令和3年度 第1回 産学共同学習セミナー 「新物質・新材料研究会」 |
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日時 |
令和3年7月13日(火) 15:00〜18:00 |
会場 |
※オンラインによるライブ配信 |
内容 |
京都大学大学院工学研究科 教授 田中 一生 「共役系のサイズを変えないエネルギー準位の制御法を用いた近赤外有機材料の開発」 近赤外吸収・発光を示す有機材料を得るには、π共役系の拡張が常套手段であるが、巨大化に伴い分子の取
り扱いが困難となり、特に高分子化はほぼ不可能となる。 ここで我々は最近、ある種の化合物のHOMOとLUMOの軌道がお互い孤立しており、それぞれのエネルギー準位を 独立して動かせることを見出した。さらに既存の色素骨格でも「孤立した軌道」を作ることにも成功し、様々な近赤 外吸収・発光材料を得た。 本講演では、これらの一連の研究について説明する。 |
株式会社日本触媒 事業創出本部 データサイエンス&インフォマティクス推進室 室長 右田 啓哉 「日本触媒におけるマテリアルズインフォマティクスのご紹介」 弊社では約10年間にわたり各種の材料開発にマテリアルズインフォマティクスを適用しており、 2020年度には専門組織を設立し取り組みを強化している。 本講演では有機、無機、高分子などの事例を幅広く取り上げつつ、企業としての実際的な適用方針についてご紹介する。 |