日本消化器内視鏡学会甲信越支部

28.当科におけるHCC破裂症例の検討

山梨県立中央病院消化器内科
岩本 史光、望月 仁、廣瀬 純穂、津久井 雄也、吉田 貴史、細田 健司、鈴木 洋司、細田 和彦、小島 裕一郎、廣瀬 雄一、小俣 政男

【目的】HCC破裂は重篤な病態であり、予後不良である。当科にて2009年から2010年に経験したHCC破裂例について検討した。【方法】対象は臨床症状、画像所見、腹腔穿刺でHCC破裂と診断された8例。内訳は性別(男性:8、女性:0)、平均年齢73歳(54-98)、背景肝(HCV:7、アルコール:1)、破裂直前のChild-Pugh分類(A:1、B:5、C:2)、臨床病期分類(3:2、4A:4、4B:2)であった。HCC多発例は2例で、単発例が6例と多かった。破裂した腫瘍はいずれも肝浮ノ突出し、存在部位としてS8が4例、S5が2例、外側区が2例で、腫瘍径は平均73mm(20-140)であった。【結果】治療はTAE6例、保存的治療2例で、生存2例、死亡確認されているのは6例だった。死因は肝不全4例、出血2例で、平均生存期間は56.3日であった。HCC破裂は予後不良であり、肝表にあるHCCは破裂の予防的治療が重要と考えられる。文献の報告を踏まえて検討した。