ついに報われた!鮭川サクラ3発

ついに報われた!鮭川サクラ3発

6月4日、鮭川へサクラマス狙いに行ってきました。今年2度目、通算16度目の挑戦となります。

2週間前の釣行では水位と水温は良かったものの、代かきと思われる濁りに苦戦しました。 今回は水位がちょっと低すぎのようですが、その他の条件は良いようです。 今度こそはサクラマスをキャッチするぞと、0時半に家を出ました。

概況

今回の戦略としては、1週間前に発生した台風2号の影響で増水した後の水位が下がった状態なので、 遡上してきたサクラマスが岩盤淵に潜んでいると読みました。 なので朝いちは淵にかかる瀬尻を狙い、日が高くなってからは淵の前後にある水位のある瀬を狙うというプランを立ててました。

観音寺橋上流

4時半に観音寺橋上流に到着。
誰もいないだろうと思ったら先行者がいました。それも、本命のポイントに・・・
仕方なく上流にある早瀬のポイントに入ります。

水位が低く釣りやすいのですが、もともと水深がない場所なのでちょっと低すぎです。
ここでの本命ポイントは、対岸にあるボトムが凹状にへこんだ部分です。 そのやや上流側から釣りを開始。ピンポイントの釣りになるのでミノーを使います。 本命ポイントまで近づいたのですが、サクラマスの気配はありません。

ふと上流に目をやると、上流の淵にも釣り人の姿が見えました。

「ここで出なかったら移動だな」

そう思ってトゥイッチをやり終えたルアーを足元まで早巻きで回収していると、 ルアーの後方を黒い影が猛スピードでチェイスしていて目の前でルアーに「パクッ」と噛みつきました。 とにかく何かがヒットしました。ロッドを横に寝かせて対応しました。

このようなバイトは昨年の6月7日の釣行でも経験しており、正体はニゴイだったことを思い出しました。 なので今回もニゴイだろうと軽くあしらっていました。

でもとりあえず正体は確認しようとバラさないように浅瀬へ誘導すると、見えてきたその姿は間違いなく「サクラマス」でした。 サクラマスとわかってからは、フックの刺さった穴を広げないようにとにかくドラグをゆるゆるにして「指ドラグ」にしながら走りに対応しました。 ランディングネットは使わずに浅瀬へとズリ上げました。

鮭川サクラマス1匹目 ついに鮭川のサクラマスに出会えました。 サイズは50センチと決して大きくありませんが、そんなことは問題ではありません。

戻りヤマメでも本流ヤマメでもない「日本海側の50センチを超えるサクラマスを釣りたい」という思いがやっと報われた瞬間です。

ヒットタイムは5時半、ヒットルアーはDコン72でした。

人生初のサクラマスだったので、嬉しくて何枚も写真を撮りました。 同時にフックの刺さりも確認したのですが、口の脇にがっちりフッキングしており、刺さった穴も大きくなっていませんでした。 ランディングに関しても問題なかったようです。写真撮影後に魚をリリースしました。

ここで、なぜ釣れたかを再確認。 まず、魚がヒットしたという事実からこのエリアに魚がいるのは間違いないです。 ルアーをチェイスして噛みついたいうことは、高活性かロープレッシャーである証拠。 このエリアで2番手か3番手ポイントと思われるここでヒットしたということは、まだ他でもヒットする可能性は高いと判断しました。 下流にはまだ先行者が粘っているのが見えたので、釣り人の見えなくなった上流の淵へ移動します。

狙うは先行者が狙っていた「瀬尻」ではなく「淵尻」。 瀬の流れが淵を通過し、淵尻で流れの波が消えかかる部分です。 ルアーはDコン72をそのまま使います。

1投目はルアーが対岸からやや手前に着水してしまったので、2投目に対岸ギリギリへルアーを着水させます。 トゥイッチを2度入れた後のステイ中に「ゴンッ」と気持ちいいバイトが手元に伝わってきました。 「うそっ」と思わず心の中で叫びつつ、トゥイッチのリズムでロッドをあおってそのままアワセを入れます。

鮭川サクラマス2匹目 ニゴイの多いポイントなので、姿を確認するまで慎重に寄せます。足元まで寄せたその魚は銀色に光る「サクラマス」でした。 あまり暴れなかったので、今度はネットでランディグしました。

サイズは47センチと1匹目よりも小さいものの、狙い通りのヒットでいうことなし。 うっすらとピンク色が出たきれいなサクラマスでした。ヒットタイムは6時。

がっぷりミノーに噛みついていました このサクラマスも、ミノーにがっぷり噛みついていました。 何のためらいもなく噛みついたようで、あまりプレッシャーがかかってなかったのでしょう。

それにしても、今まで散々苦労していたサクラマスがわずか30分で2匹キャッチとは。 なんということでしょうか・・・

その後、先行者のいた下流のポイントへ移動。 先行者に散々叩かれた後だからでしょうか、ミノー、スプーン、そしてバイブレーションまで投入したもののノーバイトでした。

とりあえず念願のサクラマスをヒットさせたので、朝食を買いに一旦川を離れます。

向居橋上下流

朝食をとった後の9時過ぎに向居橋上流へ入りました。 いい雰囲気だったのですが、まったくバイトがありません。 ポイントへ入るときにまだ新しい足跡があったので、先行者に叩かれた直後かもしれません。 あまり粘らずに移動します。

そして、向居橋下流へ。 このエリアは、米地区まで瀬と岩盤淵が連続するエリアです。 サクラマスは間違いなく潜んでいるはずなので、あとはどう狙うかです。

3匹目を狙った釣り場ここでも狙いの場所に先行者がいたので、ポイ ント開拓の意味で初めての場所へ。

瀬から淵へ流れているポイントですが、瀬の流れが私のイメージしている水深と流速であったこと、 そして日が高くなってきたこともあり対岸の日陰に魚が身を潜めるに違いないと読み、この瀬を狙うことにしました。

ここの魚も活性が高いと思い、ティーレックス11センチで釣り下ります。
出そうな雰囲気はありましたが出ません。対岸の柳の木にルアーを引っ掛けるのが怖くて対岸ギリギリに着水させられないのも原因かもしれませんが、 日差しが出たのでもっとスローに誘ったほうがいいかもしれないとスプーンにチェンジしました。

選んだスプーンは「リアライズ15g」です。 前回の鮭川釣行でヤマメを釣ったのもこのスプーンなので直感的に選びました。

釣り下ったポイントをもう一度上流から入りなおします。 ダウンに近いダウンクロスにキャスト。 ちょっとだけ沈めたらベールを返し、ラインにテンションをかけて流れをスライドさせます。 流心を横切ったら逆引きでスプーンを足元まで巻き上げます。その繰り返しです。 最近、那珂川のヤマメ狙いで意識している釣り方とまるで同じことを再現します。

どれぐらい釣り下ったか、ちょっとだけボトムが凹状にへこんで流れが複雑になっている瀬を通過したときのことです。 スライドし終えたスプーンを逆引きに変えた直後に「コツン」と小さなバイト。 「うそっ」と心の中でつぶやきつつも反射的にアワセます。 「ガッゴッグッゴッ」と水中で魚が回転している様子がロッドを通してわかりました。

この魚は、今までの2匹より引きが重いです。 とにかく慎重に、慎重にドラグゆるゆる作戦で魚を浅瀬に誘導します。 背中の斑点でサクラマスであることを確認した後、そのまま浅瀬にズリ上げました。

鮭川サクラマス3匹目今日3匹目のサクラマスは55センチ、ヒットタイムは10時5分でした。

こんな事あるんでしょうか。ミラクルです。 今日はもう十分です。運を使いはたし帰りに事故など起こしたら大変なので、11時に釣りを終了しました。

ポイント&メソッド

今日はメソッドうんぬんよりも「岩盤淵に隣接する瀬を探る」という戦略がズバリ的中したようでした。

ですが、サクラマスが釣れた理由はそれだけではないと思います。 「タイミング」だったり「ロープレッシャー」だったということもありますが、 「最上川での水揚げが少なかった」というのも理由のひとつにあると思います。

なぜかというと、帰りに「ちゃっか屋」さんに寄って聞いたのですが、今日は米地区など他の場所でもサクラマスが釣れたそうですし、 1匹目のような「ミノーをチェイスして噛み付く」という高活性なサクラマスを見たのは私自身初めてだからです。 最上川のポイントが開拓され、最上川で水揚げが増える前の鮭川が戻ってきたようです。

今年の最上川は雪代が多く、5月はほとんど釣りにならなかったと聞いているので、 最上川でルアーを見ずに鮭川を遡上してきたサクラマスが多く居るのだと思います。

私の釣り方やタックルは昨年も今年も大きく変わっていません。 でも昨年まで釣れたのはヤマメやニゴイで今年はサクラマス。 「運」も良かったのはもちろんですが、今年の鮭川は、サクラマスの個体数が多いのではないかというのが私の推測です。

反省と今後

今日は100点満点の会心の釣りでした。 1匹目は偶然釣れた感じが強いのですが、その1匹のヒットから状況を読んで2匹目をミノーでヒット、 3匹目はスプーンでヒットと、プロセスや釣れ方については文句ありません。 こんなにいい釣りは、おそらく今後何年も巡り合うことはないでしょう。

2007年に初めて鮭川に来てから5年、16度目にしてやっと手にしたサクラマス。今まで励ましのお言葉や事前情報をくれた皆様に感謝いたします。 今回は良い条件に恵まれましたが、これからも釣行前の情報収集を怠らず連続キャッチできるように頑張ります。

釣行データ

釣行時間 5:00~11:00
天気 朝のうち曇り(霧)のち晴れ
気温 12~24℃
水温 14℃(9:00で)
水位 真木で0.36→0.34m
水の色 普通
風向き 弱い南風

タックルデータ

ロッド ufmウエダ SLT-82H-Ti
リール シマノ 08'バイオマスターS3000C
ライン 東レ シーバスPE 12lb + ナイロンリーダー 12lb
ルアー
リグ

Dコンタクト72
トリコロール83S
ティーレックス11
リアライズ15g
トラップ14g