NO.4(作成:2002年4月24日)
バーミューダボール 2001
(注意:高野、林、前田から送られた原稿を元に、トトロ流に多々編集した文章であることをご承知下さい。)
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(ホームテーブル) (オークション) Nの1Sオープンに対して、Sはいきなり4Sのプリエンプティブゲームレイズ。 4枚Sなので、プリエンプティブ3Sレイズ(0−6、プリエンプティブ)も可能なハンドだが、「ボイドは強すぎる」なので、キリの良い4Sまでビッドしたのは賛成出来る。 4531なら、勿論3Sレイズだったはず。 (プレイ) T2では、Dを先に負けておく方が10勝の安全度は僅かに高い。 T4で、HQをキャッシュした折り、EからH9がドロップした。 SJでドロートランプしながらSに渡り、H108を利用してHJのラフィングフィネスがベタープレイ。 WからHJが出てこない時は、NからD6を気持ち良くルーザーオンルーザーして11勝となる。 EのHAJ9のゲスを当ててラフが成功したとしても、ウィナーはS6個、Sで2回ラフ、HQ、後H2勝で、合計11個で同じ数だから。 (ビジターテーブル) (オークション、E前田の感想) Nの1Sオープンに対して、バルのオーバーコールには少し弱いかもしれないが、2Dをビッドした。 Sのプリエンプティブ3Sレイズに、Wは5D。 Nが5Sに被さってきて、これをWがダブって、ダブルメイドされる結果に。 5Dをサクリファイスされたとは限らへんから、Eがパスしたんやから、Wはパスしてよかったんちゃうか? (トトロの感想) Wの5Dはプリエンプティブレイズではない。 4Dレイズより良いハンドで、出来る期待も十分ありうるハンドを示す。 「プリエンプティブにプリエンプティブ無し」。 Wは自分のハンドを5Dで示しきっている、とすると、原則としてEのパスはEW側の競り合いの結論を示しているはず。 ボスバルでもあるし、トトロの考えによると、フォーシングパスは適用されない(Nがすごく強いハンドも十分存在するから)状況なので、Wがダブルを頑張る程の理由は無かった。 WがフォーシングシチュエイションをEに求めるならば、Sの3Sプリエンプティブに対して、4Sキュービッドで「立派なる5Dレイズ」を示しておくのがよい。 (プレイ) EのHAのリード選択はどういう理由から? NS側のS6−4フィットが見えているので、トランプリードしてラフィングトリックを減らすリードはどうだったろう。 HAで勝った時にDAをキャッシュし、再びトランプリードする。 ディクレアラーは、HJのラフィングフィネス(EのHA9ダブルトン)か、EのHAJ9をラフィングドロップさせるかのゲス勝負だった。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Nのゲームフォーシング2Dレスポンスに対して、Eは大胆なテイクアウトダブル。 NSの4H、6Hを牽制した行動だ。 Sの2Hリビッドは、自発的なリビッドなので、6枚以上のHを紹介している。 Wの4Sビッドに対して、Nはフォーシングパスを選択した。 Nが2Dでゲームフォーシングレスポンスをしているので、この状況は、はっきりしたフォーシングパスとなる。 4Sにダブルを掛けるか、5D、5Hのビッドを選択するかをSに相談している。 それと時に、「パスアンドプル」と言って、スラムトライの相談の手段としてもこのパスは利用される。 Sのダブルは、5D、5Hに対して否定的な意味だが、そのダブルに対して、Nが5Hにテイクアウトした。 Sが「4Sダブルがいいよ」のディフェンス向きと判断したにもかかわらず、5Hに変えるわけだから、Nは元々少なくとも5Hはプレイしたかったわけだ。 もしSが、5D、5Hとかのオフェンス向きなビッドをするようならば、6Hを狙いたかったというスラムトライの意思表示となった。 その5Hに対して、Eが大胆不敵な5Sを被せてきた。 SはNのSボイドを確信したのだろう。 Sが描いたNのハンドは、(−− AJx KJxxxx AJxx)だったか。 話し合いの大いに必要なディール。 Nは、Wの4Sに対して、安直に4Nで、HRKCBをするのはどうだろう。 また、Nは「パスアンドプル」でスラムトライの意志表示だったが、Sのダブルに対して、少なくとも5Cのキュービッドをする程のハンドでは無かった。 先の描いたハンドなら、5Cキュービッドまで頑張ったかもしれないので、Sの6Hの判断は、自身の弱いトランプとSKを見つめ直すと、Dの良いホールディングにも拘わらず、ダブルの判断を冷静とみる。 (ビジターテーブル) (オークション) Nのゲームフォーシング2Dレスポンスに対して、パストハンドのEの2Sオーバーコールは、サクリファイス、リードショウイング狙いの意味。 Wの4Sレイズに対して、Nがフォーシングパスをし、SのダブルをNが5Hにプルした。 その5Hに対してWは「気合いの」ペナルティダブルを掛けたが、ダブルするべきではない。 Eに期待のSAが取れる保証は無いし、マイナースーツでトリックがある保証もない。 ダブルを掛けることで、このトランプホールディングを読まれて、HJのディフェンシブトリックが消えてしまうかもしれないマイナスは、あまりに大きい。 (プレイ) WのS2は問題のリード。 EのSAが取れるのならば、Dのシングルトンリードをして、SAでEに渡ってDラフを目指すべきハンド。 また、Dリードをする事で、ディクレアラーの、いきなりのHJフィネスを牽制出来る意味もある。 |
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(ホームテーブル) (オークション) Nのサードハンド1Sオープンは微妙。 1コントロールしかないので、建設的なゲームコントラクトはNSには存在しないし、NSバルでは負うべきリスクもある。 タータン2S(5S&5マイナー、6−10)でオープンするのならば普通。 Eのアニュージュアル2Nオーバーコール(5C&5D)に対し、Sの3Dは建設的Sのリミットレイズ以上を表現しているインビジブルキュービッドと呼ばれるもの。 Eが2C、2Dオーバーコールを同時にしたと想定される状況なので、3C、3Dは共にキュービッドとして活用できる。 一般に、安いキュービッドはフォーススーツのゲームフォーシングハンドを紹介し、高いキュービッドはオープンしたスーツのインビテイション以上を示している。 Wの4Cの競り合いに対して、Nのパスはフォーシングパスでは無い。 Nは、Sの3Dキュービッドによって3Sまではフォーシングされているが、4Cはそれを越えている。 Nのノンフォーシングパスに対して、Sの4Sの判断は疑問。 インビテイションしておきながら、誘いに乗らないNは、Cボイドでは無いはず。 そこそこの形のハンドが想像されるにもかかわらず、4SをビッドしてこないNのハンドは? 5341の10点くらいか? ならば、お互い、8〜9勝が精一杯のディール(2スーターフィット模様なので、トータルトリックは17トリックと見る)だろう。 Sはダブル、軟弱者になるならばパスが、4Sより優る判断。 このタイプの競り合いでのファンブルは、二度とチャンスは来ない。 Wにカウンターペナルティダブルをされることになった。 このバルネラビリティ、このオークションにも拘わらず、Eの2Nに対する信用があるのだろう。 (プレイ) 精一杯トリックを稼いで、ダウン1ですませる。 (ビジターテーブル) (オークション) フォースハンドで、Eのハンドはオープンすべきかどうか? HANAはオープンする。 理由は、1、2番手で堂々とオープン出来るハンドは、フォースハンドでもオープン出来るはず、である。 いわゆる「ピアソンのルールオブ15」は、ライトオープンする場合の目安と考えている。 Eは、2Aと、立派な2スーターハンドなので、ライトオープンとは評価しない。 (ピアソンのルールオブ15) フォースハンドの微妙なオープンに関してのルール。 持っているHCPにSの枚数を足して、15以上になるならばオープンせよ、14以下ならパスアウトをせよ、という教え。 たとえば、(AJxxx Qxx Kxx xx)ならば、10HCP+5S=15≧(15)、すなわち1Sオープン。 (xx KQxx AJxxx Qx)ならば、12HCP+2S=14<(15)、すなわちパスアウト。 |
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(ホームテーブル) (オークション) フォースハンドの2Nオープンは、普通の2Nオープンのハンド(20−22、バランス)。 1、2番手ならば、メジャーズ、またはマイナーズの0−10点の2スーターオープンのコンベンションを使っている。 (プレイ) DQで勝ったEが、T5でSにシフトして来た。 勝負所だ。 H3−3で無ければ、9個目のチャンスは、Sしかない。 だが、チャンスは一度だけ。 このSゲスは? S清水は、SKでゲスを見事に当て、9個目を確保した。 ナイスジャッジ! HANAは、このゲスを当てる自信が無い。 隠れているだろうヒントを、まだ発見出来ていない。 (ビジターテーブル) (オークション) 自分達だけバルのサードハンドで、Eが微妙な1Sオープンを試みた。 Sのダブルが入り、Wがコンベンショナルな2H(やや建設的なシングルレイズ2S)のハンドを紹介。 Sは予定のNTのコントラクトをビッドすることに。 (プレイ) T2で、SがSKでアップしたプレイは見るべきもの。 EにSQを期待し、SJでフィネスしたくなるが、もしWにSQで負けると、きれいにSをクリアされ、Eにリードが入ったらお終いになってしまう。 SKで上がった場合は、SJはまだトリックのチャンスがいろいろ残るし、WがSQを持っている時の得が大きい。 D4勝として、9個目のチャンスは、HJにも期待できるので、SJで勝つのを焦る必要はない。 結果的に、Eの1Sオープンは失敗だった。 WからのCリード、Hリードがダウンチャンスのあるハンド。 前のボードでの悪い判断や結果は、更に微妙に悪い判断を呼び込んでしまうもの。 気持ちを思いっきり切り替えて、次のボードに臨むよう心せねばならない。 HANAは自分に何時も言い聞かせてはいるのだが、それが簡単な事でないのはよく知っている。 |
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