遊 旅人の 旅日記

2003年8月2日(土)晴れ

出雲崎町から柏崎へ
AM 5:10 出発。今日は柏崎まで歩く。
昨日歩いた海岸沿いの道に戻らないで、鉄道の線路と平行した田圃の中の道を歩く。
今日は、朝から、かなり蒸し暑い。歩き始めてすぐに、汗が噴き出してくる。


AM 6:40 石地駅で小休止。無人駅である。少しの間に上下両方の電車が入ってくる。プラットホームが一つのため電車は上下とも数分違いでおなじホームに入ってくる。
AM7:40次の礼拝駅で小休止。石地駅の一つ柏崎よりの駅である。この駅でも駅舎の中で休んでいると、電車が入ってくる。時刻表を見ると、おおよそ一時間に一本の間隔で走っている。のどかな駅である。谷間の紅葉


再び歩き出し西山町に入りしばらく歩くと、R116と合流をする。向かい側の道は、北陸自動車道西山I・Cの出入口の誘導路になっており、次から次へと車が下りてくる。交差点の角にあるコンビニは、関東各地や長野県のナンバーをつけた家族連れの車で一杯だ。皆 海水浴に来た人たちだ。
隣にあるホームセンターも、まだ八時少し過ぎだというのに、すでに営業を始めており、店先には沢山の海水浴用品を陳列している。コンビニから溢れた人たちがホームセンターの方に流れていっている。


この西山町には<田中角栄>の生家がある。
次の刈羽村に入り小休止。この刈羽村には東京電力の原子力発電所、東京電力刈羽発電所がある。


真夏の太陽をさえぎるもののない、炎天下のR116を、水分を補給しながら小刻みに休憩を取り、柏崎に向け歩く。
12時、柏崎市に入って間もない大きなショッピングセンターで休憩を取る。建物の中は、冷房が聞いていて涼しいが、建物の外の軒下のベンチで休む。涼しい所で休んでしまうと、歩き出してから疲れがひどくなる。外からの暑さよりも内面からの疲れが大敵である。


今夜の宿は駅の近くと聞いていたためR116を離れ市内方向に向かい歩く。
PM2:30柏崎駅に到着。予約を取ってある宿は、駅の反対側である。駅正面の、目の前の町並みを見渡すと新潟市や鶴岡、酒田で泊まったホテルと、同じチェーンのビジネスホテルを見つける。安くて快適なホテルである。すでに宿はとってあるが、ひょっとしたら空き室があるかもしれないと思い、チェーンホテルに電話を入れてみるが満室である。
今夜は長岡市で秋の色花火大会があり、柏崎市内のホテル、宿は皆満室だろうと教えてくれる。


PM3:00 予約を入れてあった宿にチェックインをする。しばらく部屋で休息をした後、市内の散策に出かける。宿の近くにR116が通っている。先ほど市内に入らないでR116を真直ぐ歩いてくればホテルに着いたのである。炎天下を随分と遠回りをしてしまった。
市内を一巡りし、早めの夕食を済ませ、宿に戻ってくる。


柏崎での芭蕉の行動は、曾良が
「柏崎到、天や弥惣兵衛ヘ弥三良状届、宿ナド云付ルトイヘドモ、快不シテ出ヅ。・・・止不シテ出。」と書いているように、紹介状をもって大庄屋<天や弥惣兵衛>に弥三良を遣わすが、宿泊も休みもしなく通り過ぎてしまい、米山の<鉢崎(はっさき)>で泊まっている。


明日は、大潟町まで歩く。上越市(直江津・高田)まで中途半端な距離を歩くことになるが、この暑さの中、やむをえない。                               

                               (今日の画像は本文と関連はありません)
曾良日記
○ 五日 朝迄雨降ル。辰ノ上刻止。出雲崎ヲ立。間モナク雨降ル。柏崎至、天や弥惣兵衛ヘ弥三良状届、宿ナド云付ルトイヘドモ、快不シテ出ヅ。道迄両度人走テ止、止不シテ出。小雨折々降ル。
俳聖 松尾芭蕉・芭蕉庵ドッドコム

柏崎市公式ホームページ