鮭川サクラマスついに掛けるも痛恨のバラシ

鮭川サクラマスついに掛けるも痛恨のバラシ

5月22日、山形県の鮭川にサクラマスを狙いに行ってきました。
2007年から通いはじめて通算9回目、今年3回目となる今回の釣行でついにサクラマスを掛けることができましたが、 残念ながら目の前まで寄せてランディング直前にバラシてしまいました。

とりあえずサクラマスを掛けたので一歩前進といったところですが、反省点も多く見つかりました。 今回の釣行で感じた1匹釣るまでのプロセスと反省点をまとめましたので、どうぞごゆっくりご覧ください。

概況

今週は山形地方はずっと天気がよく、鮭川の水位も徐々に下がっていることを毎日家でインターネットで確認していました。 それが20日ごろに一度10センチほど増水し、再び下がって週末には釣りごろになると予測できました。 釣行時の天気や釣行後の疲労回復も考えて、土曜日の22日に釣行することにしました。

現場に5時着の予定で1時出発。コンビニに寄りながらでしたが5時前には升形の線路を通過しました。 いつものように観音寺から始める予定でしたが、霧で視界不良のため進入口を間違えました。 かなり走ってから気付いたのですが、戻るもの面倒だったのでそのまま下り米地区に入りました。

米地区

米地区の鮭川は濁っていました 先行者がいたので上流へ入りました。
川沿いに車を止めて川の様子を見ると濁っていました。 こちらに向かう途中に田植え前の田んぼが多くいやな予感がしましたが、的中してしまいました。

とはいえ浅瀬の底が見える程度の濁りなので釣り可能と判断。 というか、今さら別の場所へ行く気もないため、準備を済ませポイントへと向かいました。

まずはミノーを使って釣り下りますがバイトはありません。やはり、濁りの影響なのか不安になります。 先行者が引き上げてしまったので、そのポイントまで釣り下ることにします。

バイトがないまま釣り開始から3時間ほど経過したころ、ふと対岸に目をやるとライズが見えます。 バイト7.5gに変えて1投目にバイトがありましたがヒットせず。次にトリコロール83Sにチェンジします。 チェンジ後の数投で、ヒットしました。バイトは明快でしたが、サイズはそれほどではないようです。

寄せてみると30センチほどのヤマメでした。ランディングしようとロッドを立てたところバレました。 この1匹のヒットが、今日サクラマスをヒットさせるまでの重要なヒントになりました。 同時に、この「バラシ」も重要なヒントだったのですが、今はまだ知る由もありませんでした。

その後ヒットはなく、米地区を後にしました。

米地区上流のカーブ下

米地区上流のカーブ下 正確なポイントの名前はわかりません。
米地区の上流カーブの下へ。

ここに来る前に松坂に行ったのですが、先行者に下流に入るのを敬遠されてしまったので あちこちふらつき歩いてここにきました。

過去に一度だけ来たことがあるポイントです。そのときはバイトはありませんでした。 今回は、そのとき来た場所よりもさらに下流にある、対岸が岩盤になっている淵に入りました。

雰囲気としては観音寺の淵に似ていますが、水深はあまりない様子。 10gのスプーンとミディアムディープミノーで探りを入れましたが、ノーバイトでした。

ここで、地元アングラーの方と情報交換することができました。 先に上流で釣りをしていたのですが、二ゴイの死骸がたくさんあったとのことでした。 私もウェーディングをしていてフナを見たので、コイ科の魚がたくさんいる場所だと思います。 しかし、いつもは二ゴイばかりの場所も増水のタイミングではマスが溜まる場所でもあります。 対岸は岩盤で湧水も出ているはずなので、今後のために覚えておくポイントだと思いました。

お昼休憩&情報収集

11時半を過ぎたころに、昼食を買いに新庄方面へと向かいました。 このころになると気温も25度を越え、ジャケットを着ていては釣りにならないぐらいの暑さです。

コンビニでお弁当と飲み物を買ったあとは、情報収集のために「ちゃっか屋」さんへ。
サクラマスの釣果を聞くと、場所は特定できませんでしたが今朝鮭川で1本上がったとのこと。 また、小国川でもヤマメ狙いのアングラーがサクラマスを釣ったそうです。

店長曰く、濁りは先週より回復して今朝も1本上がっていることだし期待してもいいのではないか、 ヤマメ狙いでサクラが釣れた小国川の例もあるので同じ場所をやってみたらよいのでは、とのことでした。 その言葉を聞き、午前中いっぱいで帰る予定を変更し、夕方まで狙ってみることにしました。

松坂

松坂で別のアングラーがサクラ57センチをヒット 午後はポイントを2ヶ所に絞りました。
1ヶ所目はまともに釣りができなかった松坂。 もう1ヶ所は魚の反応のあった米地区です。

14時半まで休憩し、15時すぎに松坂へ。
狙いの200メートルぐらいの範囲を1時間程度で探るつもりでしたが、先行者が下流に1人居ました。 でも、釣り下るにはちょうどいい距離なので上流側に入って釣りを再開しました。

ティーレックス、リッジなどを使い、根掛かりに注意しながら慎重にトゥイッチを入れ釣り下ります。 何気に下流に目をやると、先行者が魚と格闘中のよう。水しぶきも上がり、間違いありません。 この場所で私が釣りをしている最中に他のアングラーがヒットしたのを見るのは初めてだったので、 釣りを中断して魚を見せてもらいに下流へ移動しました。

ネットにはサクラマスが横たわっていました。 メジャーがないとのことだったので、私のメジャーで測ってもらったところ57センチありました。 迫力満点の立派なサクラマスです。ヒットルアーはドリフトトゥイッチャーでした。 その方のご好意で同じ場所を釣らせてもらったのですが、私にはノーバイトでした。

そのまま釣りを続けたものの結局ノーバイト。先ほどのアングラーもその後はノーバイトだったようです。 このまま粘るという選択肢もあったのですが、米地区で粘ると決めていたので移動することに。 先ほどのアングラーと少し情報交換をして、お礼の挨拶をして松坂を後にしました。

米地区

17時すぎに米地区へ入りました。
この時間になると日は傾き、川は日陰の割合が多くなります。 濁度は朝からは変わってないようですが、浅瀬の流れを見ていると若干水位が下がったように感じました。 先行者がいなかったので、狙うべきポイントのを上から順に釣り下っていくことにしました。

松坂でセットしたままのDコン72を使い、ボトム付近を流しながら軽くトゥイッチを入れていきます。 開始から10分ぐらいたったころ、リフトしたロッドに根掛かりにも似た重みが伝わりました。 ゆっくりロッドを立てると、グワングワンと何か動いているのがわかり、魚がヒットしたのは間違いないです。 水中の光り方がイワナのようですが、魚体を確認するまでは慎重に寄せようとロッドを寝かせます。

ラックスのロッドパワーのおかげでたちまち足元まで寄せることに成功します。 背中の長さをみるとざっと45センチぐらいの大きさに見えます。 たいした大きさではないため暴れる前にランディングしようと決意しました。

ロッドを立てると魚がもがきはじめました。その姿は50センチはある紛れもないサクラマス。 「やばっ、でかっ。このネットで入るか」と思った瞬間、水中で2~3度回転してフックアウト。 フックアウト後も何度か回転を続け、フックがないことに気付いた魚は流芯へとお帰りになりました。 わずか目の前2メートル先の出来事でした。

その後、その場で5分ほど立ち尽くしました。何がまずかったのかと考え直しました。
バラシた最大の原因は、ドラグの締めすぎでした。もうひとつはカエシ付きフックに対する過信です。 そういえば、今日1匹目のヤマメのバラシも似たような状況。その時気付いていればと後悔しました。

シーバス釣りでPEラインのバラシの多さは散々経験していたつもりですが、すっかり忘れていました。 PEラインで確実にキャッチするには、「ドラグゆるゆる作戦」しかないと思っています。 その場でドラグを緩めにして、まだ狙ってないポイントから2匹目引き出すために釣り再開です。

その後、目的の場所を一通り探ってみたものの魚からの反応はありませんでした。
再度、バラシた場所を探ろうと入りなおしましたが、なんとDコンを根掛かりさせてしまいました。 欲を出すとろくなことがありません。暗くなりはじめたこともあり、これ以上殉職ルアーを出さないためにも釣りはここで終了しました。

ポイント&メソッド

今回の私や他アングラーがヒットさせたポイントは「深瀬のなかにある凹み」でした。 凹みといっても、流芯付近の流れが絡んでいる凹みというのがポイントのようでした。 水深は濁っていたので推測になりますが、胸から腰程度の水深のポイントだったはずです。

ヒットルアーは私がDコン72、松坂で釣ったアングラーはドリフトトゥイッチャー85S。 この二つのルアーに共通しているのは「シンキングタイプ」ということです。 今日の「濁り」というコンディションとヒットルアーから推測できるのは、「タイト」という言葉でしょう。 つまり、魚のすぐ目の前にルアーを通せたからバイトしたと考えられるのではないでしょうか。

東北のサクラマスルアーというと「表層トゥイッチでドカン!」といイメージが強いですが 濁りが強いときは、魚が着いている障害物によりタイトにルアー通すのがキモだと感じました。 以前、村田基さんのバス釣りの本で「濁っている時ほどタイトにルアーを通す」と書いてありました。 私はそれを読んで「濁りのときは魚は警戒心が薄いので逆なのでは」と思っていましたが、 今回の結果を見ると、村田さんの言葉が正解だということが裏付けられた気がします。

メソッドとしては、私はやさしめに2回トゥイッチ後のポーズ中にヒットしていました。 バイトは「ガツン」ではなく、トゥイッチでロッドをリフトしたときに重みを感じたというバイトです。 おそらく魚は、目の前にミノーがあったので「パクッ」とミノーに噛み付いた「居食い」と予測できます。 過去にも似たようなバイトでヤマメを釣ったことがありますが、シンキングでないと捕れない魚です。

まとめます。今日ヒットしたポイントは流芯の流れの絡む「深瀬のなかにある凹み」。 釣りが可能な濁りなら、障害物にタイトにやさしめのトゥイッチでルアー通すのがキモ。 しかし、障害物に引っかかったゴミでルアーをロストする確立も上がるので、慎重さが必要。 こんな感じではないでしょうか。

反省と今後

ルアー操作する時とランディングの時のPEラインのドラグ設定を見直す必要があります。
また、サクラマスサイズのンディングネットを新たに購入しなければなりませんね。 今回の釣行で、とりあえずサクラマスを掛けてその姿を確認できたのは、かなりの進歩です。 後はこの手でサクラマスをキャッチするだけです。また次回もチャレンジしようと思っています。

釣行データ

釣行時間 5:30~18:00(12:00~14:30まで休憩)
天気 朝のうち曇り(霧)のち晴れ
気温 14~26℃(朝はジャケット必要、日中はシャツ1枚)
水温 未計測(立ちこんでもそんなに冷たく感じない)
水位 真木で0.74~0.71m
水の色 濁り(最上川合流付近は田植え終盤で濁りひどく釣り不可)
風向き 弱い南風

タックルデータ

ロッド ufmウエダ SLT-82H-Ti
リール シマノ 08'バイオマスターS3000C
ライン 東レ シーバスPE 12lb + ナイロンリーダー 12lb
ルアー
リグ

Dコンタクト85、72
トリコロール83S
ティーレックス11
シュガーディープショートビル85F
バイト7.5g
RUSH7g、10g

(殉職)
RUSH7g
バイト7.5g
Dコンタクト72(泣)