症例は26歳、女性。貧血・下血精査目的に紹介。CTでは門脈系の早期描出、上部空腸静脈枝の拡張を認めた。上部・下部内視鏡では出血源は不明であった。小腸出血を疑い血管造影施行。上腸間膜動脈造影では、空腸第2枝に流入動脈の拡張、異常血管の集簇、流出静脈の早期描出、濃染像の遷延を認めた。ダブルバルーン内視鏡を行ったが出血源は認めなかった。以上より空腸動静脈奇形を疑い、術当日にマイクロカテーテル・マイクロコイルを留置し腹腔鏡下に手術施行。その際術中イメージ撮影でコイルの位置を確認後、カテーテルよりインジゴカルミンを注入し濃染範囲の空腸を切除した。