台湾の美食を求めて食べて飲みまくった自由気ままなグルメ三昧8日間の旅

台湾美食紀行・ぐるり一周食べ歩きの旅(完結編)

  九分から望む東シナ海
        
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旅5日目 台南~日月潭~九族文化村~台北市内

 台南~日月潭~文武廟~九族文化村~台北市内ホテル

 山と湖面が風光明媚な景勝地「日月潭」へ

黄色の屋根瓦の文武廟から眼下に日月潭を望む
 
 旅の5日目となる今日の旅程は美食の都「台南」から中部台湾の景勝地「日月潭」を経由して台北までの移動である。台湾南部から北部の首都台北までいっきょに縦断するのだ。
 8時半ホテルを出発するとバスは山と湖面が水墨画のような景色の「日月潭」に向け走り出した。 山間の路を走ること2時間少々で日月潭の湖面に面した「文武廟」に着いた。孔子と三国志の英雄関羽を祀った廟に登ると、眼下には廟の屋根の黄色い瓦越に太陽光を浴び湖面がきらきら光る日月潭の湖が見えた。

原住民のテーマパーク九族文化村

九族文化村で原住民の歌舞
 次は湖畔の対岸から山越えしたところにある九族文化村というテーマパークの観光である。ここに行くべくロープウェイに乗り込むと全長2Kmの本格的な山岳ケーブルで車窓からは日月潭が視界いっぱいに広がった。やがて山の斜面に原住民族の文化をモチーフにした造られたテーマパークに着いた。
 台湾は日本の九州ほどの面積だが14もの原住民族がいるという。なだらかな斜面に沿って原住民の復元住居や歌舞を見ながらゆっくり下っていくと昼食の時間となった。山菜たっぷりのスープ

牡丹荘で田舎料理

 昼食場所は今までのレストラン同様、私達で指定するべくインターネット検索で探したのだが山奥のため適当なのが見つからない。やむなく台湾側旅行会社に依頼して見つけてもらった「牡丹荘」というレストランで台湾料理のコースである。土産物店と併設の店内の席に着くと、30代半ばとおぼしき女性経営者が流暢な日本語でかいがいしく世話をやいてくれる。聞いてみると日本統治時代日本軍に所属していた祖父から教わったという。10種以上の料理が次から次へと運ばれてきたが味はまずまずといったところだ。

白身魚の甘酢あんかけ とろとろに煮込まれた豚肉の角煮
ザクロに盛られたエビマヨ


台北市内へ戻り三連泊でグルメ三昧

今夜は台湾料理を世に知らしめた名店「欣葉台菜創始店」で

台北で最も有名な台湾料理店「欣葉台菜創始店」

 日月潭での昼食を終えると旅程を変更して台北市内へ直行で向かうことになった。当初計画の旅程では台湾第三の都市「台中」観光をしてから台北に入る予定だったのだが、台中をカットして早目に台北市内に入り、ホテルで休息し疲れを取り体調を万全にして今夜の夕食に臨もうということにしたのだ。
 何といっても今回の美食の旅で最も楽しみにしていたレストランのひとつ「欣葉台菜創始店」での夕食なのである。台湾で最も有名な台湾料理店なのだ。疲れで食欲不振とでもなったら大変なことになる。体調の万全を期して美食にありつかねばならぬ。
欣葉の名物イカのすり身揚げ団子

 ひたすら走ること3時間あまりバスは台北市内繁華街のど真ん中、地下鉄中山駅に面したビジネスホテルの「老爺商務会館」玄関前に着いた。
このホテルには今夜から3連泊することになっており、札幌から台北入りした初日(4日前)にも宿泊した宿である。道を挟んだ真向いは三越デパートがあり交通の便、買い物など立地条件は抜群だ。トイレにはウシュレットも設置されておりこれでシングル1泊(朝食付き)で6000円を切るのだから格安だ。

メニュー帳には200種類を超える台湾料理
        お奨めの名物料理選んで食べまくる

地元客、外国人客で超満員の欣葉台菜創始店

 夕食時間までホテルでしばし休息すると「欣葉台菜創始店」に向かった。席の予約は19時半からとなっている。もっと早い時間帯での予約を希望したのだが超満員で5時半からの客が帰ったあとの席となったのだ。超満席で込み合う店内・酒を飲みながら料理を待つ
地元台湾人はもちろん台北を訪れた外国人の多くがこのレストランで食事をする超有名店だ。
 台湾料理のステータスを高めたと自負するプライドが店名にも表れている。「台菜創始店」読んで字のごとく、まさに台湾料理を世に広めた店だ!と主張しているのだ。

  期待を胸に店内に入ると2階席に案内された。広い店内のどの席もぎっしり客で埋まり熱気が漂うほどだ。席に着くや日本人客用に用意された日本語のメニュー帳を開くと数え切れぬほどの料理名が記載されている。片言日本語を話す女性店員に名物料理とお奨め料理を聞きながら次々と注文する。結局数えたらデザートの杏仁豆腐を含めて14品もの料理を注文してしまった。さまざまな名物料理を少しづつ食べるのが美食探求の基本である。体調は万全だ!さぁ食べるぞ。     

昼夜連続5日間食べても厭きない美味台湾料理

欣葉台菜創始店で食した料理の一部
高級珍味カラスミ(ボラの卵) カラスミたっぷり炒飯
しじみのニンンク風味醤油漬け
豚ばら肉のやわらか煮
切干大根の卵焼き菜脯蛋
イカの三杯ソース炒め

 不思議なことに今日で昼夜連続5日も台湾料理を食べ続けているのになぜか食べ厭きがこない。名物の濃厚なアンニン豆腐
中国本土や日本で食べる中国料理では5日も連続食すると、油で胃がもたれ厭になるのに台湾料理は食べ厭きがこなくいくらでも食べれるのである。やっぱり台湾は中国ではないのだ!中国が何と言おうと台湾は台湾であって独立した文化を持った別の国なのだとの思いが強くなる。
 満足の夕食を終えホテルに帰るべく外に出た。タクシーを拾うべく通りを歩いていると夜市の屋台がズラリ並んでいる。寄り道して夜市を散策しているとスーパーマーケットが通りの向こうに見えたので台湾土産でも物色すべく入り込む。その後タクシー2台に分乗してホテルに帰ったのだがちょっとしたハプニングがあった。

旅6日目 台北市内~野柳風景区~淡水~台北市内

ホテル~野柳海岸地質公園~台北市内昼食~港町淡水観光~台北市内

台湾の最北端、奇岩が林立する野柳海岸へ

奇岩が林立する野柳海岸
 旅の6日目、今日の旅程は午前中に台湾最北端の東シナ海に面した奇岩が林立する「野柳海岸」を観光し、その後いったん台北市内に戻り小龍包といえば必ず名前がトップにでる鼎泰豊(ディンタイフォン)で昼食。その後午後からは「台湾のベェネツィア」と呼ばれる淡水まで出かけ街を散策後台北に戻ってくる予定だ。
 東シナ海の荒海が打ち寄せる野柳海岸
ゆっくり時間の9時、ホテルを出立し台北市内走り抜けると1時間ほどでバスは台湾最北端の海岸線に出た。陽光に輝く東シナ海を右手に見ながら10分ほど走ると野柳岬の「野柳風景区・地質公園」に着いた。岩の海岸が風化や海により浸食されてできた奇岩が並ぶところだ。何とも奇妙なキノコのような形をした岩が海岸一杯に林立してる。奇岩の合間をぬって遊歩道が整備されており、ゆったり散策すると昼食のため台北市内へと戻る。

世界に知られた小龍包の名店「鼎泰豊」で昼食

 鼎泰豊の店頭で番号札をもらい列に並ぶ

 午前の観光を終えると世界中に「小籠包」の名を知らしめた有名店「鼎泰豊」で昼食である。 
アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙で「世界の10大レストラン」に選ばれ、同紙の紹介によって一躍知名度が上がり、台湾国外から多くの観光客が、台北の店舗に来店する転機となったらしい。その後、その人気からロサンゼルスと東京にも店舗を開店させ、国外各地に店舗を次々と開店していった超有名店だ。

 台北市内に何店かある中の本店の前までやって来た!昼食は鼎泰豊で小龍包
すでに路上にはみ出し行列ができている。何人もの女性店員が店頭で予約の番号札を配っており、私たちはそれをもらうとしばし路上で待機することになった。
 やがてハンドマイクで私たちの番号が呼ばれ店内に入ると、客でぎゅうぎゅう詰めの店内を湯気が湧き出ているセイロを持った店員が忙しく立ち回っている。
 席に着くや注文したコース料理が次から次へと運ばれてきた。さまざまな小龍包や餃子に舌鼓をうちながら食べまくる。レンゲに小龍包を乗せ箸で薄皮を破ると肉汁がレンゲいっぱいに溢れ出る。

鼎泰豊で食した料理の一部
人気ナンバー1の小龍包 肉汁が溢れ出る
野菜と肉の蒸し餃子
エビが乗ったシュウマイ
細切り豚肉とキノコの酸辣湯
海老入り玉子炒飯
レトロな郷愁を誘う港町の淡水へ

 楽しみにしていた鼎泰豊での昼食を終えると午後の観光は台北の北西40㎞ほどにある「淡水」の町の散策である。かっては淡水河の貿易港として栄え、水辺の美しさから台湾のベネチアとも呼ばれる少々大げさな表現の港町である。港町淡水の老街中正路を散策する

 淡水フィシャーマンズワーフや海をテーマにした観光施設が整備され、夕日に美しく映えるサンセット風景でも知られたところだ。
 駅から続く老街と呼ばれるメインストリートには魚市場、海鮮料理、昔からの駄菓子屋、レトロな土産物屋、名物屋台などが軒を連ねている。このレトロな街を私たちは店頭を覗き込みながらブラブラと夕方まで散策することにした。
 店頭に並ぶ名物小吃を立ち食いしながら土産物を買ったりして散策を終えると再び台北市内へと戻って行く。

海鮮料理専門レストラン「北海漁村」

水槽の魚介を指さしで注文する。鮮度抜群だ
 北市内に戻りいったんホテルでシャワーを浴び休息すると夕食へと出かけることにした。場所はインターネットの検索で調べ予約手配しておいた「北海漁村」という海鮮専門レストランで、まるで私たちの北海道を連想させる店名である。
 このレストランは台湾本島に西側に浮かぶ大小60余りの島からなる澎湖群島で漁獲された海の幸を毎日空輸し、新鮮さを売り物にして地元台北人客にとって人気の店である。店内に入ると大きな水槽が設置されておりさまざまな魚が泳いでいる。
この水槽の生きた魚介類の中から食べたいものを選び注文するのだ。日本語でも書かれたメニュー


お好みの調理方法を指定できるし、わからない場合は店の調理人に一番美味しい調理方法をお任せにすることもできるのだ。
 用意された席に着くと、早速水槽から海老、蟹、魚を指さしで選ぶと調理法は店側に任せることにする。蟹だけは私の好みでニンニクチップで炒めてもらうことにした。
 さらに席に戻りメニュー帳(日本語表示もされている)を開くと海老、蟹、サザエ、ハマグリ、カキなどの料理がぎっしり掲載されている。このメニュー帳からも何品か選ぶと合計で11品の料理を注文することになった。
 酒はビールとアルコール度数の高い高粱酒(日本版焼酎)で乾杯すると宴会の開始だ。肉料理が苦手な私のために旅仲間には申し訳ないのだが海鮮主体の料理ばかりとなってしまう。それでも誰も肉を食べたい言わず我慢してくれている。ありがたいことだ。

レストラン北海漁村で食した料理の一部
蒸し海老(プリプリで甘い) アワビもどきロコ貝と豆腐
カニのニンニクチップ炒め
アサリの酒蒸し
ヘチマと干しエビの炒めもの
海苔とシラスのスープ


旅7日目・終日台北市内観光と最後の夕食グルメ

7日目ホテル~故宮博物院~忠烈祠~101展望台~龍山寺~廸化街(乾物街)散策

 旅の7日目、実質的な台湾観光は今日が最後で明日は帰国である。今日の観光は終日台北市内で午前に「故宮博物院」午後からは世界有数の超高層ビル「台北101展望台」「龍山寺」「廸化街(乾物街)」を散策することになっている。そして旅の最後を飾る夕食は香港料理の名店で打ち上げ宴会である。

世界四代博物館の故宮博物院へ
嫌中、嫌韓、日本大好き台湾人の日本語ガイド

 今日の午前観光は台湾観光最大の見どころ「故宮博物院」である。中国本土における戦火を逃れ中華民国政府(蒋介石)が台湾へと撤退する際に北京の故宮博物院から運び出された国宝級美術品が展示されており、その数が合計60万点にも及ぶことから世界四大博物館のひとつに数えられている。世界四大博物館に数えられる故宮博物院

 混み合う時間帯を避けるため朝一番の9時にに入場するベく、今日で3連泊目となるホテルを8時半に出発した。
 市内を走行中、途中の路上でバスが止まると、私たちと同年代おぼしき男性がバスに乗り込んできた。
これから見学する故宮博物院のために旅行会社に特別に頼んで手配した日本語堪能で展示物を詳細に解説できる台湾人ガイドだ。もちろん特別謝礼金を支払ってお願いしたものである。最も有名な展示物「翡翠の白菜」

 ガイドがバスに乗り込むや自己紹介が始まった。日本人ではないのかと思うほど流暢な日本語で自分がいかに中国と日本の歴史を研究してきたかを述べるではないか。中国4000年の歴史や歴代皇帝はむろんのこと、日本の卑弥呼から歴代の天皇名までポンポン口から飛び出してくるのである。その見識の深さはまるで東洋史の教授ではないかと思うほどだ。 30分ほどの走行で博物院に着き入場すると、ロビーは中国本土からの観光客で溢れかえっている。
韓国人観光客も行列の中に散見される。

 ごった返す館内を移動しながらメイン展示物の前で台湾人ガイドの日本語による解説が始まった。
展示物の歴史的背景から中国や韓国の歴史に触れるくだりになると、口調が変わり両国に対する強烈な批判が始まった。その中国や韓国に対する論理整然とした批判は日頃、両国の反日行動に辟易している日本人にとって実に小気味の良いもので、私たちは大喜びでうなずきながら展示物を見て回ることになった。そして日本がいかに素晴らしい国であるかを述べるではないか。まるで日本の右翼のような歴史観を持っている何とも愉快なガイドで2時間半の見学を終えた。

人形のような衛兵交替式の忠烈祠

 忠烈祠の衛兵交替式、まるでロボットの行進だ
故宮博物院の見学を終えると台北市内に戻り昼食である。道すがら市内に入る途中に「忠烈祠」という観光ポイントがある。
日中戦争や国民党政府対共産党軍との戦いで戦死した33万人の将兵などの霊を祀っている廟だ。
 この廟は台湾軍の管理下に置かれ、廟の正門には衛兵が直立不動で微動だにせずまるで人形のように立っており、この衛兵の交替式が1時間毎にあるのだ。ちょうど12時からの交替式が始まるので見学していくことにした。正門から廟まで往復500mほどの距離を人形のような衛兵が一糸乱れぬ動きで行進してくるのである。そのロボットではないかと見間違うほどの動作は見事の一言に尽き、大勢の観光客がカメラのシャッターを切っている。

台湾料理のバイキング青葉新楽園

青葉新楽園のブッフェスタイルの台湾料理
 忠烈祠のあとは台北市内に戻り昼食である。今回の食事は今までと雰囲気の違う「青葉新楽園」というレストランをインターネットで発見し予約してあるのだ。
 日本統治時代にビール工場だった広大な敷地の跡地がレストラン・ライブハウス・アートやイベント会場として再開発された場所にあり、「青葉で食べなければ台湾に来た意味がない」と言われるほどの台湾料理の老舗レストラン「青葉」が伝統台湾料理から創作料理、屋台小吃まで味わえるブッフェ(バイキング)スタイルのレストランをここにオープンさせたのだ。

 種刺身まで並んでいる
レトロな館内のレストランに入ると広々とした店内は黒を基調としたオシャレな造作になっている。料理のテーマごとに区切られたコーナーにはさまざまな台湾料理が容器に盛られ置かれ、その料理の品数は半端なものでない。ゆうに100品以上は並んでおり、各種刺身までが置かれているではないか。缶ビールも山積みされ飲み放題である。食べ飲み放題、これで550元(日本円で1800円ほど)だから嬉しくなる料金だ。席に着くや乾杯もそこそこに、さっそく皿を持ち各コーナーえと散っていく。
外国人が短期間の台湾観光で台湾料理を味わい尽くしたいのらお奨めのレストランだ。

青葉新楽園でバイキング これでもかと料理が並ぶ
デザートも豊富

101展望台、龍山寺、廸化街(乾物街)

台北市内観光の定番スポット「龍山寺」
 昼食を終え台湾旅行最後となる午後からの観光は、まず台北のランドマークタワー「台北101」の展望台からスタートである。東洋一の高さ508mの超高層ビルで東芝製の超高速エレベーターで展望台まで昇りそこから見下ろす台北市内の展望は圧巻だった。
 引き続き台北市内観光の定番スポットで古い歴史を誇り仏教、道教などさまざまな神を祀った「龍山寺」を見学したが、地元台湾をはじめ外国人観光客でごったかえしていた。

 古の台北の街並みが残る廸化街(乾物街)で買い
さらには台北の古い街並みが残る老街の「廸化街(乾物街)」散策をする。あらゆる農産、海産乾物や漢方薬の店が軒を連ね、台湾の庶民生活に触れることができるエリアで帰国を明日にして最後の土産物あさりをすることになった。
まずは高級海産珍味「カラスミ」の専門店を目指し目的の店に入店した。
何しろ呑兵衛ばかりの私たちにとって、カラスミといえば酒の肴としてうってつけなのだが日本で買うと高くて手が出ない。それが台湾では産地ということもあり半値以下で買えるのだ。待ち構えていた店主に値切り交渉したが、私たちの買い意欲満々の心底を読まれてしまい安くしてくれない。
 それでもそれぞれが目的の「カラスミ」を買い、次はドライフルーツの店で物色というようにショッピング散策をえ終えるころにはたっぷり日が暮れた。

台湾最後の夕食は広東料理(香港料理)

レストラン「新葡園」で香港式飲茶やフカヒレの姿煮

広東料理と香港式飲茶の名店「新葡苑」
 旅7日目の観光を終え、いったんホテルに戻り荷物を置き一息入れると、いよいよ台湾グルメ旅行最後の夕食である。この7日間さまざまな料理を食してきたが最後の夕食はホテルから歩いて300mほどの距離にある「新葡苑」というレストランでである。
旅のガイドブックやインターネットの検索サイトで発見したレストランで香港式飲茶と広東料理、上海料理で知られた名店だ。
 中国料理には北京料理、四川料理などさまざまなジャンルがあるが、さっぱりしていて日本人の一番口に合うというのが広東料理だ。

 店内に入ると廊下のガラス越しにオープンキッチンスタイルになっておりコックが調理している様子が見える。ちょっと贅沢にフカヒレの姿煮を注文する
白を基調とした店内は清潔感にあふれ高級感が漂う店だ。
 片言日本語を話す女性マネージャーに案内され奥まった席に座ると、私は日本で事前にこの店のお奨め料理を調べ用意していたエクセルで作製した画像入りメニュー表を取り出すとマネージャーに見せた。
驚きの表情をしているマネージャーに店のメニュー帳と私が作成したメニュー表を交互に見ながら、これでもかとばかりに次々に注文していく。

 旅の最後の夕食ということで少々贅沢だが第一番に高級料理のフカヒレの姿煮も注文することにした。アルコールはビールとこの7日間ですっかり馴染んでしまった中国版焼酎の高粱酒である。名物カリカリ上海焼きそば

 次々と料理が運ばれ台湾最後の宴会が始まった。この7日間がいかに楽しく満足した旅だったかが皆の口から次々に飛び出す。思う存分食べ飲みすること3時間あまり、明日は朝一番で帰国の途に就かねばならぬと思いつつ酒がすすむ。  

レストラン「新葡園」で食した広東料理
最後の夕食は広東料理 アワビ巻レタスに包んで食べる
カニみそと豆腐の煮込み
エビのミンチ、レタス包み
タロイモ餅のXO醤炒め
豚角煮を蒸しパンにはさんで

旅の8日目 台北桃園空港~新千歳空港(帰国)

帰国日の朝 台北桃園空港にて
 帰国の朝が来た。早朝5時に起床し荷造りを整え、ホテルのロビーカウンターで朝食の弁当をもらうと台北桃園空港に向かうべく迎えに来たマイクロバスに乗り込んだ。
午前8時40分発新千歳空港行のチャイナエアラインに搭乗するのだ。3時間50分後には新千歳空港に到着するのだから早いものだ。夜明け前のまだ薄暗い台北市内バスは走り抜けていく。
7日間食べに食べた美食の旅も終わりとなった。帰国したらダイエットを始めねばならぬと脳裏をよぎる。

           台湾ぐるり一周食べ歩きの旅、その3完結編     終わり

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