銀塩プリントはレンズを通して得られた光(画像)から感光材料で写真画像をつくる方法です。
写真ができてから現在まで世界中で使われている歴史的なシステムです。
最近はデジタルが主流となり、データからのインクなど印刷物が多くなりましたが、
高品質・低コストで長期間保存可能な銀塩システムは現在でも大切な記録には欠かせない
貴重な写真方式です。
銀塩プリントシステムでは、露光された印画紙を処理液を使って化学反応で目の見える画像をつ
くります。これを「現像する」といいます。
●ペーパー現像方法
プリンターで露光の済んだペーパーは1枚ずつすぐに自動で現像処理が行われます。
ペーパー現像もフィルム現像と同じ銀塩反応の酸化還元により画像がつくられますが、印画紙現
像では漂白と定着は一漕で同時に行われます。また、プリントの色素は永久的に残る美しさを重
視したものが使われています。
通常はコダックRA-4という4分処理が基本ですが、最近は即時仕上げのため富士フィルムが開
発した超スピード2分処理(CP-49E)が多くなっております。
●銀塩写真の特徴
銀塩写真はYMCの3色の色素にそれぞれ優れた階調性があるため、立体感があり滑らかで美
しい写真が表現できます。また、保存性でも現存する写真方式の中では最も優れており、メーカ
ーの劣化試験でも200年以上は可能というデータもあります。低価格で非常に優れたプリント方
式なのです。
高品質なプリントを維持するためには、プリンターや処理液の管理が非常に重要になります。
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