第4回目 平成18(2006)年度  植林活動 

実施時期  2006年4月21日
植付け場所 中国吉林省松原市扶余県(扶余県増盛林場)
植付け樹種 ポプラ、障子松
植付け数量 ポプラ152,800本、障子松30,600本 計183,400本
植付け面積 100ha
参加人数  46名


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 4月20日(木)雨の降る仙台から長春市空港に向け旅立ちしましたが、1時間半出発が遅れたのを取り返すのは容易でなく、市民交流を短縮せざるを得ない状態となりました。今年は毎回お土産に持参するカレールーの調理法と食べ方講習して一緒に食べてきました。今度こそ、好吃!好吃!と身振り手振りで答えてもらい、帰ったら家で作るよと話していました。( 大成功!V )

 翌21日はからりと晴れ上がった植林日和。植林団46名は3台のバスに分乗し増森林場に。今年は寒気が解けず地面を掘り返すのにだいぶ苦労したといっていた。100haの植林地はかなりの広さで人間がとても小さく見える。記念植樹の場所には中学生が整列して待っていて、我々が降り立つのを「歓迎!歓迎!」と手を振ってくれた。「中日友誼林」と書かれた記念碑は想像以上に大きな石で、赤い幕がかぶせられていた。
式典は花火を合図に開会、来賓には北京の国家林業局対外合作プロジェクト金普春主任が臨席し吉林省緑化と宮城県日中の功績をほめていただいた。王剛対友協副会長、王倹県長、江幡会長らの挨拶のあとテープカット、御影石の記念碑が除幕された。

 植林は地元増森鎮職業中学1年生が100名応援に来て土懸けや水遣りを手伝った。少年少女の笑顔は明るくあどけなく、親切に植林ツアー団員をサポートする。写真を撮ったり名前を交換したり新しい出会いを互いに喜び、再見を約束した。(ここでB・Cコースはそれぞれの目的地に向かう)

 Aコースは松原市に向かった。途中の景色は夏場とは大きく違い、見渡す限り茶色一色。街路樹の柳がわずかに芽吹いて緑がかっていた。松原実験小学を視察。1906年創立の歴史ある小学校で生徒数は3,400名、放課後の課外授業で伝統の中国こまと一輪車を校庭いっぱいに展開、教室では習字や切り紙、水彩画など、器楽演奏や管楽器の演奏もあり「四季の歌」を演奏してもらった。

 松原市は松花江のほとりにあり、農業が主な産業だったが30年ほど前より石油が産出されるようになり、町のいたるところに掘削ポンプが設置され石油をくみ上げていた。なんと(!)町の歩道でもポンプが動いていた。この石油のおかげで市の財政は潤い、学校も市政府のお金で建設されているとのこと。(学校は殆ど独立採算制で経営)

 22日(土)は松原市内視察。ビニールハウスの中は南蛮や胡瓜のほか小粒の甘いぶどうを栽培しているという。贅沢な食生活を垣間見た思いだった。自由市場は洮南市より規模は小さいが色とりどりの野菜が新鮮だヨ!と輝いて見えた。スーパーマーケットは、とても大きく入り口からは中の様子が良く見えない。入口で黒いナイロンの袋を渡され所持品を入れファスナーに鍵をかけてもらい入場する。人件費削減の万引き防止らしい。カートに入れた商品を精算するときバックを開けてもらう。性善説にもとる日本とはこんなところが違っている。これが文化の違いなのかと感心させられた。

 23日(日)最終日は仙台市と友好交流の長春見物。まず動物公園内の宮城庭園に行く。庭園の樹木、歩道はきれいに手入れされていたが日本民家には入ることが出来ない。仙台から贈ったチンパンジー親子にあった。大はしゃぎで歓迎してもらい元気そうな様子にひと安心。長春市内の養老院と残留孤児の養父母が入居している「中日友好楼」を訪問。ラストエンペラーの居城偽満皇居博物館を見学し全行程無事終了。夜は3コースが合流し吉林省対友協主催の和やかなパーティがあった。



第4回目 平成18(2006)年度   調査活動

調査時期 2006年8月18日
調査場所 中国吉林省松原市扶余県
調査樹種 ポプラ、障子松
植林面積 100ha
活着率  82.4%
参加人数 15名


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 8月17日から21日まで「扶余県防風固砂林建設事業」の植林調査に行ってきました。宮城県より森林整備課の佐藤さんと宮城県林業試験場の水戸辺さんを派遣していただき、会員など合計13名で活着率・面積・適性などを調査してきました。
 今年の活着率はポプラが82,4%樟子松が77.1%で昨年までに比べ低い数字で驚きましたが、「“国家特別規定的木林地“的規程」により当該地は活着率70%以上確保で合格とする。とされているとのこと、安堵すると同時に、雨が少なく風砂の堆積した扶余県の自然環境のきびしさを直視した思いだった。幹の太さは2.4cm樹高は2.7mと順調な生育をしていた。葉虫の被害も認められたが問題ないとの所見で概ね良好というべき状態だった。
 扶余林業局長柴沢波さんは民間交流は国家政策とは別だ。民間友好交流の精神に感謝しますと語っていた。


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