日本消化器内視鏡学会甲信越支部

33.膵管内迷入ステントを内視鏡的に回収しえた2例

豊栄病院 内科
釋 亮也、小林  真、良田 裕平、宮島 透
豊栄病院 外科
佐藤 一喜、富山 武美

症例1は30歳代、女性。胆石胆嚢炎でH22年4月上旬入院。保存的に改善し退院したが、同月下旬に総胆管結石を認め再入院。初回ERCPで膵管造影時に空気混入を来たし術後膵炎の予防にEPSを留置したが十二指腸側フラップの展開不良のため迷入を来たした。CTでは膵頭部膵管に迷入していた。5日後、把持鉗子、バスケットカテーテル、バルーンカテーテルを用いたが、膵体尾部へ押し込む形になり回収不能であった。10日後、Soehendra stent retrieverをEPSに押し付けるも完全な同軸化が得られず内腔へ十分に先進しなかったが、回転によりEPS断端内腔が拡張され110Q造影カテーテルをステント内腔に挿入し追従させることで回収しえた。症例2は60歳代、男性。アルコール性慢性膵炎の急性増悪のためH21年3月よりEPS留置を開始。3か月毎の交換で膵炎再燃なく経過しH22年1月ステントフリーとしたところ2月中旬に再燃したためEPSを再開。H23年2月前回留置ステントは膵頭部に迷入しており乳頭拡張の後バルーンカテーテルにより回収しえた。