旅3日目その2・トンガリ帽子やキノコ岩、まるでおとぎ話の世界だ!編

東西文明の十字路トルコ旅行記・旅3日目その2

 世界自然遺産カッパドキア

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おとぎ話の世界にやって来た!

ゼルベの谷野外博物館

 ギョレメの谷にある岩窟教会を見学後、私達は午前の部、最後の観光となる「ゼルベ峡谷」に向かうべく再びバスに乗った。
ゼルベの谷、石灰岩の台地から奇岩群をカメラに

 この峡谷は「ゼルベ野外博物館」となっており、いま観光したばかりのギョレメ野外博物館と同様に聖堂や住居が無数にあり、多くの人がここで生活していたところだ。
 実際に30年ほど前まで村人が住んでいたが、岩が崩壊の危険にさらされたため今は近くに移住したのである。いくつもの峡谷の壁面には洞窟や、山と山を結ぶトンネルが細かく巡らされ、中の様子が見学できるようになっている。
 私達はいま似たようなギョレメ聖堂群を見学したばかりである。ここでは洞窟見学はカットして、野外博物館の手前1Kmにある「パシャバー地区」にバスは向かった。ここはカッパドキアを代表する最も典型的なキノコ岩が見られるところだ。

石灰岩の台地からの展望、ゼルベ谷奇岩群

 10分ほど走ると車窓の外は石灰岩と凝灰岩の荒涼とした月面のような世界が広がった。
するとトルコ人ガイドのラナ女史が、「観光コース外だが、皆さんにぜひ見てほしい私がお気に入りの景観スポットがある。」「少し歩くことになるが、ここでバスを臨時停車させるので皆さん降りて歩いて行きましょう!」と言った。バスはこの先のパシャバー駐車場で待っているといういう。

トンガリ帽子にキノコ岩、不思議な世界だ!

視界いっぱいにキノコ岩の奇岩群が広がる

 私達はバスを降り道路を横断し、真っ白な石灰石の丘の斜面を登りだした。丘の上に出ると、ぜひ見てほしい景観スポットというだけあって前方180度の視界に不思議な奇岩景観が目に飛び込んで来た。
 これがゼルベの谷パッシャバー地区で、ベージュの岩肌に黒のトンガリ帽子、エリンギ、しめじ、松茸などのキノコ岩が白い地表からニョッキリ天に向かって突き出ている。TV放送で世界各国の有名観光地を紹介する番組があるが、トルコといえば必ず放映されるカッパドキアのキノコ岩の奇岩群がある。いまその不思議な景観が私達の視界に広がっているのだ。
こんな不思議な奇岩がよくできたものだ

 あたり一面真っ白な石灰石地表がむき出した台地で、太陽に輝きまぶしいくらいである。その真っ白な台地でキノコ岩群を背景に集合写真を撮ると、私達は眼下に広がる奇岩群に向けて丘を下りだした。  前方のキノコ岩群の下に駐車場がありバスはそこで待機して私達を待っている。
 バスへの集合時間を決めるとしばし自由解散となった。各自が丘を下りながら思い思いの奇岩群の谷へ入っていく。パッシャバーのおとぎの国に入っていく


 私も集合時間まで、できる限り多くの奇岩を目に焼き付けるべく急ぎ足で谷の中を回ることにした。
 ニョッキリ突き出た「しめじ茸」のようなキノコ岩にも住居や聖堂の岩窟がある。
 見上げるような高い岩肌にも明かり窓の穴があちこちに散見され、本当に人が住んでいたのが実感される。まるでおとぎの国だ。ここパッシャバーの谷には聖シメオンが隠遁生活を送っていた部屋も残されているとのことだ。

 「おとぎの国の奇岩」画像の上でクリックすると拡大画像になります。
            (画像を閉じるにはページ右上の×で)

背景にはキノコ岩 ゼルベの谷奇岩群 ここにも洞窟住居が おとぎの国みたい

昼食は洞窟レストランで

 ゼルベの谷で不思議なキノコ岩をじゅうぶん目に焼きつけると、すぐ近くにある洞窟レストランでの昼食となった。通路の先には放射線状にこのようなテーブル席が

 石灰石の山の斜面に横穴が掘られ、彫刻が彫られたローマ風の玄関がぽっかり口を開いている。
 玄関を入ると薄暗い横穴の通路がずっと奥まで延びており、30mほどもある薄暗い通路の左右には休息部屋、トイレ、調理場、小部屋などが並んでいる。
 私達は通路の一番奥まで進むと、大ホールの放射線状に掘られたオープカフェのような雰囲気のテーブル席へ案内された。

 巨大な岩窟ホールは壁や天井は粗削りだが、それ以外はインテリアも含めてすべてきれいに加工された天然石である。この大ホールだけでも、ざっと見たところ300名ぐらいは入れるようである。 しかし、それにしても凄い!みごとなものだ。これが洞窟とは思えない。このレストランそのものが観光スポットの一つみたいなものではないか。

メインディッシュはマス料理
 ぞくぞくと観光客が入ってくる。そのうち半数以上が日本人だ。私達はホール全体が見わたせる中央席に着いた。
 今日の料理はトルコに来て初めてのシーフードのマス料理である。ウェイターが次から次へと料理を運んでくるのだが、皆日本語が上手だ。簡単な日常生活会話なら十分にできるレベルに驚かされる。特にフロアー長らしき中年のウェイターは、じつに流暢な日本語を使い、私達ひとり一人に飲み物の希望を聞いて歩く。
 私達は旅3日目にして、もうワイン派とビール派ができてしまっており、その顔ぶれもだいたい分かった。ちなみに私は両方だ!
 本日2回目の乾杯で昼食が始まった。  今日のランチメニューは「スープ、魚のマス、ポテトオムレツ、ピラフ」で、味的には可もなし不可もなしといったところか!パンだけはやはり旨い!。

ラクダ岩のテヴレント渓谷

彫刻ではない!自然にできたラクダ岩なのだ。

 私達が拠点として3連泊する「ギョレメ」エリアは渓谷が多く見どころがいっぱいで、バスで10分ほど走ると次々と観光スポットがあるところだ。昼食を終え、ちょっと走ると午後一番の観光であるテヴレント渓谷に着いた。
 道路わきの駐車場に停めたバスを降りると、目の前にひと目でラクダとわかる奇岩が視野に入ってきた。
 空調が入っているバスから外に出ると暑い!熱気が身体を包む。
カッパドキアの乾燥した大地が午後の強い日差しを浴び真夏のような気温だ。なにしろ雲ひとつない快晴なのである。今日はおそらく25度以上の気温になっているのではないか。
 ラクダ岩を背景の集合写真を撮るとしばしの自由時間となり、バスへの集合時間を決めると、それぞれが思い思い場所に散っていく。

「妖精の煙突」「鳩の家」

 「妖精の煙突」しめじ茸のような3本の奇岩。

 再びバスに乗り込みユルギュップの町を走り抜け観光ポイントを移動して行く。
 車窓の外にはブドウ畑と、最近まで住んでいて今は廃墟となった洞窟住居が続く。
 やがてシメジ茸のような3本の石柱がそそり立つ「妖精の煙突」に着いた。駐車場から絶景ポイントまでの小道の両脇にはずらりと土産物店が並び、ぞろぞろ店頭を通り過ぎる私達に、店主が片言日本語で呼びかけてくる。
ウチヒサル要塞の斜面いっぱいに住居。

 次は鳩の家がいっぱいある高い岩峰の「ウチヒサル要塞」が見渡せる渓谷の展望台でバスは停まった。
 ここは「尖った砦」という意味の巨大な一枚岩の城塞があるところだ。地下には1キロの長さの通路があり、近隣の川まで地上に出ることなく水を調達できたらしい。
要塞の内部は上がることができるが時間がなくて見学はカット。ここから眺めるギョレメパノラマはまさに絶景である。 「鳩の家」岩の中はくりぬいた無数の鳩小屋がある。


 このウチヒサル一帯の岩の表面には数多くの穴が開いている。これは「鳩の家」といわれる鳩の巣で、岩の中にくり抜いた無数の鳩小屋があるのである。
バスで走っていると車窓の外はどこを見ても穴が開いた岩山ばかりだ。
 火山性で土地がやせているカッパドキアの住民は昔から「鳩の糞」を集め、ぶどう畑の肥料として役立てていたのである。鶏糞肥料ならぬ鳩糞肥料を作る工場みたいなもので、なるほど先人の知恵だ。

土産物を買うならメチャ値で値切るべし!

いい柄の綾織り布地に目がとまった!

 バスは再び出発し、ウチヒサルの洞窟住居が見渡せる台地の駐車場に入ると、しばし自由行動でカメラのシャッタータイムとなった。撮影ポイントまでの通路の両脇には土産物店が軒先を並べている。シャッターポイントまで歩いていると、絨毯や寝装品を売っている店先で、大きな綾織りの厚地の布が吊るしてあるのが目にとまった。
絶景ポイントまでの通路には土産店が軒を連ねる
ベージュ色でいかにも中近東風のエキゾチックな柄で、何ともいえぬいい感じである。
ちょっと立ち止まると、店主が日本語で声をかけてきた。「他にもいろんな色があります」、「見るだけでいいです」と店内に招きいれようとするではないか。これが実に流暢な日本語を話すのである。ひやかしに私が「これは何?」と聞くと、「ベットカバー」だという。
 まだ旅の3日目である、土産物など買う気などまったくない!これから先の長い道中、トランクケースに入れ持ち歩くなんて、ごめんである! 土産物は旅の最終地で買うのだ。店主の呼び止めを無視して、そのまま背を向け歩きだした。

逃げの一手でバカ値を言ったら・・・

 景観ポイントで何枚かの写真を撮り終えると駐車場のバスに戻ることにした。再び来た道を戻り、先ほどの店先を通り過ぎようとしたところ、何と!又しても先ほどの店主が目ざとく私を見つけ店内から飛び出て来た!手には先ほどのベットカバーを持っているではないか! 店主が大きく叫んだ「安くします!50リラにします!」「どうですか安いよ!」、50リラといえば日本円換算で約3000円少々である。(参考1リラ=63円)それにしてもこのオヤジの日本語の流暢さは何だ!
 
 私自身は、まったく買う気ないし、つきまとわれるのは面倒だと思い、断わりの手段として「高い!金が無い!」と一言いって通り過ぎようとした。ところが店主、私の前に立ちはだかり、何と!手をかえ「幾らなら買う?幾らなら買う?」と言いだしたではないか!これには参った!始めから買う気がないので、値段交渉なんてする気がない!店主にあきらめさせる必要がある!強烈な値段をいってやれと思い、店主の言い値50リラに対し、私は「15リラ」と言ってやった。(15リラは日本円換算約1000円)店主の言い値の三分の一だ。
買いたくないのに買うはめになったベットカバー
 さすがにこの値段を聞いた店主、驚いて首を振るので、これでやっとあきらめたかと思い歩きだした。
ところがである、何と!私を追いかけてきて背中越しに「何枚買う!」ときたではないか!
 我が家は女房と二人、ベットは2台である。私が思わず2枚と言うと何と!店主OKと言うではないか! 逃げの手段で言った三分の一の値段がOKとなってしまったのだ。しまった!もっと安い値をいうべきだったと後悔したがもう遅い!。

これから値切り交渉は三分の一だ!

 まさか三分の一になるとは思わず、自分で買う希望値段がOKとなった以上、買わないわけにはいかない!トルコは世界一の親日国家である!買わずに逃げて、ここで日本人の評判を落すわけにはいかない。店内に戻りあらためてベットカバーを広げてみると、思った以上に、豪華で重量感もあり素晴らしいものである。これが日本円換算に直すと1000円で買えたら、まぁまぁではないかと思い直すことにした。2枚を片手にぶら下げるとズッシリくる重さである。
 大きなポリ袋をぶら下げ、駐車場まで戻っていくと、めざとく見つけた旅仲間が何を買ったのかと寄ってくる。
なにかを連想させるこんな奇岩もあった。
 私は旅仲間に対し土産物は最後の観光地イスタンブールのバザールで買いましょう!旅の前半から土産物を買って持ち歩くのは愚の骨頂だと言ってきたのである。

 何と、その私が早々と旅の3日目に真っ先に買ってしまったのだ!なんともバツが悪い!しかも大きく重たい品である。これじゃあまりにも言動不一致だ。この先道中ずっとトランクに入れ、移動して歩かねばならぬのだ。
旅の世話人として面目丸つぶれだ!かっこうが悪すぎる。それにしても、この国の価格はどうなっているのだ。恐ろしくてまともに買えぬではないか!。 旅の最終イスタンブールでは数か所のバザールを見学することになっている。私はここで多少の土産物を買うつもりでいるのだ。今回で参考になった!次も絶対3分の一に値切ってやると心に決めた。


洞窟住居訪問

この岩の中をくり抜いて住居にしている
 ウチヒサールの谷で現在も実際に住んでいる洞窟住居を訪問することになった。道路にバスを停め、坂道を下るととんがり帽子の岩山をくり抜いた「アドマン家」がある。
 石段を上がると人ひとりが、ちょっと頭を下げるぐらいで入れる穴が開いており、ここが住居への入り口で、私達は薄暗い洞窟内に入っていった。穴をくぐるとすぐ4畳半ほどの広さの台所があり、その先にまた穴が開いてる。腰をかがめその穴をくぐりぬけると広々と20畳ほどもあるかと思われる部屋があらわれた。
 私達はこの部屋でこの住居に住んでいる主婦と二人の姉妹と3歳の息子の4人の家族に迎えられた。ガイドが家族を紹介してくれる。主婦は17歳で見合い結婚し、いま35歳、亭主は仕事に出ており留守とのことだ。


 部屋の床にはすき間なく絨毯が敷かれ、歩くと足裏にはいかにも手彫りらしい、ごつごつとした感触が伝わってくる。壁面には絨毯が掛けられ、小さな明かりとりの穴が1箇所開いてる。岩がむき出しの天井には裸電球が1個輝いているだけで、実にシンプルな造りの部屋だ。
 見たところこの大きな部屋がリビングと寝室を兼ねているようである。、きれいなベットカバーが掛けられたベットが私達来客のためのソファーだ。私達20人はそれぞれがベットやごつごつとした床に腰をおろした。35歳の主婦を囲んでしばし洞窟住居の生活ぶりを聞く雑談タイムとなった。
この住居もかっては洞窟教会だった

 主婦の言うことには、この住居もかっての洞窟教会だったところを改造したとのことで、先祖が誰の許可も得ず勝手に住みだしたとのこと。
 現在は全ての洞窟が政府の厳しい管理に置かれ、許可なく住むことはできないとのこと。いま住んでいる住居もこれ以上手を加えたり改造することは禁じられており、政府からは追い出しをくらっているが、行くところがないので無視して住んでると、とうとうと語る。
 風呂もトイレも外なので生活には不便で、年々洞窟に住む人が減じているが、近年フランス人が洞窟を購入して住むようになり、今では50軒あまりもフランス人が住んでいるとのことである。いかにも、芸術や文化に関心が深いフランス人らしい。

トルコ名物「のびるアイス」

 洞窟住居の見学を終えると、今日最後の観光となるローズバレーに沈む夕日を見に行くことになっている。夕日が沈む時刻までまだ時間があるので、時間調整にトルコ名物の「のびるアイスクリーム」を食べに行くことにした。いちじ日本でもTVのコマーシャルでも放映されたので知っている方も多いと思うが、お餅のように伸びてコシがあり、逆さまにしても落ちない不思議なアイスクリームだ。
 今回の旅の企画では、トルコ名物と称される食べ物は、移動して行く旅先ですべて旅仲間全員に体験してもらうことにしてある。
トルコ名物「のびるアイス」

 ローズバレーに向かう途中の道路の右手にある絶景が望める展望スポットに美味い「のびるアイスクリーム」屋があるということで、そこで食べることにしてバスは停まった。 バスを降りると、白いなめらかな岩肌の波が谷一面に広がる雄大な奇観が楽しめる「ギョレメ・パノラマ」の絶景だ。私達20名がアイスクリーム屋台の前に並び、屋台のオヤジがパフォーマンスをしながら渡してくれるのを片手に展望スポットに立つ。眼下に広がる絶景を眺めながらアイスを舐めるのもなかなかだ。ちなみに1個1リラ(63円)だった。

国は責任を負いません!自己責任で!

ワインを飲みながら渓谷に落ちる夕日鑑賞

 アイスクリーム屋台から走ること10分ほど、ピンク色の岩が波打つ渓谷に岩窟教会があり、7世紀ごろの彫刻やフレスコ画が残っていることで知られた観光スポット「ローズバレー」に着いた。私達以外にも続々と外国人観光客を乗せたバスがやってくる。
ワインを飲みながらローズバレーの夕日を鑑賞
 渓谷を見下ろす崖の上が展望ポイントになっており、そこから沈む夕日に染まる渓谷を眺めるのだが、なぜか防護柵や手すりなど一切なく、足元がかなり危険である。
 話がそれるが、ここに来てトルコの国情の一端をかいま見た気がした。世界中から大勢の観光客であふれる、ここカッパドキアは渓谷が多く、危険な断崖絶壁の展望ポイントばかりである。
今日も一日いろんな場所を観光した。しかし、なぜかどんな危険な場所でも防護柵や手すり、さらには注意書き等の危険防止措置が一切無いのである。日本とは大違いで、危険の判断はあくまでも自己責任で!という考え方なのだ。それに危険防止と称して無駄な公共事業もしなくてすむ。日本で事故でも起きたならマスコミを中心に国や自治体に対する責任追及で大騒ぎになること間違いなしだ。
夕日に赤く染まるローズバレー渓谷

 もとへ、防護柵の無い絶壁の展望スポット行くと粗末なテーブルが設置されている。
すると添乗員のS女史が片手にぶら下げたバッグから、ワインと紙コップにつまみを取り出しテーブルの上に置くではないか。彼女の何とも粋な計らいで、ワインを飲みながら夕日を鑑賞しましょうということなのだ。
 さすがである!世界紀行の添乗員魂を見せつけられた思いだ。ワインを飲みつつワイワイやっていると渓谷に夕日が沈みだした。使いあきた表現だが、これまた絶景だ。

同じ会員仲間の旅は楽し!

今夜は全員で大宴会だ!

 きょう一日のハードな観光が終わった。ホテルに戻ると間もなく、レストランでのバイキング料理による夕食となった。例によって全員が席に着くのを待ち、各自から希望の飲み物の注文を聞くのだが、20名中18名がビールやワインのアルコールを注文する。
 今回の旅仲間は男女ともアルコールがいける口が多い。
レストランでの夕食、まずはぐっと一杯あおってから
バイキングの食事を取りに行く前に、まずは乾杯でグッとあおってから、宴会モードに近い夕食の開始である。
 旅行会社主催の一般ツアーと違い、全員がきごころ知れた同じ会員仲間のオリジナルツアーだからこそできる賑やかな夕食だ。ビールやワインがすぐ空になる。こんな調子の夕食を旅の最後まで毎日続けていくのである。

夕食後は2次会で

 私は皆が夕食をしている合間に、レストランと交渉し20名が入れる別部屋を用意してもらうことにした。旅も3日目に入り世界遺産のカッパドキアで初体験の気球にも乗ったし、皆まだテンションが高い。

 夕食後はさらに2次会を開き、明日以降まだまだ続く旅を盛り上げるため気勢を上げるのだ。交渉の結果、20名が一つのテーブルに座れる会議室を借りることができた。レストランからワインとビールを手配させ、3人の班長にも手伝ってもらい、各自が日本から持ち込んだ菓子や珍味をテーブルに並べ宴会準備を整えた。

 私は夕食の席に戻ると全員に告げた「今夜は夕食後、別席で全員による2次会を開催します!」。夕食が終わり皆が宴会部屋に移動すると、20名が一つのテーブルにズラリと並び、又しても乾杯で2次会の宴会が始まった。部屋にいったん戻り、日本から持ってきた日本酒や焼酎まで持ってくる仲間もいる。きょう一日で昼食、熱気球搭乗記念、夕食と続き、これで4回目の乾杯だ。熱気球初体験や奇岩風景に話が盛り上がる。
明日の出発は今日に比べたら楽な8時半だ!まだまだいける。

夕食後ホテルの別室旅仲間全員による宴会、きょうはこれで4回目の乾杯だ!

旅の3日目(その2)とんがり帽子にキノコ岩、まるでおとぎ話の世界だ!編 終わり

    旅の4日目・信仰のなせる力はすごい!地下都市
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