はいままで通りの展開です。

  

   
   ・②の (x+5)2は5とxをかけ、それを2倍します。
      (5x)×2=10x
 
 ・③の (x−5)2は −5とxをかけ、それを2倍します。
      (−5x)×2= −10x ※これがキーポイント


 実際にやってみましょう。

 次の式を展開しなさい。

  ① (x+1)2       ② (x+2)2       ③ (x+3)2       ④ (x-1)2

  ⑤ (x-2)2      ⑥ (x-3)2      ⑦ (x+5)2       ⑧ (x+4)2

  ⑨ (x+6)2       ⑩ (x-4)2      ⑪ (x6)2      ⑫ (x5)2

  ⑬ (2x+1)2      ⑭ (3x+1)2      ⑮ (2x-1)2     ⑯ (3x-2y)2

 解説
 ①(x+1)2 = x2+2x+1    ②(x+2)2= x2+4x+4
 ③(x+3)2 = x2+6x+9    ④(x1)2= x2−2x+1
 ⑤(x−2)2 = x24x+4    ⑥(x3)2= x2x+25
 ⑦(x+5)2 = x2+10x+25    ⑧(x+4)2= x2+8x+16
 ⑨(x+6)2 = x2+12x+36    ⑩ (x−4)2= x2−8x+16
 ⑪(x6)2 = x212x+36   ⑫ (x-5)2= x210x+25
 ⑬ (2x+1)2 = 4x2+4x+1   ⑭ (3x+1)2= 9x2+6x+1
 ⑮(2x1)2= 4x24x+1    ⑯(3
x−2y)2= 9x2-12xy+4y2

 ⑬~⑮が他の問題と多少違うようですが、この問いも考え方は同じです。
  まず、(2x)
2 次に2xと1をかけ2倍。そして (1)2を足す。やり方はいっしょです。

 ◆公式④ 最後に公式④を使った展開をやりましょう。

    
    
公式④ (xa)(xa) = x2a2
   仮に、未知数 xaを、(xa)(xa) と置いただけで、
   (xy)(xy) = x2y2
(ab)(ab) = a2b2
    のように記述した教科書もあります。

     よく見ると左右同じ
xa、違うのは+と−。そこを意識しましょう。

 実際の問題でやってみましょう。

  
 (a+1)(a−1)=
 
  左右同じaと1、違うのは+と−です。
    じゃあ上の公式に当てはめてみましょう。
       = a2-1になりますね。
  同じように 
(x+1)(x−1)= x2−1

 それでは、以下の問いをやってみよう。
 

 ※「乗法の公式を使わなくても良いじゃないか。せっかく分配の法則を勉強したし…」
   ってと思う生徒さんもおられるでしょう。
    でも、しつこいようですが、この公式は便利なうえ、非常に大切なんです。
    高校に進学してからも、頻繁(ひんぱん)に使います。

    できるできないの違いは
「頭の良し悪し」じゃありません。
    数多くの問題にチャレンジするかしないかの違いです。


乗法の公式 もっとやる へ               TOPへ戻る


■因数分解        

  因数とは… たとえば 21=7×3で、を因数といいます。
       21を3×21に因数分解しました。
       同様に21=1×21も
1と21に因数分解できます。

       中1で学習した
2x+2=2(x+1)
x+1も因数といいます。
       (x+3)(x−2)
の (
x+3)や(x-2)なども、それぞれを因数といいます。
 
因数分解とは… 2x+2=2(x+1)のように整理する?ことを因数分解といいます。
         x2xを因数分解すると x(x1) で、x(x1)の因数になります。


 〇因数分解(復習)

例題  ① 2ay+3a    ② 7x7y+7    2x218x

  ① 2ay+3a 各項にaが共通にかけられているのでaだけ前にくくりだします。
      2ay+3a=a(2y+3) …答
  ② 7x7y+7  
7が共通因数となっているのでyを前にくくりだします。
             7(xy+1) …答
  ③ 2x218x=
2x(x−9 ) …答
      2とxが共通因数となっているので2xを前にくくりだします。


     因数分解した答を展開すると、そのまま問いと同じになります。

 たとえば、問1の① 2ay+3a を因数分解すると、a(2y+3)…

 この答を展開すると、元の2ay+3a になります。

問 因数分解しなさい
    ①
3a+3c      ax+5a        2y+14

乗法公式の公式を使った因数分解

  図1は展開、下の図2は因数に分解する(因数に整理する)公式です



   上の図1は、乗法の公式で最初にみた公式ですね。
   以下は左辺と右辺を逆にした公式です。下図のように、
   
   因数分解とは、それこそ因数に分解することです。
   展開の反対が因数分解、因数分解の反対が展開 と考えていいでしょう。

  ところで、
   …① でしたね

    …② 

   ①式と2⃣式で左辺と右辺が逆になっているのを確認してください。

   ②の  をそれぞれ
因数といいます。因数分解とは因数ごとに整理することです。

   たとえば   を展開すると、
     =
x2+6x+8 になりました。
   反対に
x2+6x+8 を因数分解すると、になります。


  
ややこしい説明はさておいて、実際の問題で理解しましょう

 ▲公式①を使った因数分解

 ① (x+2)(x+3)を展開すると x2+5x+6 でしたね。
  
反対にx2+5x+6を因数分解すると (x+2)(x+3) になります。
  
それでは①式はどのように因数に分解するのでしょう。
   まず、
x2+5x+6 の6に注目 ふたつの数を掛けて6、
  次に足して5
x の5になるには?
  6と1では7、2と3では5 掛けて6、足して5になりましたね。 
  最初はx2なので(
x+〇)(x+□) とおき、
  
 〇と□にそれぞれ2と3を代入し、
    
x+3)(x+2) となります。
    
※ (x+3)(x+2) のように因数の順番が反対でもOKです。

   次に、マイナスが入った x2x−6 について考えてみましょう。 
   
3と2を掛けても−6にはなりません。
   −3に2を掛けるか、−2に3を掛けると−6になりますね。
   そこで足したらx
(1xのこと) +1になるには?
   1と6ではなりませんね。じゃあ3と −2だったら?。

   
そう。1になります。 x+3) と (x2) に因数分解できました
            x2x−6=(x+3)(x−2)


 公式①を用いた因数分解

問1 以下は公式①を使った問題です。因数に分解(整理)してみよう。

 
 ① x2- 4x−12=    ② x2+3x2=       ③ x2x−2

  ④ x2+ 4x + 3=     ⑤ x2 +2x−3=      ⑥ x2−2x−3=


  x24x−12=
   掛けて−
12、足して- 4 だから、−6と2

       x24x−12=(x−6)(x+2)  

   この答を展開すると、元のx24x−12になることを確認してください。

 ②x23x+2=     掛けて2、足して3になる数は?

    掛けて2、足して3だから1と3  (x+)(x+2)
      
(x+2)(x+)でもOKです。

▲ 公式②,③を用いた因数分解




問 以下は公式②,③を使った問題です。因数に分解(整理)してみよう。

  x2+14x+49    x2+16x+64   x2+12x+36

  x2-14x+49   x2- 6x+9   ⑥ x2-12x+36

 ⑦ x2+ 24x+144
   ⑧ x2+ 20x+100  ⑨ x2+ 22x+121  


 ① x2+14x+49 = (x+7)2
   ② x2+16x+64 = (x+8)2   ③ x2+12x+36 = (x+6)2


 x2-14x+49 = (x-7)2   x2-6x+9= (x-3)2    ⑥ x2-12x+36 = (x-6)2



▲ 公式④を用いた因数分解

問 以下は公式④を使った問題です。因数に分解(整理)してみよう。
① x2−9     ②  x2−49    ③ 49x2    ④x2−4   ⑤x2−16


応用問題 以下の①~⑲の式を因数分解しなさい。

① 3x2 −7xy28xy

 まずxを(   )の外に出そう‼。それ以外に( )の外に出すモノはない。
 あとは何も考えていない。(少なくともボクはそれ以外何も考えていない)

        3x2 −7xy28xy=x(3x−7y2+8y)
    下の図のように、展開しながら、因数分解すると間違いないよ。
        
2a6=   ab+a+2b+2=
    とりあえず因数分解してみた。
これ以上因数分解できないね。これが答だ。

a3 +2a2b2−9ab

  まずa を(   )の外に出そう‼
    
a(a2 +2ab2−9b) これ以上因数分解できないね。これが答です。
  

③ 5x2y3z −15xy2z3−10x3yz2

 まずxyzがすべてに共通しているので、xyzを(   )の外に出そう‼。あっ、それに5も()のそとに出せる。
  あとは何も考えない。とにかく、5xyzを(   )の外に出す。
      5x2y3z −15xy2z310x3yz25xyz(xy23yz22x2z)
       これ以上因数分解できない。これが答


  それにしてもいやらしい問題が続くね。
  まったくイヤになる。ため息が出る。しかし、これも試練。イヤでもやるっきゃない。

④ 6x3y −12x2y+42xy2−18xy

 なにを(   )の外に出すか?
       6と
xyかな? そう、6とxyだね。
       6x3y −12x2y+42xy2−18xy 6xy(x2−2x +7y−3)  …答
       こうした複雑な問題を解く場合、因数分解しながら、右辺に因数分解しながら展開し、
       ミスってないか絶えず調べることが大切です。 しかし、イヤな問いだね。
       学校の先生が作成した問題ではないね。でも、数学では緻密で正確な解答が求められます。

x2+12x−108

 ようやくホッとする問題になったね。
     かけて108、絶対値を足して12は? 4と27かな?(×)。 では6と18ではOK
     
 x2+12x−108=(x+18)(x−6) …答

a2−33a+90

    かけて90、絶対値を足して33は? 9と10?(×だね) 3と30?(当たりーっ)
       a2−33a+90=(a−3)(a−30) …答

     

y2+4y−96

  かけて96、絶対値を足して4は?まるで数当てクイズだね。
      3と32?(×だね) もっと大きい数だ。じゃあ、6と16?(ブ、ブーッ)
      8と12? これだっ!
             
(y−8)(y+12)…答

 x2+12x−108

   かけて108、絶対値を足して12は? 6×18 (いきなりOKみたい)
     
 (x−6)(x+18)  展開して元の式になるのでOK   (x−6)(x+18) …答

x2+10xy+21y2

   xの関数にy がくっついた」ぐらいに考えて良いと思う。
       かけて21,絶対値を足して10は?
       7×3かな?(おーっ、良さそうだ)
        x2+10xy+21y2 =(x+3)(x+7) 
      展開すると…ブ、ブーッ。   そう、yを忘れてるね。
     
x2
+10xy+21y2 =
(x+3y)(x+7y) …答
      展開すると、元の式になるよね

x2−3xy−40y2

     かけて40y2, 絶対値を足して3は?そう、5yと8yだね。
      
x2
−3xy−40y2 =
(x−8y)(x +5y) …答
           答を展開して元の式になるかな?なったら正解!

x2−9xy+18y2 =


    x2−9xy+18y2 = (x−3y)(x −6y) …答

x2−7xy+12y2 =

   x2−7xy+12y2=(x−4y)(x −3y)  …答
       足して−7y, かけて12y2
になるね。

x2+8xy−20y2 = (x+10y)(x −2y)  …答

    ⑭ x2y2
=
       同じ数をかけて y2 y 

        
x + y)(xy…答

1~4までの公式の4を使います。覚えていますか?
    (右の公式を参考)

以下、(19)まで公式4を使います。

    64p2121=(p+11)(p−11) …答


     4y281=(2y+9)(2y−9) …答

    
9x2y2=
(3x+y)(3x−y) …答
 
     81a2−169b2=(9x+13b)(9x−13b) …答

    
144x2−25y2=
(12x+25y)(12x−25y) …答   

                         
  TOPへ戻る

■素因数分解

  72は8×9と表せるので8と9は、72の因数である。
  また,72は6×12と表せるので、6と12は因数である。
  2,3,5,7などは、それより小さい自然数の積の形で表すことができません。
  このような2,3,5,7など自然数を素数といいます。
   ただし
1は素数に含まれません

 素数である因数を
素因数といい、
 自然数を素数の積として表すことを
素因数分解する、といいます。

問 1から20までの素数をすべて書きなさい。

  3, 5. 7, 11, 13, 17, 19


 
それでは素因数分解してみましょう。

例1 それでは84を素因数分解してみましょう。
 右のように、素数で次々に割っていくことによって、

  84=2×2×3×7=
2×3×7 が得られます。

例2 120を素因数分解してみましょう。
 
  120=
3×3×5 が得られます。

3×3×5=

 問1 360を素因数分解しなさい。

 答      360=3×32×5

問2 次の数を素因数分解しなさい。

 (1) 80   (2) 96   (3) 288   (4) 250


  (1) 80=24×5  (2)96=25×3  (3)288=25×2  (4)250=2×53


▲色々な因数分解

    

 例1 ax2+ 6ax16a を因数分解しよう

   ax2+6ax−16aa(x2 +6x−16)= a(x+8)(x−2) 

 例2 (x−1)y (x−1) を因数分解しよう

 

 例3 (x2)2 3(x2) 4 を因数分解しよう

問1次の式を因数分解しなさい。
 
① 2x2x    ( 9a2b3ab ) ÷ (a)  x2+5x+6

 
(x2)23(x2)  (xy)2−4   ⑥ (xy)2+ 4(xy)−5
 


▲式の計算の利用

例1 172132 を因数分解を利用して計算してみよう

  172−132= (17+13)(1713)= 30×4=120


-------------------------------------------------------

例2 以下の式を計算してみよう

 ① 192  ② 77×83

① 192=(20−1)2
  =202−2×20+1=400−40+1=361
      (x−y)(x+y)=x2−y2

② 77×83=(80−3)(80+3)=802−32=6391


例3 x=11, y=2のとき、次の式の値を求めなさい
    (x−2y)(x + 2y)−(x−y)(x + 4y)

 解説) まず展開しよう。

問 x=198のとき、x2+4x+4の値を求めなさい

 解説) まず、与えられた式を因数分解しよう。

------------------------------------------------------


 (1)2つの連続した奇数の積に1をたすと4の倍数になる。

 (2)2つの連続する奇数の平方の差は8の倍数になる。

 (3)3つの連続した偶数では最も大きい数の平方から残りの2つの数の積をひいた差は4の倍数になる。


(1) mを整数として2つの連続した奇数を 2m−1, 2m+1 とする。
  それらの積に 1 をたすと、
    (
2m1)(2m1)+1=4m2−1+1=4m2
  m は整数なので m2も整数。
  よって4m2は4の倍数となる。

 別解)nを整数として2つの連続した奇数を 2+1, 2n+3 とする。

  (2n+1)(2n+3)+1=4n2+8n+4

     =4n2+8n+4=4(n2+2n+1)=4(n+1)2

   n は整数なので (n+1)2も整数。

   よって4(n+1)2は4の倍数となる

(2) mを整数として2つの連続した奇数を2m-1, 2m+1とする。
  平方の差は
  (2m+1)2-(2m-1)2=4m2+4m+1-(4m2-4m+1)=8m
  m は整数なので 8m は 8 の倍数となる。

(3) mを整数として、3つの連続した偶数を2m, 2m+2, 2m+4とする。
  もっとも大きい数の平方から残りの2数の積を引くと
(2m+4)2−2m(2m+2)=4m2+16m+16−4m2−4m=12m+16=4(3m+4)
  mは整数なので3m+4 も整数となり4(3m+4) は4の倍数となる。


■式の計算の利用

以下の問いにチャレンジしよう‼

整数n,またはmを用いて数式を組み立ててみよう。

 ① 連続する2つの奇数

 ② 2つの偶数

    ※2つの偶数は連続していないので2種類の文字を使う

 ③ 連続する3つの整数

 ④ 連続する3つの偶数

 ⑤ 連続する3の倍数

 ⑥ 2つの奇数の積に1を加えた数

 ⑦ 連続する3つの整数の平方の和から1をひいた数


問1 連続する2つの奇数
  nを整数とすると2n-1, 2n+1 (2n+1, 2n+3も可)

問2 2つの偶数

  n, mを整数とすると 2n, 2m 
   
※連続していないので2種類の文字を使います

問3 連続する3つの整数

  nを整数とするとn-1, n, n+1

問4 連続する3つの偶数

   nを整数とすると2n-2, 2n, 2n+2

問5 連続する3の倍数

nを整数とすると3n-3, 3n, 3n+3

問6 2つの奇数の積に1を加えた数
n,mを整数とすると(2n+1)(2n+1)+1

問7 連続する3つの整数の平方の和から1をひいた数
nを整数とすると(n-1)2+n2+(n+1)2-1



問1 x2+2xa を因数分解すると、(x+3)(xm) になるという。
  m
aの値を求めなさい

  x2+(3+m)x+3m = x2+2x+a だから 3+m=2, 3m=a
  よって  
m=-1 , a=-3…答


問2 次のことがらを証明しなさい。

  (1)右図のように1辺の長さが
a,bの大小2つの正方形が並べてある。
   この2つの正方形の面積の差は,dの積に等しい。

  (2)2つの連続した奇数の積に1をたすと4の倍数になる。

  (3)2つの連続する奇数の平方の差は8の倍数になる。

  (4)3つの連続した偶数では最も大きい数の平方から残りの2つの
   数の積をひいた差は4の倍数になる。
 

積はかけ算、平方は2乗のことです

(1) この 2 つの正方形の面積の差は  a2b2 …①
   c=a+b , d =ab なので  cd の積は
   c × d(a+b)(ab)=a2b2…②

  ①、②より、この 2 つの正方形の面積の差はc,d積に等しい

(2) mを整数として2つの連続した奇数を 2
m−1, 2m+1 とする。
  それらの積に 1 をたすと、
(2m−1)(2m+1)+1 = 4m2−1+1=4m2
  mは整数なので m2も整数。
  よって4m2は4の倍数となる。

(3) mを整数として2つの連続した奇数を2m−1, 2m+1とする。
  平方の差は
  (2m+1)2−(2m−1)2 = 4m2+4m+1−(4m2−4m+1)=8m
  m は整数なので 8m は 8 の倍数となる。

(4) mを整数として、3つの連続した偶数を2m, 2m+2, 2m+4とする。
  もっとも大きい数の平方から残りの2数の積を引くと
  (2m+4)2−2m(2m+2) = 4m2+16m+16−4m2-4m = 12m+16= 4(3m+4)
   mは整数なので3m+4 も整数となり4(3m+4) は4の倍数となる


問3 2つの連続する偶数の積に1を加えた数は、奇数の平方になることを証明しなさい。

証明/解説
 
積はかけ算、平方は2乗のことです
 証明
  整数を
nとおき、2つの連続する偶数を2n, 2n+2と表す。
  2つの連続する偶数2n, 2n+2をかけ算して1を加える。
  これらの2数の積に1を加えると、
  2n(2n+2)+1=4n2+4n+1=(2n+1)2
  nは整数なので2n+1は奇数である。
  したがって2つの連続する偶数の積に1を加えた数は、奇数の平方になる


以下は福岡県入試問題です。

問4 異なる2つの奇数において、大きい方の奇数の2乗から小さい方の奇数の2乗をひいた差は、4で割り切れることを証明しなさい。   (H27)

証明)
 異なる2つの奇数をm,n
m,n:整数)とすると、
  大きい方の奇数は2m+1
  小さい方の奇数は2n+1 とおける

      (2m+1)2−(2n+1)2
        =(4m2+4m+1)−(4n2+4n+1)
      =4(m2mn2n)

      (m2mn2n)整数だから、4(m2+m−n2−n)は4で割り切れる。
   したがって、
   大きい方の奇数の2乗から小さい方の奇数の2乗をひいた差は、4で割り切れる


問4 


右の表は2から50までの偶数を順に並べたものである。
下の表は右の表の一部を4つの偶数の数字をわくで抜き取った
ものである。4,6,14,16や 16,18,26,28のように、かっこ内の4つの偶数において、
最も大きい数と2番目に小さい数の和の2乗から、2番目に大きい数と最も小さい数の和の2乗を引いた差は32で割り切れことの証明を文字を使って、以下を証明を完成させなさい。

16 18
14 16 26 28
10
12 14 16 18 20
22 24 26 28 30
32 34 36 38 40
42 44 46 48 50

  (H26)
証明



したがって、4つの偶数において、最も大きい数と2番目に小さい数の和の2乗から、2番目に大きい数と最も小さい数の和の2乗を引いた差は、32でわりきれる

 最も小さい数を2n(n:整数)と表すと、2番目に小さい数は2n+2、
 順に2n+10,2n+12と表せる。
  最も大きい数と2番目に小さい数の和の2乗は{(2n+12)+(2n+2)}2
  2番目に大きい数と最も小さい数の和の2乗は{(2n+10)+(2n)}2
 {(2n+12)+(2n+2)}2 −{(2n+10)+(2n)}2  これを計算すると、
 (4n+14)2 −(4n+10)2=16n2+112n+196−(16n2+80n+100)
 =32n+96=32(n+3)
  n+3は整数だから32(n+3)は32でわりきれる。

したがって、4つの偶数において、最も大きい数と2番目に小さい数の和の2乗から、
2番目に大きい数と最も小さい数の和の2乗を引いた差は、32でわりきれる






■二次方程式   因数分解ができたら、方程式は簡単‼

  例えば上の問題④の答えは +-6 =(+3)(+2)ですね。
  ④は因数に分解したので、これが方程式になると、
 「x2x-6 =0の2次方程式を解け」 のような問いになります。
  x2x-6 =0=0 は
x +3)(x-2)=0 に因数分解できるね。
  
x +3)=0, (x-2)=0 それぞれの因数から x= -3と x=2 x=-3 , 2…答

 それでは実際に2次方程式を解いてみよう。  まず因数分解から、ね!

問 次の2次方程式を解きなさい
  ① x2+8x+7=0   ② x2+4x+4=0    ③ x2-5x+6=0

  ④ x2-9=0     ⑤ x2+3x-18=0   ⑥ x2-5x-36=0

  ⑦ x2-49=0    ⑧ x2+7x+10=0   ⑨ x2-10x+25=0

  ⑩ x2+12x+36=0  ⑪ x2-5x24=0   ⑫ x2+12x+36=0

  ⑬=0   ⑭ 49−x2=0     ⑮ x2−12x+36=0

  ⑯ x2+5x−24=0   ⑰ x2+x-12=0    ⑱ x2-9x+14=0

  
x2+14x+49=0   ⑳ x2-16x+64=0

解説)①を解いてみましょう。中学で学習する方程式は1次方程式と2次方程式がありますが、
   中3では2次方程式を学びます。
    x2+8x+7=0
 まず左辺を因数分解します。
     x2+8x+7=0 (x+1)(x+7)=0 
    (x+1)=0と (x+7)=0の場合が考えられます。
   まず(x+1)=0のとき、 x+1=0からxを求めるには1を右辺に移項します。よってx=-1
  同様に (x+7)=0 x=-7       x=-1,-7  …答

復習問題
      
展開 ⇆ 因数分解   方程式

▲展開

問1 式を展開しなさい

 (2x+1)2  ② (3x+2)2  ③ (3x+2)(x−1)  ④ (2x+3)(x−2)

 
⑤ (x−2)2   ⑥ (x−2y)2   ⑦ (x+1)(x−2)    ⑧ (x+3y)2 

 ⑨ (x−3)2   ⑩ (x+2)(x−2)   ⑪ (x+5)2   ⑫ (x−5y)2

 ⑬ (x+4)(x−4)  ⑭ (x+4)2    ⑮ (x−4)2     ⑯ (x−3)(x−2)

 ⑰ (x−3)(x+2)  ⑱ (x+6)2    ⑲ (x−6)2     ⑳ (x−5)(x+5) 

 ① 4x2+4x+1  ②9x2+12x+4  ③ 3x2x−2  ④ 2x2x−6

  ⑤ x2−4x+4   ⑥ x2−4xy+4y2 ⑦ x2x−2    x2+6xy+9y2

  ⑨ x2−6x+9    ⑩ x2 −4    ⑪ x2+10x+25   ⑫ x2−10x+25

  ⑬ x2 −16    ⑭ x2+8x+16   ⑮ x2−8x+16    ⑯ x2−5x+6

  ⑰ x2x-6    ⑱ x2+12x+36   ⑲ x2−12x+36   ⑳ x2 − 25\

▲因数分解

問1因数分解しなさい
    ①
3a+3c      ax+5a        2y+14


問2 因数分解しなさい。

 ① x2
+2x+1 =    ② x2+4x+4 =  ③ x2x−2 =   ④ x2x−6 = 

 ⑤ x2−4x+4 =   ⑥ x2−2x+1 =  ⑦ x2x−2 =    x2+6x+9 =

 ⑨ x2−6x+9 =    ⑩ x2 −4 =    ⑪ x2+10x+25 =   ⑫ x2−10x+25 =

 ⑬ x2 −16 =    ⑭ x2+8x+16 =   ⑮ x2−8x+16 =    ⑯ x2−5x+6 =

 ⑰ x2x-6 =    ⑱ x2+12x+36 =  ⑲ x2ー12x+36 =   ⑳ x2 − 25 =



  x2+2x+1 = (x+1)2  ② x2+4x+4 = (x+2)2
 ③ x2x−2 = (x+2)(x−1)   ④ x2x−6 =(x+3)(x−2)
 
x2−4x+4= (x−2)2     ⑥ x2−2x+1= (x−1)2 
 ⑦ x2x−2= (x+1)(x−2)   x2+6x+9= (x+3)2 
 ⑨ x2−6x+9= (x−3)2     ⑩ x2 −4= (x+2)(x−2)
 ⑪ x2+10x+25= (x+5)2     ⑫ x2−10x+25 = (x−5)2
 ⑬ x2 −16 = (x+4)(x−4)    ⑭ x2+8x+16 = (x+4)2
 ⑮ x2−8x+16 = (x−4)2     ⑯ x2−5x+6=(x−3)(x−2)
 ⑰x2x-6 =(x−3)(x+2)   ⑱ x2+12x+36 = (x+6)2
 ⑲ x2ー12x+36 = (x−6)2     ⑳ x2 − 25 = (x+5)(x−5) 

問3 因数分解しなさい。

  ①x2−25         ②25x2       ③ 81x2     ④ x2+5x−6

  ⑤ x2+13x+40    ⑥ x2+8x+16      ⑦ x2−18x+81    ⑧ x2−121

  ⑨ 36x2        ⑩ x2−13x+40     ⑪ x2−5x−6  ⑫x2+5x+6

 

問4 因数分解しなさい。

   ax+bx    ②12ax6bx   ③3mn+12m    ④ab+ac+ad 

  2m2+6mn    x22x     x2y+xy2     9x33x2

  6x2+7x  
    8abc212ab2c       ax+ayxy



▲方程式

問1 次の方程式を解きなさい。

  ① x2+8x+7=0   ② x2+4x+4=0    ③ x2-5x+6=0

  ④ x2-9=0     ⑤ x2+3x-18=0   ⑥ x2-5x-36=0

  ⑦ x249 =0    ⑧ x2+7x+10=0   ⑨ x2-10x+25=0

  ⑩ x2+12x+36=0  ⑪ x2-5x24=0   ⑫x2+12x+36=0

  ⑬ x2−6x+9=0  ⑭ 49−x2=0     ⑮ x2−12x+36=0

  ⑯ x2+5x-24=0   x2+x-12=0    ⑱x2-9x+14=0

  ⑲x2+14x+49=0   ⑳x2-16x+64=0

   ① x2+8x+7=0 (x+1)(x+7)=0 よって x=-1,-7  …答
   ②
x2+4x+4=0 x+2)2= 0 よって x = -2  …答 
   ③
x2-5x+6=0 
x-3)(x-2)=0 よって x=3,2  …答
   ④
x2-9=0   x+3)(x-3)=0 よって x=±3  …答
   ⑤ x2+3x-18=0  (x+6)(x-3)=0 よって
x=-6,3  …答
   ⑥ x2-5x-36=0  (x+4)(x-9)=0 よって
x=-4,9  …答

問2 次の方程式を解きなさい
 ① x2
+2x+1=0     ② x2+4x+4 =0  ③ x2x−2=0

 ④ x2x−6 =    ⑤ x2−4x+4 =0  ⑥ x2−2x+1 =0

 ⑦ x2x−2 =0     ⑧ x2+6x+9 =0  ⑨ x2−6x+9 =0

 ⑩ x2 −4 =0     ⑪ x2+10x+25 =0  ⑫ x2−10x+25 =0

 ⑬ x2 −16 =0     ⑭ x2+8x+16 =0  ⑮ x2−8x+16 =0

 ⑯ x2−5x+6 =0   ⑰ x2x-6 =0   ⑱ x2+12x+36 =0

 ⑲ x2ー12x+36 =0   ⑳ x2 − 25=0

答  x2+2x+1 = (x+1)2 =0 よって x=−1
   ② x2+4x+4 = (x+2)2=0 よって x=−2
   ③ x2x−2 = (x+2)(x−1)=0 よって x=−2,1
   ④ x2x−6=(x+3)(x-2)=0  よって x=2,−3
   x2−4x+4= (x−2)2=0  よって x=2
   ⑥ x2−2x+1= (x−1)2=0 よって x=1
   ⑦ x2x−2= (x+1)(x−2)=0  x=-1,2
  
 
x2+6x+9= (x+3)2=0  x=-3
 
  ⑨ x2−6x+9= (x−3)2=0  x= 3
   ⑩ x2 −4= (x+2)(x−2)=0  x=-2,2
   ⑪ x2+10x+25= (x+5)2=0  x=-5
   ⑫ x2−10x+25 = (x−5)2=0  x=5
   ⑬ x2 −16 = (x+4)(x−4)=0  x=-4,4
   ⑭ x2+8x+16 = (x+4)2 =0  x=-4
   ⑮ x2−8x+16 = (x−4)2 =0  x=4
   ⑯ x2−5x+6=(x−3)(x−2)=0  x=3,2
   ⑰x2x-6 =(x−3)(x+2)=0  x=-2,3
   ⑱ x2+12x+36 = (x+6)2 =0  x=-6
   ⑲ x2ー12x+36 = (x−6)2 =0  x=6
   ⑳ x2 − 25 = (x+5)(x−5)=0  x=-5,5
 
 ■解の公式

  
 二次方程式  の解は

        
☜  しっかり覚えよう!

       
高校に進学してからも、たびたび使う公式です。
  上の公式を【解の公式】といいます。なんだか難しそうですが、そう難しくありません。
  説明します。
  
ax²bxc=0 の ab,cを係数といって a=1,-1など,
  あらゆる数が入る未知数で、bcも同じです。
  b=2,-2だったり分数だったりします。ただ,中学の場合、そう難解な係数は出題されないと思います。

■2次方程式をどちらで解くか ー スピーディに判断する
  「乗法公式」 と、 「解の公式」。どちらで答をだすか、スピーディに判断しよう。
  「乗法公式」で解けないときは「解の公式」を使う。

 

▲2次方程式の利用

問1 2次方程式をたてて答えよ。

(1)横の長さが縦の長さより4cm長い長方形がある。この長方形の面積が192㎠のとき、縦と横の長さを求めよ。

(2)ある正方形がある。この正方形の縦を10cm伸ばし、横を2㎝伸ばしてできた長方形の面積は、もとの正方形の面積の4倍より5㎠大きくなった。もとの正方形の1辺の長さを求めよ。


(1)【式】縦の長さをxcmとする。
   x(x+4)=192 x=12, -16  x>0より x=12
    【答】縦12cm、横16cm

(2)【式】もとの正方形の1辺をxcmとする。
     (x+10)(x+2)=4x2+5  x =5,-1
      x>0より x=5 【答】5cm

(3)たて18m、横28mの土地がある。図のように同じ幅の道を作ったら 道以外の部分の面積が330㎡になった。道の幅を求めよ。

(3)【式】道の幅をxmとする。
    (18-x)(28-2x)=330  x=29, 3
   x<14ので x=3 【答】3m

例題 正方形の紙の4すみから1辺4cmの正方形を切り取り、直方体の容器を作る。直方体の容積が100cm3のとき、もとの正方形の紙の1辺の長さを求めよ

解説)
必ず与えられた条件や分かった情報等は図に書き込みましょう。
 正方形の紙の1辺をxcmとする。
   4(x-8)2=100 (x-8)2=25 展開します
    x2-16x+64=25
     整理してx2-16x+39=0
       (x-3)(x-13)=0     x=13,3

 x
>8より x=13    【答】13cm


問 正方形の紙の4すみから1辺2cmの正方形を切り取り、直方体の容器を作る。直方体の容積が32cm3のとき、もとの正方形の紙の1辺の長さを求めよ


右図のような、面積が 300㎠で , 横の長さが縦の長さより5㎝ 長い長方形がある。
以下のにあてはまる式または数を入れて , この長方形の縦の長さを求めなさい。

縦の長さを
x㎝とすると、横の長さは㋐㎝である。
面積が 300㎠なので、㋑ x()= 300
展開して整理すると、㋒ =0
これを解いて(x+20)(x-15)=0   x=-20,x=15
 x>0だから 求める長さは㋓㎝である。
 

知りえた情報は、できる限り図に書き込むこと。

㋐x+5   ㋓15㎝

例題 右図のような長方形ABCDで,点Pは点Aを出発して点Bまで秒速 2㎝で辺AB上を移動し,点Qは点Bを出発して点Cまで同じ速さで辺BC上を移動する。
 以下のにあてはまる式または数を入れて , 三角形PBQの面積が 18㎠ になるのは点Pが点Aを出発してから何秒後か。求めなさい。

点Pが出発してからの時間をx 秒とすると,
 AP=BQ=㋐㎝,BP=㋑()㎝
三角形PBQの面積は , ×BQ×BP=×2x(12-2x)
これが18㎠になるので,×2x(12-2x)=㋒
展開して整理すると,㋓=0
これを解いて,(x-3)2=0  x=㋔
0<x<6なので問題に適している。 よって求める答えは㋕秒後である。



 ㋐ 2x ㋑ 12-2x ㋒ 18 ㋓ x2-6x+9=0  ㋔ 3  ㋕3

問 右図のような長方形ABCDで,点Pは点Aを出発して点Bまで秒速1㎝で辺AB上を移動し,点Qは点Bを出発して点Cまで秒速2㎝の速さで辺BC上を移動する。
 三角形PBQの面積が11㎠ になるのは点Pが点Aを出発してから何秒後か。求めなさい。


点Pが出発してからの時間をx 秒とすると,

 (12-x)…高さPB, x…底辺BQより ×2x×(12-x)=11
  
x×(12-x)=11 12x-x2=11    x2-12x+11=0   (x-1)(x-11)=0
   0<x<8なので




根号式   

    平方根を表す記号を根号(ルート)という

      x2=9のxの値は?
      たしかに3。
       でもまだほかに?
      乗法公式でやってみましょう。
      
x2=9 は x2−9=0  (x+3)(x−3)=0 

            x=±3ですね。
    
     (−3)×(−3)、(-3)2 も9ですよね。
    つまり、9の平方根は+3と−3となります。
      9の平方根は±3 3だけで-3を忘れる生徒さんが多いですね。要注意‼

    それでは25の平方根は →  ±5です。
     じゃあ、100の平方根は →±10
   OK?
        新たに√について学習しましょう。
       
それでは √4 は?
       √4 = 2 となります。


2乗するとaになる数をaの平方根という。
たとえば
2乗すると9になる数3は9の平方根で考えると分かりやすい。
√(ルート)は根号といい、√は2乗されると消えるし、√の中で2乗になった数は√の外に出せる。



問 以下の数は右図①~⑤のどれに入るか、答えなさい。

  (1)   (2)   (3)   (4)  (5)

  (6)   (7)
√2  (8)√5  (9)√9  (10)π



次の平方根を求めてみよう!

  ①5   ②9   ③0.36   ④121   ⑤144

①5は±√5   ②9は±√9 で±3  ③0.36±0.6

 ①ある数とある数、同じ数をかけて5になる数は、いままでの整数の計算では不可能です。
  そこで登場するのが√(ルート)です。


-------------------------------------
 たとえば、 49の平方根は±7でしたね。 √49 は=7
 負の数を表すときはマイナスをつける。 −√4 = −2になります。
 この根号を使うと平方根が整数にならないような場合でも
 平方根を表すことができるのです。

 【例】
   16の平方根は±√16=±4 2の平方根は±2 このようにして
    3の平方根は±√3 5の平方根は±√5 になります。
       √5×√5=5   (-√5)×(-√5)= 5

問1 平方根を求めなさい
    (1) 49  (2) 4  (3) 1  (4) 9  (5) 16  

    (6) 0.04  (7) 0.01  (8)1/16  (9) 1/4  (10) 4/144
  

  (1) ±7  (2) ±2  (3) ±1  (4) ±3  (5) ±4  (6) ±0.2  (7) ±0.1  (8) ±1/4

問2 次の平方根を求めなさい。
   ①81   ②36  ③49   ④64   ⑤5

   ⑥(−√6)
2   ⑦−(√6)2  ⑧−√49   ⑨√100

①②③④⑤⑥⑦⑧⑨

問3 次の数を根号を使わずに表しなさい。

   ①√64   ②√(-9)
2  ③−√4   ④-√9

  答     ① 8     ② 9     ③ -2     ④ -3

問4 次の文が正しければ○、間違っていれば×を書きなさい。
  ×はその理由も書きなさい。

(1) 9 の平方根は 3 だけである。
(2) 0.01 の平方根は 0.1 と-0.1 である。
(3)
x2の平方根は xである。
(4) –25 の平方根は存在しない
(5) 0 の平方根は 0 だけである。

 答 
  (1) 9 の平方根は 3 だけである。×
 (2) 0.01 の平方根は 0.1 と-0.1 である。

 (3) x2の平方根はx である。×
 (4) –25 の平方根は存在しない
 (5) 0 の平方根は 0 だけである。


問5 次の各組の大きさを比べて不等号で表しなさい。

   (1) (1) √7 , √5  (2)√15, 4  (3)−√8 , −3

答 2乗して考える。ただし、−には注意しよう!
    (1) √7 >√5  (2) √15< 4  (3) −√8>−3

例 3<√n<4 この条件にあてはまる自然数を考えてみよう。
   2乗すると 9<n<16
    n
10,11,12,13,14,15 となります。

問 √13<n<√51 この条件にあてはまる自然数を求めなさい。


解答
  マイナスに注意しながら、すべて2乗します。
     13< n2 <51

 いっぽう自然数の2乗は 1,4,9,
16,25,36,49,64,81…となります。
  よって、n
4, 5, 6, 7…答


■ルートの計算

 ▲平方根の足し算引き算

 平方根の足し算引き算は 同類項をまとめる と同じ方法です。
 実際にやってみましょう。

   √3+√3 = 2√3になります。 それでは √3+√2 はどうなるでしょうか。
 
   ちなみに√3 =1.7320508……。√2 =1.41421356 で、

   あえて、計算すると、√3+√2 ≒ 3.14626436…………と、
   無限に計算は続きます。10桁程度なら計算できても、
   無限に続く無理数ですので、そのまま√3+√2にしておきます。

   2√3−√3=√3 です。
   しかし、√3−√2 は?……足し算同様、計算できません。


        √3−√2 も、そのまま√3−√2にしておきます。

   
ルートの足し算・引き算も、以下の文字式と同じように考えて計算すると良いですね。
      
 x+x=2x …①    3x+ 2yx + y = 2x +3y…②
    √2+√2=2√2 …①
  3√2+ 2√3 √2 +√3 = 2√2 +3√3 …②

例題 以下の計算をやってみよう

   

    

    

  ① 3√3   ② 5√3  ③-5√3 ④7√7



▲平方根の掛け算・割り算

例題1 以下の計算をやってみよう

     
 

      ⑤ √6×√3   ⑥ √2×√12

 答 ① √6   ②

   ③      ④ √2

例題2 以下の方程式を解いてみよう

  ① x2=3      ② x2−10 = 0      ③ (x−2)2=16

  答 ①は同じ数をかけて3になる数ですね。たとえば 9は (3×3)や(−3×−3)
     ③は展開しないで解答しましょう。その方が楽だし、将来役に立つと思います。

   ① x=±√3  x=±√10  ③ (x−2)2=16 x−2=±4  x=6,−2    

例題3 以下の方程式を解いてみよう。
  ① (x+3)2=12  (x−3)2=12

 
(x+3)2=1  (x+3)2=−12

解説
    (x+3)2=12のような方程式を求めるには (x+3)を一つのかたまりと考えます。
    (
x+3) aのように置換法を使っても良いですが、
     (
x+3)2=12  x+3±√12   x±2√3−3 のように解くほうが楽ですね。

例題4 √を利用して、次の方程式を解いてみよう。①、②は乗法公式を用いて確かめてみよう。
    

 ①

問1 以下の式を計算しなさい

 
① √2×√3   ② √3×√7  ③√5×(−√3)   ④√8×√2

 ⑤ √6÷√2   ⑥ √14÷√7  ⑦ √21÷(−√3)  ⑧ √45÷√5)


問2 以下の式を計算しなさい

 
① √10×√6   ② √12×√8  ③4√5÷3  ④ 5√3÷2√5

 ⑤4√2+7√2   ⑥3√3-5√3+8√3   ⑦
2√5+3√2-√5+4√2



問3 以下の式a√b の形で表しなさい。
    ヒント:まず4,9,16,25で割ってみましょう。
   4を√の外に出したら2
   9を√の外に出したら3
   16を√の外に出したら4
   25を√の外に出したら5

 
 ① √32   ② √48   ③ √72   ④ √125

 解説) ③の√72 を解いてみましょう。

  いきなり、 とやったら良いのですが、慣れないうちは、そう簡単に思いつきません。そこで
    …答

  素因数分解で解いていく方法もあります。
   素因数分解で解くと
     72 = 2 × 2 × 2 × 3 × 3ですので2× 3=6がルートの外に出ます。
     ルートの中は(36×2)で72になりますね。


問4 以下の式を計算しなさい

  ① √2(√2+√3)    ② √3(√6−2)  ③ (√2+3)(√2-1)

  ④ 3√2-2√2×√10  ⑤ (√3-1)2   ⑥ (√2+1)(√2-1)



問4 x=√2+1 y√2-1のとき、次の計算をしなさい

   ① x+y   ② xy   ③x2-1   ④ x2+2xy+y2


掛け算や割り算はルートどうしで計算できるが、
足し算、引き算は計算できないので注意が必要。
つまり√2+√3 は計算できない。
ところが√3+√3 のようにルートの中が全く同じ数の場合
文字式の同類項をまとめるように計算できる。

【文字式】 x + x = 2x  xのところに√3をあてはめる。
【平方根】 √3+√3=2√3
ルートの外に係数があっても同様に計算できる。
【文字式】 3x + 7x = (3+7)x = 10x
【平方根】 3√2+7√2=(3+7)√2 =10√2


▲有理化

  分母にルートを含まない形に変形することを分母の有理化といいます。
  分数計算で用いることが多い有理化です。
  分母にあるルートを分母・分子の両方に掛けて計算します。 

    を有理化してみよう。分母と分子に√3をかけます。
      分母に分母に√3をかけると当然、分子にもかけないとおかしいよね。


           

問1 次の数の分母を有理化しなさい

       

(3)は分母のルートの中(√32)を簡単にしましょう。例えば
     や のように。
    √32 = 4√2 だよね。


  (√2+1)(√2−1)を計算してみよう。これって、
  
(x+1)(x−1)= x2−1と似た式だよね。は未知数、つまり分からない数
   √2xと置きかえても良いね。ルートにも乗法公式が使えるんだ。
    よって、(√2+1)(√2−1)=(√2)2-1=2−1=1

例 例題①、②を計算してみよう
  ① 
     ② 

①分母から√を消すこと。(分子はOK)

  式から分母√を消すには
      分母と分子に
をかけます。
 ×

問 次の式を計算しなさい。

  ②          ⑤  



                                TOPへ戻る

  2年で学習した「合同」復習へ

♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬♬♪♫♬


■図形と相似
 

  相似を学習するまえに、2年で学習した「合同」を再確認しよう。

 ▲三角形の合同(復習)

 ① 3組の辺がそれぞれ等しい。

 ② 2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。

 ③ 1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。


復習1 右図のようにAD∥BCである台形ABCD の対角線ACの中点Oを通る直線が、辺AD,BC と交わる点をそれぞれE,Fとする。AE=CFを 次のように証明した。□をうめなさい。 
   
 

復習2 右図のようにAD∥BCである台形ABCD の対角線ACの中点Oを通る直線が、辺AD,BC と交わる点をそれぞれE,Fとする。AE=CFを 証明しなさい。   

 上の例題と同じ問題です。前問と違う点は自分の力で解決するところ(個所)です。

■相似条件 3つの合同条件と相似条件は必ず覚えよう。

①3組の辺の比がすべて等しい。
  
a:a'=b:b'=c:c'
②2組の辺の比とその間の角が
 それぞれ等しい

   a:a'=c:c'  ∠B=∠B’
③2組の角がそれぞれ等しい
  
∠B=∠B’ ∠C=∠C’



 右図のΔABCとΔAEDが相似であることを
次の(   )をうめて,証明しなさい。
 △ABCと(     )で、
 仮定より,AB:(  )=10:5 = 2:(  )
     AC:(  )=12:6 = 2:(  )
    よって,AB:AE = AC:AD …①
   共通な角だから、∠BAC=(   ) …②
 ①,②より,(             )が
 それぞれ等しいので,
  △ABC∽(      )


解説

 右図の△ABC△AEDが相似であることを次の
 (   )をうめて,証明しなさい。
証明)

  △ABCと( 
△AED )で、
 仮定より,AB:( AE )= 10:5 = 2:()
     AC:( AD )= 12:6 = 2:()
   よって,AB : AE = AC : AD …①
 共通な角だから、∠BAC=(∠EAD) …②
 ①,②より,(2組の辺の比とその間の角)が それぞれ等しいので, △ABC∽(△AED

 ※三角形の相似の証明 相似の証明には,対応する角の大きさや辺の長さ
  の比に着目し,どの相似条件を利用するかを、まず考えましょう。
  まず分かったところから、簡単にメモするのもいいでしょう。



 ■円の性質

      

問11  次の①~④のの大きさを求めなさい。
 ①  ②正六角形
③ AB=AC,∠ACD=∠BCD
       
④     

答 ①85°②30°③33°④56°(下図参考)

   ADに線を引いても解決します。


問12  次の角の大きさを求めなさい。

  (1) 五角形の内角の和を求めなさい。

  (2) 正八角形の1つの内角の大きさを求めなさい。

     ここらで一休み     TOPへ戻る

■資料の活用

問15 右の表は40人の生徒の体重をはかり、度数分布表に整理したものである。次の問いに答えなさい

(1) ①45㎏~50㎏ 60㎏~65㎏の階級について、  相対度数を求めなさい。

(2) 度数分布表を完成させなさい。

(3) 度数分布表をもとに、生徒の体重の平均値を求めなさい。
 
 体重(㎏) 階級値(㎏)  度数(人)  階級値×度数 
以上 未満
40~45
 42.5  6 42.5×6=255
45~50    16 47.5×16=760 
50~55    12 52.5×12=630 
55㎏~60 57.5   4
60~65    2  
     40  
 

答 (1) ①0.4 16/40=2/5=0.4 ②0.05 2/40=0.05    (2)下図     (3)50㎏

 体重㎏ 階級値(㎏) 度数(人) 階級値×度数
以上 未満
40~45
 42.5  6  42.5×6=255
45~50  47.5  16 47.5×16=760
50~55 52.5   12 52.5×12=630 
55㎏~60 57.5   4 57.5×4=230 
60~65 62.5   2 62.5×2=125
     40 2000 

相対度数

問 右の表は、あるクラスで1日のテレビの視聴時間を調べた記録である。
 空欄()~()を埋めなさい。
 

答 () 25-(7+11+3)=4
  () 7÷25=0.28 相対度数は各階級の度数を相対度数の合計で割った値です。
  (
)1.00 相対度数の合計は1.00(100%)

p66

問16 右のヒストグラムはあるクラスの身長の記録である。

 ①身長の高い方から数えて10番目の生徒はどの階級に入るか。

 ②140㎝以上170㎝未満の生徒の割合は何%か。
 


  ① 160㎝以上170㎝未満 8+2=10(人)
  ② 90%    140㎝以上170㎝未満の生徒数は7+12+8=27
        クラス全体の数 1+7+12+8+2=30人なので (27/30)×100 = 90%

右のヒストグラムは、あるクラスの男子の身長の記録である。

 (1) 人数の合計を求めよ。

 (2) 160㎝以上165㎝未満の生徒の相対度数を求めよ。

 (3) 165㎝以上の生徒の相対度数を求めよ。

 (4) それでは25人のクラスで、170以上の生徒の相対度数が0.2のとき、
   その人数を求めよ。           sumより


  (1) 20人   (2) 0.25  (全体で20人 160㎝以上165㎝未満の生徒数は5人)
       相対度数は1以下




代表値・平均  p66

問17 右の表はAさんが25日間のバスの待ち時間を調べた結果である。
  次の問いに答えよ。

① 右表の□を埋めよ。

② 最頻値を答えよ。

③ 待ち時間の平均を求めよ。
 

答  ① 6   ② 1分 ③ 3分 
   階級値はそれぞれ1、3、5、7、9 度数はそれぞれ12、6、3、3、1  度数の合計は25日
    (1×12)+(3×6)+(5×3)+(7×3)+(9×1)=12+18+15+21+9=75 75÷25=3

p67

問18 右のヒストグラムで、①,②,③はそれぞれ中央値、最頻値、平均値のどれか、答えなさい。

 ①          

 ②          

 ③          
 

 ①平均値  ②中央値  ③最頻値

  

    1  4 6 4 5 24 42 合計86点 17人 平均値 86÷17=5.05

中央値は順位が中央の値  最頻値は度数が一番多い値   
                                     以上

               ここらで一休み

TOPへ戻る
==============================================

       
●高校受験の皆様へ
    (入試過去問)

 
 福岡県高校入試で、かっては以下のような問いが、毎年出題されていました。

 【問】異なる2つの奇数において、大きいほうの奇数の2乗から
    小さいほうの奇数の2乗をひいた差は、4で割り切れることを証明しなさい。

   しかし28年度以来、こうした問いは少なくなり、多少ひねった問いが出題されています。
  今後も、過去問にあまりとらわれない基礎に戻って考える問題が予想されます。
  落ち着いてよく考えればそう難しい問題ではありませんが、50分という限られた時間もあって、
  配慮する必要があります。解答するキーがどうしても見つからない場合は次の問題に移ってから、
  最後に挑戦するほうが賢明かと考えます。

  国語や社会については、少子高齢化や選挙など、私たちに身近な問題が出題される傾向にあります。
  日頃から新聞などに目を通すことを進めます。
  選挙権も18歳からになりましたし、環境問題など、日頃から社会の動きに関心を持っているかどうか、問われそうです。

 それでは31年度の入試(福岡県数学)を解説しましょう。
 毎年問1⃣~問6⃣まで出題されますが、特に数学が苦手な人はいまからでも遅くない。
 出題1⃣⃣を押さえておくことです。1⃣ は配分点も30%近く、受験生皆さんの採点を、
 ある意味でフラットにしたいという出題者の思いがあるのでしょう。
 それと、高校に進学してからも、最低限、解く力が必要とされる問題ばかり集めているように
 思われます。


 1⃣の問いが理解できなく、授業に苦労している高校の先生方が多いのも事実です。

 数学がイヤで嫌で仕方ない人も以下の1⃣の問いができるように頑張りましょう‼。
 いかに私たちが楽に、またスピーディに計算、応用していくために数千年かけて発達したのが
 数学だと思います。けっして、数学はみんなを苛める(いじめる)ためにあるのではありません。
 また、スマフォやデジタルの世界、建設や測量関連、交通機関、スポーツ、宇宙開発から
 料理のカロリー計算まで、幅広い分野で応用されているのが数学です。

 それでは解説します。尚、数学が得意な生徒さんはミスらずスピーディに解答するよう、
 やってみてください。


   △福岡県公立高校入試 過去問

令和2年 点数配分 各問2×9=18 18/60=3/10 (全体の30%)

1⃣答 (1) 8+2×(−7)を計算せよ
      8+2×(−7)=−6

  
(2) 2(a+4b)−(5ab)を計算せよ
      2(a+4b)−(5ab)=−3a+7b

  (3) を計算せよ
      
=5√3−3√3=2√3

  (4) 1次方程式
3(2x−5)=8x−1を解け
      
x−15=8x−1 −2x=14  
x=−7t

  (5) 等式 a+b=1を,aについて解け
           a=1−3b   a=… 答

  (6) 以下の表はy がxに反比例する関係を表したものである。
    
x
=3のときy の値を求めよ。

 x  …  −2  −1   0    1    2  …
 y  …   6  12  ×  −12   −6  
     反比例の式は で表せる。xが1のとき, yは−12だから
   aの値は−12  よって、 x=3のとき y=−4…答

  (7) 関数
yxグラフを書け。

 x  …  −3   0    3     …
 y  …   3   0    3     
 グラフ上に座標が取りずらいため,分数にならないよう注意!
 この問いの場合、
x
=3がグラフ上に書きやすい。

  (8)

  


   解説
   「
30分以上~60分未満」の階級の度数は25
    A中学の相対度数=25/85=5/17  B中学の相対度数=32/136=4/17
     大きいほうは
25/85のA中学であるから、計算して0.294だから

       
0.29 …答


  (9) ペットボトルのキャップがたくさん入っている箱から,
   30個のキャップを取り出し,全てに印をつけて箱に戻す。
   その後、この箱から30個のキャップを無作為に抽出したところ,
  
 印のついたキャップは2個であった。
    この箱に入っているペットボトルのキャップの個数は,
   およそ何個と推定できるか。答えよ。
    
30個のうち2個だから、印のついたキャップ個数はおおよそ15個に1個と考えられる。
    15×30=450
                  およそ450個…答




各年度の入試問題 1⃣

 (1) 7+3×(−4)を計算せよ

  まず(  )の中⇒掛け算や割り算⇒足し算や引き算の順に計算します。これは数学の決めごとです。

 ① 7と3×(-4)を足します。3×(-4)=-12ですね。 7+(-12) = −5 …答 

   ※うまくいかなった人は同じような問題を数多くやって、問(1)に慣れましょう。 クリック

類題 下の式を計算せよ
   ① 6−2×(−3)
 (H27)    ② 4×(−2)+5  (H7)

   ③ −5+(−2)×3 (H8)
    ④ (−6)÷2+5   (H9)

   ⑤
8+4×(−3) (H10)     9+(−2)×7 (H28)

   ⑦
7+2×(−6) (H31)

     

  答 ① 12  ②−3 ③−11 ④2

(2) 4(2a−3b)−(a+2b)を計算せよ

  まず展開しよう
  a-12bab= 7a-14b
 …答 

  (8aa) と(−12b−2b) のように整理しよう。

 
※うまくいかなった人は同じような問題を数多くやって、問(2)に慣れましょう ☞クリック

類題Ⅰ 次の式を計算せよ。
  
① 2(3a+2)−3(a+1)
  (H27)    ② 3(x+2)−(x+5)  (H7)

  ③ 2(3x−2)−(2x−1)
  (H8)    ④ 3(2x−1)−(3x+1)  (H9)

    ⑤ 4(2a+1)−3(a−1)   (H10)   ⑥ 5(3a+2)−3(4a+6)  (H28)

  ⑦ 3(2ab)(4a5b) (H31)

     

類題Ⅱ ① 12a2b÷(−3a)÷(−4b)  (H7)  a2b×(−2a)÷(−6ab)  (H8)


類題Ⅲ ① a=1/2, b=3のとき  4ab2÷(−2ab)×a の値を求めよ (H9)

    ② a=2, b=−3のとき  2a2b÷ab×(−3b) の値を求めよ (H10)

    ③ a=2, b=のとき  −2a2 +7b の値を求めよ (H28)


  (H31)


 √5をまず有理化して整数にしたいね。そのためには…。分母に√5を掛けるよね。
 そのとき分母に√5を掛けたのだから、当然、分子にも√5を掛けるよね。
 √5x√5 = 5
 √45は 9×5=45だから9が前に出て、3になるから、3√5

   

類題 ① 7√5−√45+√20 を計算せよ。 (H27)

   ②  を計算せよ。 

   ③ を計算せよ。 (H31)


(4) 1次方程式x−2=2(4x−7)を解け

   方程式は、まず展開しよう。  5x−2 = 8x−14 
 xの値を求めたいので左辺にx、右辺に定数を移行しよう。
 5x−8x = −14 + 2   -3x=-12
  両辺に−を掛け3x=12, 
x = 4 …答

類題
  ① 1次方程式
x−5=3(2x+3)を解け
   (H27)

  ② 1次方程式 x−24=2(4x+3)を解け 
(H28)

  


(5) 2次方程式 x(x−1)=3(x+4)を解け

   まず展開してみよう。

  x
2x = 3x + 12 xの値を求める方程式なので、すべて左辺に移行しよう。

  移行すると+が−、-が+になるよね。
   x2x−3x−12=0 x2−4x−12 = 0
     (
x−6)(x+2) = 0 よって x=6,-2  答

 (4) 2次方程式 (x+6)(x5) = 9x−10を解け  (H31)


類題 ① 2次方程式 x(x+6)=5(2x+1)を解け


     
他の問いも大切ですがこの問題、つまり乗法の公式を使った問いは
   高校に進学してからも大いに使います。


   ※ 乗法の公式がなかなか使えない人は、ここでしっかり慣れるよう頑張ってください。
         ⇒ 乗法の公式へ ◎重要 

 

(6) yxに反比例し,x=3のときy = 8である。x=−2のときのy の値を求めよ。

   yxに反比例しているので、 とおき、x=3, y=8 を式に代入します。

   。よって
 a =24 …a =24を公式に代入すると y=24/xになりますね。

   x=−2のときのyの値を求めるには、y=24/xに x=−2を代入。
     y=24/-2より 
y = −12


   ※  から、どうしてa =24になるの? 両辺に3を掛けます。

         


  
(7)本題では反比例ですが、比例や下のような2次関数に関するグラフが出題されることもあります。
類題
 ①
yxに反比例し,x=2のとき,y=−14 である。x=−7のときのy の値を求めよ

 ② 関数ののグラフをかけ。(R 3)
 


 

 

 


            
       以下のように具体的な数値を代入しましょう。
      

x  -4 -2   0  2
 答
 
y -4 -1   0  -1  -4

 解答 (6)、(7)の問題は反比例と2次関数のグラフ。
 ここで大切なことは中学3年間で学習する3つのグラフについてマスターすることです。
 では、3つのグラフってなーんだ?
  ① 反比例、比例、二次関数(y=X
)の3つだよねそれが分かれば苦労しない?。


  3つのグラフ ←、ここをクリックして復習しよう。





(8) 確率

問1 袋の中に赤玉4個、青玉2個 が入っている。 このとき次の問いに答えなさい。
   ① 袋から2個の玉を同時に取り出すとき、2個とも赤玉である確率を求めなさい。

   ② 袋の中から玉を1個取り出して色を調べ、それを袋にもどして、
     また玉を1個 取り出すとき、赤玉、青玉の順に出る確率を求めなさい。

問2 男子4人,女子2人の中から学級委員を2名選する。このとき 次の問いに答えなさい。
    ① 2人とも男子になる確率を求めなさい。
    ② 男女1名ずつになる確率を求めなさい。

  解答 確率 2.xls (manabihiroba.net)

図形

(9) △ABCにおいて∠A=90°,AB=6㎝,BC=10㎝のとき、辺ACの長さを求めよ。


 福岡県過去問(確率)

(5) 4枚の硬貨A,B,C,Dを同時に投げるとき、少なくとも1枚は表が出る確率を求めよ。
    ただし、硬貨A,B,C,Dのそれぞれについて、表と裏が出ることは同様に確からしい とする。




 
どの問題でもそうですが、試験最中に解答の糸口がつかめなかったら、次の問題に移ってください。
 限られた時間ですので……。

 

   1年生は100人なので真ん中は50人−−上から数えて10~15が入ります。
  3年生は105人。奇数なので105/2=52.5で階級5~10に中央値が含まれます。
   中央値が大きいのは1年生。 階級は10~15。…答


   
※ただここでは、中央値が含まれる階級が問われて、中央値の値そのものは問われていません。

   ※ 中央値と平均値を勘違いしている生徒さんもおられますが、注意してください。
       下に中央値の求め方を解説しています。以下はあくまで参考ですので、急ぐ方は(9)に
      進んでください。

  
(参考まで)

 【中央値の求め方】    ※ データの数が奇数と偶数個の場合では、中央値は異なります。

(データの数が奇数個の場合) 

 【中央値】
  例えば1~9まで奇数個、データがあるとき
    1 2 3 4 ⑤ 6 7 8 9  中央値は5ですね。

   1~10まで偶数個、データがあるとき
    1 2 3 4 ⑤ ⑥ 7 8 9 10   5と6が挟まれましたね。
 
         この場合、(5+6)の値を2で割ります。 5.5 になりますね。これが中央値です。
            
 図で再度見てみましょう

  偶数のとき  〇○○○●●〇○〇〇  奇数のとき  〇○○○○〇○○〇〇
                      ☝                                  ☝
                      

 

(9) B中学校の全校生徒の中から無作為に抽出した50人に対してアンケートをとったところ、
   「地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がある」と回答した生徒は35人であった。
   B中学校の全校生徒のうち、地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がある生徒の人数は
   およそ何人と推定できるか、答えよ。

 400人から50人を選ぶ。
 50人の中から35人が「関心がある」と答えたということは 400人では50人の中から35人だから(下図)

生徒数 関心がある生徒数
50人 35人
400人 x

 ① 50:400=35:x でもOK。
 ② 50:35=400:x でも結果は同じ。


    
 ①50x=35×400 から x=280
       ②式でやっても答えは同じ。
およそ280人 …答

  
 50:400=35:xの解き方が分からない?
     外側と内側を掛けます。 50x=35×400
     (35×400) を 50で割れば良い。


  問1⃣ができた人は問2⃣に進んでください。
  試験中、解答の糸口がつかめなかったら、次の問題に移ってください。
  時間が足りなくなり、解ける問題も手につかないためです



 (1) 連続する3つの整数の和は、中央の数の3倍に等しいことを証明せよ。

 (2) ある2けたの自然数と、その数の一の位と十の位の数字を入れかえた自然数の和は11の倍数になることを示せ。




       

   解説&解答)
     (1)  ア) 5回とも白玉を取り出す場合もあるので間違い。
        イ) 〇      ウ)取り出した玉を戻すので、5回目が必ず白玉とは限らない。 ×
        エ) 取り出した玉を戻すので、すべて赤玉も取り出す場合もある。 〇  イとエ … 答

    (2) 赤玉2つを仮に①と②、白を3としましょう。
        くじ引きAでは玉を引いて、戻すので左図。くじ引きBでは同時に2個の玉を引くので右図
        2個の玉の色が異なるときだから、下図から
        くじ引きAでは①⊸3、②-3と3-①3-②の4通り。いっぽう、くじ引きBは①-3と②-3の2通り
         よって当たる確率は、Aの場合は4/9 Bの場合は2/3(分母を合わせると6/9)で
        くじ引きBが当たる確率が高い。
        

         くじ引きA        くじ引きB
                            
                 



         

            最初に決めた数 a =12 なので、3a⊸1 に代入して 36-1=35 …答

       

           ぼくはこの問題が何を問うているのか、最初分かりませんでした。
         でもあきらめない。
         
手順通りに求めた数をBとすると、3aー1=Bで 3a=B+1 a=(B+1)/3で、
           手順通りに求めた数に1をプラスし3で割る 
 が答えですね。


       

           2、3分考えても、解く手がかりがつかめない場合は、この問題を飛ばして
        次に移ること。解答時間が限られていますので…。

           A:④の数(4aー4)を4で割る …答  か4aー4を4で割ると(aー1)で
         ⑥(aー1)+(a+1)=2aとなり 2で割るだけでストレートに最初に決めた数a
          が求められる。
B: 2  … 答

 

 解説・解答)
   Aさんは1分で2100-2020=80m歩いているので9分で80×9=720m
   学校までの距離なので、2100-720= 1380m  答
    基本的な問いなので、ここはゲットしたい。ただ、問題をしっかり読まず、
   Aさんの歩いた距離720mと解答する受験生もいるので要注意。  


 


   Aさんーー 9分後は(1)の計算から学校までの距離は1380m(9,1380)
          23分後は(23,540)なので、(1380-540)÷(23-9)= 840÷14=60m/分
          
   Bさんーー75m/分なので 直線の傾きで考えるとAさんより傾きは急になる。アではない。
          Bさんは(23-9)=14分で何メートル進んでいるか?75×14=1050mで
          学校までの距離は1700-1050=650m 7時53分までに追い越すことはなく
          イが正解。








 中学生の部屋に戻る



作業用文字→