台湾の美食を求めて食べて飲みまくった自由気ままなグルメ三昧8日間の旅

台湾美食紀行・ぐるり一周食べ歩きの旅 その2

  野柳地質公園
        
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旅3日目 礁渓温泉駅~花蓮~高雄

 礁渓温泉駅(列車)~花蓮太魯渓谷~花蓮空港~高雄観光~市内ホテル~六合路夜市

 台湾を代表する景勝地・花蓮へ

礁渓駅ホームで花蓮行の列車を待つ
 
 旅の3日目となる今日の旅程は、朝一番でここ礁渓温泉から鉄道で花蓮に向かい台湾を代表する景勝地である「太魯渓谷」を見学。その後有名レストランでの昼食後、航空機で台湾第二の都市「高雄」に飛び市内観光することになっている。
 朝早く7時前にホテルで朝食を済ませると、7時59分発花蓮行の列車に乗るべく礁渓駅に向かった。花蓮までは1時間半ほどの乗車で、東部(太平洋)海岸線に沿って伸びる線路に自強号という特快電車が走っているのである。旅仲間のほとんどが初めて台湾の鉄道に乗車体験ができるということで嬉しそうだ。

圧倒的な大理石の景観・
       花蓮の太魯渓谷

 車窓に流れる海岸線沿いの農村風景や椰子やバナナ畑を眺めているうちに花蓮駅に着いた。迎えに来たバスに乗り込むと、さっそく大理石を侵食してできた険しい断崖がつづく太魯閣国家公園へと走る。渓谷までの道路脇にはあちこちに大理石工場が散見され、渓谷で産出される大理石が町の産業になっているようだ。

天を見上げるような深い断崖 大理石が侵食されてできた渓谷 渓谷全体が国家公園
       

昼食は数々の賞を受賞した創作料理の店で

思わず感嘆の声が出る!「銘師父餐廳」での美食

創作中華料理の有名店「銘師父餐廳」
 昼食は数々の賞を受賞したシェフが花蓮の食材にこだわって作る創作料理の有名レストラン「銘師父餐廳」でである。
 この店のオーナーシェフは中華美食交流協会理事、全國技術士中餐廳檢定評審員を務める台湾ではとっても有名人なのだ。
 政府高官もお奨めするという創作料理!の名店に入ると、小さな体育館のような高い天井と広々とした空間の店内に驚かされた。
 用意された8名席のテーブルに着き先ずビールを注文して乾杯しているとやがて料理が出てきた。まず前菜と野菜サラダが席に置かれるや一斉に皆から「おぅ~」「すごぉ~い」という歓声が出た!見た目にもオシャレなのだ。盛り付け、色遣い、食器、どれをとっても美しいのである。中華にフレンチと和食のエッセンスを取り入れた見事なコラボレーションの料理なのである。
 次々と出てきた料理12品のどれもが見た目にもオシャレな創作中華料理
見た目だけではない!地元の旬の食材を使っているから食材は新鮮で野菜シャキシャキ、魚介はプリプリで、どの料理にも思わず「美味しい!」とため息が出るほど。まさに目で楽しみ舌で楽しむ至福のひと時となった。

 店内を見回すとオーナーシェフらしき人物が馴染み客らしい席を回って挨拶をしているのが目に入る。やがて食事も終えるころになると旅仲間皆から料理の美味しさに感動したのでオーナーシェフに「お礼の言葉」を掛けてやりたい!この席にシェフを呼んでもらい、佐藤さん中国語が出来るので我々皆が料理に感動した旨伝えてくれと言い出した。
 どの料理にも美味しいと感嘆の声が出る
そこでウェートレスに「シェフをこの席に呼んでほしい!」と頼むと、先ほどまで店内を巡回していたオーナーが所用が入り外出したと言う。するとウエートレスがオーナーシェフの息子が調理場で腕をふるっているので呼んできますか?と言うではないか。
皆が息子でもいいというので、呼んでもらうと30才前後と思われる息子のシェフが緊張した面持ちでやって来た。
 我々が日本人であることはひと目で分かっており、何を言われるのかと不安の表情で直立不動で立っている。料理に対してクレームを言われるのではと誤解をしているようだ!
 私が北京語(台湾では標準語)で「すばらしい料理に感動した!どの料理もおいしかった!ありがとう!」と言ったところ、なぜかキョトンとしている。私の口から出た突然の中国語と感謝の言葉に驚き呆然としているのである。同じ言葉をもう一度言うと、やっと表情が緩んで「謝謝!」という言葉が返ってきたがすぐ緊張の表情に戻ってしまった。外国人から席に呼ばれたのがよほど驚いたのか??このレストランもネットで検索して予約したのだが文句なしの大正解だった。

銘師父餐廳の中華と和洋のコラボレーション料理
和食のような料理で刺身まで 地元野菜のシャキシャキサラダ
海鮮が入ったグラタン風料理
春雨の上に海老が
まさにフレンチ料理でオシャレ
見た目にも色遣いが美しい
 花蓮から空路高雄へ

 感動の昼食の余韻に浸る間もなく次の観光地「高雄」への移動である。銘師父餐廳からすぐ近くの花蓮空港から14時発の高雄行き航空機に乗り込んだ。
夕日の景観スポット高雄港
フライト時間は50分で、あっという間に台湾第2の大都市(人口300万を超える)である高雄に着くと高雄85ビルへと向かった。378mと南台湾で一番高いビルの74階の展望台まで昇り眼下に広がる箱庭のような高雄の街を眺望した。さらに美しい夕日が沈む景観スポット高雄港でしばし休息である。
その後、繁華街のど真ん中にあるビジネスホテルにチェックインすると夕食時間まで一服することにした。

夕食は海鮮料理の名店「海王子餐廳」で

蟹料理の美味しさに唸り声が漏れる!

 超美味かった蟹のニンニクチップ炒め
夕食へ出かける時間となった。高雄は台湾最南部に位置する港湾都市であることから海鮮料理店が多い街である。そんなことから今夜は数あるレストランの中からインターネットであれこれ検索して予約したのが高級海鮮料理の有名店「海王子餐庁」なのだ。
 台湾海峡にある澎湖島直送の新鮮な海鮮が自慢のレストランで名物料理は「カニ料理」だ。
 今夜はここでメニュー帳を見ながら旅仲間皆でお好み料理を注文するという我がまま贅沢な夕食をするのである。
メニュー帳を開いてみてどんな料理か分からない場合を想定して事前に日本でどのような料理があるか調べ料理の画像まで店内に持参してきているので安心だ。アルコールはビールと高粱酒(日本版焼酎)を注文すると宴会の開始だ。料理は美味いし酒がどんどんすすむ。

海鮮料理11品を食した中の一部紹介
メニュー帳からお好み注文 ホタテと小エビの野菜炒め
ニンニクとイカゴロの酒炒め
ロブスターの香味焼き
カニみそが濃厚な蟹たっぷり粥
ベラの揚げ物「炸紅新娘」
 高雄名物「六合国際観光夜市」

 至福の料理と心地よい酔いで夕食を終えた。レストランを出ると通りの1本先の六合路が高雄の観光名所となった「六合国際観光夜市」である。むき牡蠣・海鮮屋台が多い
路の両脇に数百mにわたって食べ物中心の屋台が並び、夕方から深夜まで観光客と地元の人々で賑わっている。私達が宿泊するホテルはこの夜市が展開する六合路の1キロほど先にあるので、夜市を散策しながらホテルまで歩いて帰ることにした。歩行者天国で黒山のような人だかりの中を歩きだすと港町ならではの海鮮料理屋台があちこちにある。さまざまなB級グルメが目に入るのだが腹いっぱいで食べれない。

数百mにわたって屋台がつづく六合路夜市 港町だけにずらりと海鮮具材の屋台が並ぶ


旅4日目 高雄~美食文化の古都「台南」へ

高雄ホテル~三鳳宮~蓮池譚~台南観光(安平古鎮・赤カン楼)~市内ホテル

高雄市内観光~台湾の小京都「台南」

高雄の観光スポット蓮池譚風景区
 グルメ旅の折り返し点となる旅の4日目となった。今日の旅程は9時にホテルを出発し、高雄市内で見残した観光スポットの「三鳳宮」と「蓮池譚風景区」を見学後、台湾の小京都といわれる古都「台南」に向かうことになっている。
 高雄から台南へは高速道で1時間ほどの距離だ。台南市内では2軒のレストランで昼食・夕食をして宿泊することになっている。高雄市内2ケ所の観光を終えるとバスは台南市内の「安平古堡」という古鎮に入り込んだ

名物料理がいっぱい美食の町台南

昼食は牡蠣料理の専門レストラン陳家蚵捲で

 人口190万人を擁する台南はかって城壁と城門で取り囲まれ、国府が置かれ政治の中心地として栄えた都市だ。レストランの近くでは牡蠣剥き作業をしていた
古都の面影を残す名高い歴史的な建造物が市内各所に残っており日本でいえば奈良や京都とイメージの都市である。さらには別名「美食の都」ともいわれ「担仔麺」をはじめ食通をうならせる台湾を代表する料理の宝庫としても知られているところだ。
 バスが停車した場所は「延平老街」という「開台第一街(台湾で一番最初に開かれた街)ところだ。ここは安平港と養魚池に取り囲まれた狭いエリアで「安平古堡」を中心にたくさんの歴史的痕跡を見ることができる。今日の昼食はこの地で初めて蚵捲(カキの巻き揚げ)を売り出した「陳家蚵捲」という牡蠣料理の専門店でとるのだ。

陳家蚵捲店で牡蠣料理のオンパレード

小ぶりだがしっかりカキの味はする
 店内に入るとファーストフード店のような造りになっており、すでにカウンター前には行列の人だかりができている。メニューが印刷された伝票が用意されており欲しい料理名の個所に注文数を記入し店員に渡すと料理を渡してくれるセルフ方式の仕組みだ。
 私達はいろんなカキ料理の伝票個所に注文数を記入すると2階に上がり席に着いた。ビールを注文しようとしたがメニューに記載されておらず売っていない。私はすぐ近くのコンビニに走り込み缶ビールを買ってくるや熱々のカキフライや名物の蚵捲(カキの巻き揚げ)にかぶりついた。冷たいビールには熱々のカキ料理が合い最高だ!

この店の名物カキの巻き揚げ 焼き牡蠣、小さいが味はしっかり
ビールに合う牡蠣フライ

B級グルメのカキオムレツ
 
 昼食を終えると延平老街のノスタルジックな路地裏を散策し城塞の「安平古堡」を見学すると、市内中心部にある台南で一番歴史の古い史跡の「赤カン楼」へとむかった。
 台湾独立の英雄「鄭成功」がオランダ軍を駆逐してここに行政府を開いた場所である。日本人を母にもつ鄭成功は近松門左衛門の人形浄瑠璃「国交爺合戦」でも知られた人物だ。
 歴史的構築物である「赤カン楼」をゆっくり見学すると、すぐそばに位置するホテルにチェックインした。

食の都台南の美食文化を満喫するぞ!

夕食は正統台南料理の府城食府で

台南料理ならなんでもあるレストラン
 夕食は府城食府というレストランでとることにしている。当初は名物料理「カニおこわ」で有名な「阿霞飯店」を予約したのだが、ちょうど今日(月曜日)が定休日ということでやむなく「台南発祥の名物料理がこの府城食府ではすべて揃っている」ということでこの店に変更したのだ。
 台南は日本の京都のように、政治、経済、文化が一番最初に栄えた都だ。そのため「府城」と呼ばれていた。現在の台湾を代表する料理のほとんどは、この府城・台南が発祥の地なのである。
いかにも中華風の骨董的な豪華な店内

 そんなことでグルメ旅4日目の夕食は美食文化の台南を代表する名店の「府城食府」で名物料理を食べまくるのだ。
 玄関から店内に入ると骨董的な豪華な雰囲気の広々としたホールに贅沢なインテリアと家具に驚かされた。何か料理が高そうな予感がする。
 豪華なVIP用の個室に案内され席に着くやまずビールと中国酒の高粱酒をボトルで注文するとメニュー帳を開いた。
料理名だけ記載された日本語メニューも用意されており私たちは次々と10品ばかりの料理を注文した。いろんな料理を味わうべく頼む料理の注文数は全て1~2人前にして多品種少量喰いでいくのだ。またしても昨夜に引き続き宴会が始まった!

府城食府で食した料理の一部
サバヒー魚の甘酢あんかけ 美味!名物カニおこわ
ビールに合うエビ巻
八種類の具材が入った網紗八寶丸
ビーフンの海鮮あんかけ
肉そぼろかけご飯・魯肉飯

4日目の夕食が終わった!ズボンのベルトがきつい!間違いなく肥りだしたヤバイ状態である。明日からは台北に戻りグルメの宴会が続くのだまだまだ肥るに違いない。ホテルに帰るべくバスに乗り込んだ。             

          台湾ぐるり一周食べ歩きの旅、その3(完結編)へつづく 入り口

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