日本消化器内視鏡学会甲信越支部

28,経過を追えたNSAIDs colitisの一例

白根健生病院 消化器科
坪井清孝、石塚基成、平野正明

【症例】29歳女性【既往歴】♯月経前緊張症 ♯副腎性器症候群 ♯不安神経症【主訴】腹痛【経過】月経前緊張症で腹痛を繰り返し、頻回にNSAIDsを使用していた。徐々に腹痛増悪し当院受診した。GTF上異常なくCFにて下行結腸に発赤を伴うアフタを認めた。NSAIDsが原因と考えられたが、その後も腹痛のたびにNSAIDS使用を繰り返し症状増悪した。CF再施行しBauhinal ulcer認めNSAIDs colitisの診断で、Mesalazine(ペンタサ)1500mg開始した。一年後のfollow up CFではBauhin弁にscar認めるのみでulcerなく改善した。
【結語】大量NSAIDs使用によるNSAIDs colitisの経過を追えた症例を経験したので報告する。