国鉄・JRの台車

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貨車台車編(その4)

3-2 TR63系 2006年1月10日加筆修正
コンテナ専用貨車のチキ5000形式用の台車として開発されました。
戦後日本の台車技術は海外の新しい技術を取り込み、独自の発展を遂げました。
そのひとつが台車枠をプレスで製作する技術です。
国鉄で初めてプレス鋼板を採用した台車は気動車用のDT18形で、軽量化を図る目的で採用されました。
その後電車用はDT20形、客車用はTR50形と相次いで登場し、プレス鋼板台車枠が標準になりました。
TR63も当時の流れに沿いプレス鋼板台車枠を採用し、TR24の揺れ枕吊、軸ばねに代わり、TR63は両側枠をつなぎ梁で結合し、軸ばね部に円筒ゴムを採用し、保守性と軽量化とコストを重視した構造となりました。
軸ばねがなく上下動をあまり許さないため、つなぎ梁は汽車会社が開発したエコノミカル台車で採用されたものとほぼ同じ構造のU字型にプレスした鋼板で、ある程度のねじれを許容し、車輪がレールに追随し軸重抜けを起こさないようにしました。
台車形式 輪軸種別 軸受形式 制輪子 製造
初年
主な使用形式 記      事
TR63 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S34 チキ5000 すべてTR63Aに改造
TR63A 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S35 チキ5500 TR63のブレーキ横梁・ブレーキ引棒・ブレーキテコ変更、
途中よりブレーキ横梁・ブレーキ引棒・ブレーキテコ・制輪子加減装置変更
TR63B 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S40 ワキ5000、コキ5500 TR63Aのブレーキ横梁(上)・ブレーキ引棒(下)他変更
TR63B-X 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S40 ワキ9000
TR63C 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S41 ク5000 TR63Bのまくらばね・オイルダンパ変更
TR63CF 12t短円筒コロ JC6 合成 S49(改) ク5000 TR63Cの基礎ブレーキを片押式・合成制輪子化
TR63D 12t短円筒コロ JC16 鋳鉄 S42 ワキ5000 TR63Bに新幹線用車軸流用、JC16化、軸箱・側梁変更
TR63DF 12t短円筒コロ JC16 合成 S50(改) ワキ5000 TR63Dの基礎ブレーキを片押式・合成制輪子化
TR63E 14t短円筒コロ JC16 鋳鉄 S42 コキ9100 TR63Bの車軸を14t化、JC16化、
軸箱・側梁・上揺れ枕・まくらばね・オイルダンパ変更
TR63EF 12t短円筒コロ JC16 合成 S50(改) コキ9100 TR63Eの基礎ブレーキを片押式・合成制輪子化
TR63F 12t短円筒コロ JC6 合成 S45(改) ワキ5000、コキ5500 TR63Bの基礎ブレーキを片押式・合成制輪子化
TR63G 12t短円筒コロ JC6 鋳鉄 S56(改) セキ8000 TR63Fを鋳鉄制輪子化
TR215 14t短コロ JT11 鋳鉄 S43 コキ1000 TR63Eの上揺レまくら・車軸変更、JT11化
TR215F 14t短コロ JT11 合成(2F) S50(改) コキ1000 TR215の基礎ブレーキを片押式・合成制輪子化
TR222 12t短コロ JT10 鋳鉄 S45 ク5000 TR63Cの基礎ブレーキを片押式化、JT10化、側梁変更
TR222A 12t短コロ JT10 合成 S48 S48 TR222を合成制輪子化
TR63B コキ5500形式 6523 汐留 1976-3 TR63F コキ5500形式 26744
TR63C ク5000形式 TR63CF
TR63D ワキ5000形式 TR63DF ワキ5000
TR215 コキ1000 TR222A ク5000
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