台湾の美食を求めて食べて飲みまくった自由気ままなグルメ三昧8日間の旅

台湾美食紀行・ぐるり一周食べ歩きの旅(1)

  台南六合夜市
        
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台湾ぐるり一周食べ歩きの旅 「プロローグ」

 自称グルメ通の7名の旅仲間と7泊8日の旅へ

 私にとって7年ぶり6回目となる台湾へNPO法人(通称SSN)の会員仲間7名と出かけることになった。グルメを楽しんだ都市と街(白文字)
台湾は韓国とともに日本から最も近い隣国だ。かって日本が朝鮮と共に過酷な植民地支配をしたにもかかわらず国民の多くが日本に対し近親感を持っている親日で優しい国である。
かたや同じ隣国でも親日を口にする者を非国民として国を挙げて糾弾し、反日を国是とする何とも嫌な国「韓国」がある。

 もとへ、旅仲間の私を含めた8名は全員が定年退職後、新たな出会いを求めて入会した札幌のNPO法人の会員活動を通して知り合い、波長が合うことから、いつとはなしに事あるごとに集っては会食したり旅行したりで、親しく友人付き合いをしている仲である。そんな気さくな友人同士であることから、今回の旅は「グルメをテーマにして自由気ままで我がままなちょっぴり贅沢」な旅のプランを組もうということになった。台湾をぐるり周遊(8日間)しながら各地の名物料理を食べ歩きしてこようということにしたのだ。
台湾どの都市に行ってもB級グルメ屋台の夜市がある

 台湾は外食文化が発展しており、かって日本が60年も統治したことから日本人の口に合う料理(さっぱり中華と海鮮系)が多く、どこへ行っても街中飲食店だらけの美食の国だ。そんなことから旅のタイトルは題して「台湾ぐるり一周食べ歩きグルメの旅」と名づけることにした。
 なぜ8名で行くことになったかというと、旅仲間が一つの円形テーブルに同席してワイワイ歓談できる人数は8名位が限度だろうということから人数を決めたのだ。

メタボ体型ますます悪化の旅プラン

 自由気ままに行動するため旅行会社のツアーに参加せず、自分たちで日程・観光コース・ホテル・食事場所等全て決める個人手配旅行にすることにした。私が過去何回か台湾旅行を経験しており簡単な中国語も話せることから必然的にプランニングの提案者となった。
 費用を抑えるため添乗員は無しで、全てインターネットでホテルとレストランの情報を集めることにした。「観光見学地」「温水洗浄便座付のビジネスホテル」グルメ食べ歩きのための「昼食、夕食レストラン」などプランが煮つまると参加者で会食を重ねながら決めていった。
 
 特にレストランは「台湾創作料理」「海鮮料理」「広東料理」「上海料理」「小龍包・飲茶」などさまざまなジャンルから選んだ。台湾を代表するレストラン欣葉の料理

 出発前の会食をしながらの打ち合わせの席上、皆からこれだけのレストラン食べ歩いたら「間違いなく太るね!これ以上太りたくない!」といいつつも、美食の魅力には逆らえずメタボ体型悪化覚悟で徹底して食べてくることに決めた。
 旅を終え帰国時には間違いなく体重が3キロほど増えているに違いない。(案の定、全員が丸々太って帰国することになった。)
 
 夕食時のレストランでの料理はコース料理をやめ、当日店内でメニュー帳を見て皆でお好料理を選ぶことにした。
旅行会社に手配してもらうのは航空券・貸切マイクロバス、現地ガイドだけである。
 旅行会社2社に旅費の見積もり依頼に出向くと、いずれの営業担当も私が提出した詳細な旅行プラン資料を見るや、唖然とした表情で言った!「ここまで詳細なプランが完成していると旅行会社として手数料を頂くために介在する余地がありません!」と言うではないか・・
一般的な格安ツアーに比べると少々高い旅行費用となり贅沢な旅行となったが、全ての手配を終えると出発を待つだけとなった。

旅一日目・千歳空港から台北へ

千歳空港〜台北〜ホテルチェックイン〜寧夏路夜市でB級グルメの食べ歩き

 新千歳空港15時発台北行きチャイナ・エアラインに搭乗すると3時間半ほどのフライトで台北・桃園空港に着いた。飲食屋台が100軒以上の寧夏路夜市へ
台湾人ガイドの高さん(20代後半の美人)が出迎えてくれ、彼女と共にマイクロバスで台北市内のホテルえと向かう。高速道を1時間ほど走った19時ごろ繁華街のど真ん中にある老爺商務会館(ビジネスホテル)に着いた。このホテルはインターネットで調べウォシュレット付シングル部屋・朝食付き5600円で予約したものだ。
 機内食の夕食を軽く済ませていたが、チェックインして旅行ケースを部屋に置くと、さっそくB級グルメを求めてホテルから歩いて10分ほどの距離にある寧夏路夜市の散策に出かけることにした。

B級グルメ天国の寧夏路夜市

 寧夏路夜市まで来ると路の両側には100軒以上も飲食屋台がズラリと並び地元客の人だかりで歩けないほどである。散策しながらB級グルメを代表する牡蠣がたっぷり入った「牡蠣オムレツ」の有名店まで来ると店頭は順番待ちの人だかりができている。しばらく並び食してみたが可も無し不可も無しといったB級グルメの味で期待外れだった。さらにぶらぶらしながら「蒸餃子」と「海鮮エビ入り揚げ饅頭」を食すと旅一日目の行動を終えホテルへと帰ることにした。

牡蠣オムレツの有名店に入る B級グルメの牡蠣オムレツを食す 熱々の山東赤肉蒸餃子
         

 旅二日目・台北〜十分瀑布〜九分〜礁渓温泉

台北ホテル〜十分観光(ランタン上げと瀑布散策)〜九分観光〜礁渓温泉へテルへ

 8時半ホテルの玄関前にレンタルしたマイクロバスがやって来た。何と!10名乗りのドイツ製バスで室内はサロン風の総皮張りシートである。旅仲間全員から思わず歓声が出るほどの豪華さだ。ドイツ製豪華サロン風マイクロバス

 旅行ケースを後部座席に積み込み台北市内から1時間ほど山道を走ると二日目最初の観光となる「十分」という山間に開けたレトロな街に入った。ローカル列車が走り日本統治時代の駅舎が残り「ランタン上げ」で最近観光ブームとなった街である。ここで「長寿とピンピンコロリの願い事」を毛筆でランタンに書くと火をつけて空に飛ばすことにした。
 部落のど真ん中を突き抜ける線路脇の土産物店を散策しながら山道をしばらく歩くと、やがて吊り橋を渡ると台湾のナイアガラと呼ばれる迫力のある「十分瀑布」が見えてきた。かなりの迫力ある滝で、しばし休息すると次の目的地「九分」に向けマイクロバスは走り出した。

天燈(ランタン)上げで有名な十分観光
街の真ん中を列車が走る十分 ランタンに願い事を書いて飛ばす 台湾のナイアガラ 十分瀑布
 かって金鉱で栄えたレトロな九分の街

 十分の街から30分ほど曲がりくねった山道を走ると、山の斜面にへばりつくよな集落の九分という町に着いた。かって日本統治時代には金鉱山の採掘で栄えた町だったが廃坑後は発展から取り残され山間のさびれた集落として忘れさられてしまったところだ。斜面の石段脇にはレトロな店が並ぶ九分の街

 ところがこれが幸してレトロな街並みが山の斜面に這うように展開されていることから映画「非情城市」の撮影地になった。
この映画が大ヒットしたことから一躍観光地として近年多くの観光客が訪れるようになったのである。日本のアニメ映画「千と千尋の神隠し」でもこの九分の街並み景観が利用されたという。
 山道を這うように伸びる幅2〜3mほどの坂道の両側には土産物屋や小さな飲食店がひしめき合っている。密集した店のひさしでアーケードのようになった路は縁日のようなにぎわいを見せており私達は人ごみに押されるようして街全体と海が見える絶景スポットに向け散策を開始した。

店が密集し縁日のような賑やかさ 店頭ではエビやイカのすりみ団子 映画の舞台となった場所で
ランチは「九戸茶語」で想像以上の料理に感動す

 ぶらぶら土産物店や飲食店が軒を連ねる山の斜面の中腹まで来るとランチで予約していた「九戸茶語」というレストランの前に出た。ここで昼食の台湾郷土料理をいただくことになっている。レストランの窓からは東シナ海が展望が
大きな店内で、用意された2階の窓側の席に案内されると大きく開け放された窓からは眼下に東シナ海の絶景が広がっている。 
 インターネットで探したこのレストラン、店内ムードと景観では合格点だが料理はどうなのか?。ランチは次の移動への時間の制約があるのでメニュー帳からのお好み注文はやめ、ここではコースの郷土料理を予約してある。
 席に着くや台湾ビールで乾杯すると間もなく次々と料理が運ばれてきた。数えてみると何と12品も出てきたではないか。山間の小さな町のレストランなので味は期待していなかったのだがこれが想像に反して出てくる料理どれもが美味いのである。特に「エビの石蒸し」「スペアリブのとろとと煮込み」などは口に入れると美味しさのあまり皆から感嘆の声が出るほどだ。

九分で食した台湾郷土料理の一部
感動の味、海老の石蒸し 貝柱と冬瓜のとろみ煮込み
イカと野菜の3杯ソース炒め
ヘチマのとろみあんかけ
スペアリブのとろとろ煮込み
美味パイナップル炒飯

二日目の宿泊地礁渓温泉へ

何十件もの温泉宿がある礁渓温泉の街
 九分観光を終えると今日の宿泊地である礁渓温泉へむけ山道を下り東海岸に出た。快適な海岸道を走ること2時間あまりで台湾東部エリア最大の温泉地である「礁渓」の町に入った。
 台湾は日本と同様に火山島であることからいたるところに温泉がある。この礁渓も数十件の温泉ホテルが林立し、台北から高速道で1時間半ほどの距離なので奥座敷として賑わっている。

 ホテルは温泉繁華街のど真ん中の「シティースイーツ城市商旅楓葉館」というビジネスタイプの温泉宿である。真新しいWベットの室内これでシングル料金
ここもインターネットで便器がウォシュレット付であること、シングル部屋対応の可否などを調べ予約したものだ。
 真新しい室内にはWベットが2台ありこれでシングル部屋料金で一泊朝食付きで7000円だから安いものだ。ホテル周辺にはコンビニ、屋台、土産物店が密集している好立地な場所だ。
 チェックインを済ませ温泉で汗を流すと夕食の時間である。ビジネスタイプのホテルなので夕食は期待できないので外の別なレストランで予約しており出かけることになった。

夕食は長栄鳳凰酒店内のローレルビュッフェで

巨大なリゾートホテル長栄鳳凰酒店内にあるビュッフェレストラン「ローレル」に入り席に着いた。中華、フレンチ、和食などが巨大なフロアーのカウンターに並び、150種類ではきかないほどの種類の料理にどれから手を付けていいのか分からないほどだ。カウンター内は何十名ものコックが忙しそうに料理を作っている。

カウンターにずらりと料理が並ぶ 圧倒的に海鮮料理が多い
寿司コーナーは凄い人気だった
容器にてんこ盛りの煮海老
まず蟹・海老・寿司を皿に盛る
さまざまな料理を食す

台湾の物価からするとメチャ高いビールを飲みながら夕食を終えると、繁華街をぶらぶら歩きながらホテルへ帰ることになった。さまざまな夜店が軒を連ねており店頭を覗き込みながらホテルまで来ると隣のコンビニで寝酒用の焼酎を買うべく入り込んだ。

              台湾ぐるり一周食べ歩きの旅、その2へつづく 入り口