"The Paramount Blues - Seattle '72"
Fleetwood Mac, Savoy Brown, Long John Baldry
(C)2023 TWO OWLS(輸入盤)
The Paramount Blues - Seattle '72 / Fleetwood Mac, Savoy Brown, Long John Baldry
HOOTCD006
CD 1
Fleetwood Mac
01. Tell Me All The Things You Do
02. Future Games
03. Get Like You Used To Be
04. Little Child Of Mine
05. Spare Me A Little
06. Homeward Bound
07. Black Magic Woman
08. Oh Well
Long John Baldry
09. It Ain't Easy
10. Flying
11. Goin' Down Slow
12. Load, Remember Me
13. Don't Try To Lay No Boogie Woogie On The King Of Rock And Roll

CD 2
Savoy Brown
01. Goin' Down
02. Let It Rock
03. Hellbound Train
04. Tell Mama
05. band introdutions
06. All I Can Do Is Cry
07. Hip Shake / Boogie
08. Wang Dang Doodle

Fleetwood Mac CD1 01-08
Bob Welch- - -vocals,guitar
Danny Kirwan- - -vocals,guitar
Christine McVie- - -vocals,keyboards
John McVie- - -bass
Mick Fleetwood- - -drums

Long John Baldry CD1 09-13
Long John Baldry- - -vocals
Bob Weston- - -guitar
Dennis Ball- - -bass
Keith Boycs- - -drums
Aleki Ashman- - -backing vocals
Harry Reynolds- - -backing vocals
Ian Armitt- - -keyboards

Savoy Brown CD2 01-08
Kim Simmonds- - -guitar
Dave Walker- - -vocals
Andy Sylvester- - -bass
Dave Bidwell- - -drums

ボブ・ウェルチ在籍時代のフリートウッド・マック、同様のブティシュ・ブルース・バンドのサヴォイ・ブラウンにロング・ジョン・ボルドリーによる未発表と思われるCD2枚組ライブ・アルバム「The Paramount Blues - Seattle '72」です。
ディスク1の1曲目から8曲目迄がフリートウッド・マック、9曲目から13曲目までがロング・ジョン・ボルドリー、ディスク2がサヴォイ・ブラウンの演奏になっています。 1972年3月12日、アメリカ、シアトル市でのコンサートのようです。 このアルバムのCD2枚とも音質はまずまず良好のようですが、アルバム裏面には、”Live KISW broadcast from the Paramount Theatre, Seattle, Washington, Sunday March 12, 1972”と書かれています。
このアルバムのCDディスクは同じデザインの色違いのみで、ちゃんとした文字の記述がなくどちらがディスク1かディスク2かわからない感じ(よく見るとディスク記録面中央に小さくCD1、CD2と記述されています)で、なにやら海賊盤風です。 曲名の間違いや誤植もあり、Danny Kirwanが”Danny Kirwin”になっています。
見た目では、赤っぽい色のディスクがCD1、緑っぽい色のディスクがCD2となっています。

フリートウッド・マックは、ボブ・ウェルチ(ボーカル、ギター)、クリスティン・マックヴィー(ボーカル、キーボード)、ダニー・カーワン(ボーカル、ギター)、ジョン・マックヴィー(ベース・ギター)、ミック・フリートウッド(ドラムス)の5人による演奏となっています。
1970年5月にバンド創始者のピーター・グリーンが抜けた後、ジェレミー・スペンサーも抜け、新加入したクリスティン・マックヴィーとボブ・ウェルチの5人体制になってからのライブです。 1970年発表のアルバム「キルン・ハウス」から1曲目”Tell Me All The Things You Do”、1971年発表の「フューチャー・ゲーム」から2曲目”Future Games”、1972年発表の「枯れ木」から4曲目”Child Of Mine”(このアルバムの表記は”Little Child Of Mine” )、5曲目”Spare Me A Little Of Your Love”(このアルバムの表記は”Spare Me A Little”)、6曲目”Homeward Bound”に、ピーター・グリーンのナンバーで7曲目”Black Magic Woman”と8曲目”Oh Well”などが演奏されています。
なお、3曲目”Get Like You Used To Be”は、フリートウッド・マックの2005年発売の「Madison Blues」(DVD付き)と同じく「Madison Blues」や2011年発売の「Preaching The Blues - In Concert 1971」にも収録されているようです。 インターネットで調べると、クリスティン・マックヴィーが在籍していたチキン・シャック(Chicken Shack)も演奏しているようです。

ロング・ジョン・ボルドリーは、1941年1月、イギリス、ロンドン生まれで、2005年7月に亡くなっているようです。 1957年頃に、ブリッティシュ・ブルースの創始者のひとりと言われるアレクシス・コーナー(Alexis Korner)やシリル・デイヴィス(Cyril Davies)などと音楽活動をしていて、1961年にアレクシス・コーナーズ・ブルース・インコーポレイテッドに参加しています。 その後、1963年にシリル・デイヴィス・オールスターズに参加したものの、シリル・デイヴィスの急死により翌年にフーチークーチ・メン(Hoochie Coochie Men)に改名しました。 その後、スティームパケット(Steampacket)を結成しています。 スティーム・パケットのメンバーは豪華で、ロング・ジョン・ボルドリー、ロッド・スチュワート(Rod Stewart)、ジュリー・ドルスコール(Julie Driscoll、のちジュリー・テペッツ/Julie Tippetts)、ブライアン・オーガー(Brian Auger)などが居ました。 1966年にはエルトン・ジョン(Elton John)も参加していたブルーソロジー(Bluesology)を結成しています。 エルトン・ジョンは当時は、レグ・ドゥワイト(Reginald Kenneth Dwight)でしたが、ジャズ・サックス奏者のエルトン・ディーン(Elton Dean)とロング・ジョン・ボルドリーから”エルトン・ジョン”としたようです。

サヴォイ・ブラウンは、1965年の結成当時は”サヴォイ・ブラウン・ブルース・バンド”でした。 ギターリストのキム・シモンズがリーダー格で、1960年代後半の当時では、フリートウッド・マック、チキン・シャック、サヴォイ・ブラウンはブリティッシュ・ブルースの3大バンドと言われていました。 サヴォイ・ブラウンはメンバー・チェンジが激しいバンドで、一部メンバーはフォガット(Foghat)を結成したり、チキン・シャックからメンバーの加入などがあったようです。 その後長い間サヴォイ・ブラウンで活躍していたキム・シモンズは、2022年12月に亡くなったようです

なお、ロング・ジョン・ボルドリーのこのライブのサポート・メンバーだったボブ・ウェストンとサヴォイ・ブラウンのデイブ・ウオーカーは、1970年代以前半のフリートウッド・マックに短期間ですが加入しています。

このアルバムのトータル・タイムは、CD1が77分38秒、CD2が66分27秒となっています。

The Paramount Blues - Seattle '72 / Fleetwood Mac, Savoy Brown, Long John Baldry
アルバム画像拡大で、左上はロング・ジョン・ボルドリー、右はキム・シモンズ、中央と左下はフリートウッド・マックでしょう

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