シロアリ駆除

シロアリ駆除は、1軒ごとに処理すべき場所、範囲などが異なります。
シロアリ被害が家全体に及んでいるケースはほとんどありません。
したがって、1軒のお宅でも、「駆除施工しなければならない場所」と「予防処理ですむ場所」がありますので、状況により施工の仕方が大きく異なってきます。
 『大きな被害』を前提とした『マニュアル通りの施工』では、高価で無駄な施工になってしまいます。
吉忠では、それぞれの家屋の被害状況に見合った駆除、修繕などをご提案し、出来るだけ無駄のない施工を心がけています。

  標準的な施工は、以下の様な段取りで進めさせていただいています。

施工内容の確認
最初に、お見積の際にご説明させていただいた施工内容をご確認いただきます。
床下作業口の確保と養生
床下の作業をするために、点検口、もしくは、和室の畳を上げて作業口を確保し、ほこりなどで汚れないように周囲の養生を行います。
尚、作業口が容易に確保できない場合は、事前にフロアや押入れなどに床下点検口を設置します。(この場合は、あらかじめお見積の時点で、ご提案・お見積させていただきます。)
床下作業の人通口の設置
築20年程度以上の家屋では、トイレの下などに一部作業できない空間があります。その場合は、建物の強度を極力低下させないよう配慮して、基礎に人通口を設けたり、通風口を作業員が侵入できる程度に広げる作業を行います。
この工程も、お見積時にご説明させていただきます。
床下の駆除・予防処理
1)穿孔処理
食害個所周囲の木部に、直径6〜9mm程度の薬剤注入用の穴を開けて薬剤を注入します。

2)木部の薬剤散布
木部をシロアリ、腐れ、カビから守る防腐防蟻剤を散布します。シロアリが侵入しやすい場所などは被害がなくても穿孔注入する場合もあります。

3)基礎・土壌の薬剤散布
土壌処理用の防除薬剤を散布します。

4)イエシロアリ被害の場合
蟻道(シロアリの通り道)にベイト剤(毒餌)を設置します。この場合、1〜3の工程は部分的に後日になる場合もあります。(お見積時にご提案いたします。)
室内(天井裏)の駆除(予防)処理
室内の柱、押入の中、敷居など、シロアリ被害のある場所に薬剤を穿孔注入処理します。また、床下のない浴室、玄関の土間なども同様に処理します。
穿孔した穴は、作業後、穴をふさぎ修繕いたします。
イエシロアリ被害など、食害範囲が屋根まで及んでいる場合は、天井裏までの駆除作業も必要となります。
建物外周の駆除・予防処理
建物外周の基礎、物置などからの侵入や、侵入の危険性がある場合は、周囲の駆除・予防処理も行います。
清掃、片付、完了報告  
作業終了後は、養生を撤去し、作業でお邪魔した居室などの清掃を行います。
最後に、お客様に完了報告をして施工終了となります。