【症例】50歳、男性、一次除菌(LPZ 60mg+CAM 400mg+AMPC 1500mgの7日間)後に全身発赤疹が出現した。その後尿素呼気試験(以下UBT)陽性で除菌失敗と考えられ、内服薬自己中断した。タール便を主訴に当科入院となり上部消化管内視鏡検査で再発性十二指腸潰瘍を認め、培養法にてCAM耐性H. pylori感染と判明した。LPZ 30mg内服後より全身に発赤疹が出現したためLafutidine 40mg+MNZ 500mg+AMPC 1500mgの7日間で二次除菌を行い、薬疹などの副作用なく完遂し、除菌判定でUBT弱陽性であり、陰性遅延例と考え、半年後再検にて陰性を確認した。