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◆◆◆メールマガジン国際結婚◆◆◆

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◆第13章 国際結婚トピックス◆

みなさん、こんにちは。行政書士の高坂大樹です。前回は現在係争中で、国際法務に携る者にとっても重要な裁判である国籍確認訴訟についてお話しました。今回と次回は、法律の話から少し離れて、最近新聞やインターネットなどで目に付いた国際結婚関連のトピックスを取り上げてみようと思います。まずは韓国の話題から。

韓国で国際結婚が激増中

平成18年4月2日の共同通信等の報道によると、お隣の韓国ではここのところ急激に国際結婚が増加しているそうです。

韓国統計庁の発表によると、去年の韓国の国際結婚数は43121件で、国際結婚の結婚総数に占める割合は13.6%に上っています。特に農村地域に限れば、韓国男性の何と35.9%が外国人女性と結婚していて、田舎であればあるほど国際結婚の割合が高くなっています。日本と同様、韓国でも農林水産業に従事する男性は深刻な嫁不足に悩んでいて、アジア女性とお見合いをして結婚相手を見つけるしかないという現実があるようです。経済格差のある東南アジアの女性と国際結婚をすることが多く、東南アジアからの農村花嫁の急激な増加は社会が外国人を自然に受け容れられる許容範囲を超えていて、様々な社会問題を惹き起こしています。

日本の国際結婚の結婚総数に占める割合と比較すれば、去年の統計はまだ出ていないので一昨年のデータとの比較になりますが、過去最高だった一昨年が日本は5.5%なので、韓国は日本の約2.5倍になります。約十年前の94年時点では日本が3.3%で韓国が1.7%と日本の方が多かったので、ここに来て一気に逆転したわけです。韓国も国際化が進んでいるとはいえ、この10年で国際結婚の割合が8倍になったというのは驚くべきことです。

国際結婚の増加に伴って最も問題になるのは文化摩擦ですが、それ以外にも、売買婚、人種差別、DVなど様々な問題も発生しています。韓国は日本と比べても単一民族の意識が強い上に、あまりに急速に国際結婚が増加したことに国民の意識や行政の対応が追いついていないため、問題を解決する見通しすら立っていないというのが現状のようです。一部では外国人排斥の機運も出てきています。

韓国社会は、単一民族意識が強い上に、男尊女卑の意識も残存しており、社会格差に対する差別意識も強いので、貧しい国から来た外国人花嫁に対する風当たりもかなり厳しいものがあるようです。さらに問題になるのは、世間や他人の冷たさはともかく、外国人花嫁を迎えた男性自身の問題です。外国人妻に働かせて搾取する男性もいるようで、DVも深刻な問題になっています。外国人妻は言葉や文化の障害があるために、非常に過酷な状態に置かれているケースもあるようです。

国際結婚が多いということは、上述したような様々な問題があることもあって、国際離婚も多いということでもあります。当然、離婚した外国人女性たちやハーフの子供たちの社会的地位の問題も出てきています。

その反面、農村で頑張っている外国人花嫁の存在がマスコミなどで取り上げられ、外国人妻の暮らしぶりや里帰りの様子などが取材されて、韓国社会の国際化のシンボルとして扱われているという状況もあるようです。

現在の韓国での国際結婚の結婚総数に占める割合が一割を超え、特に農村部では三分の一に上るというのは想像もつかないことであり、今後韓国社会が激変することが予想されます。韓国は外国に移民する人も多い国ですが、これだけ外国人を受け入れはじめているというのは、韓国の国民としてのアイデンティティにも関わってくることでしょう。国際化の状況が逆転して韓国の方が国際結婚先進国になったわけですが、これから韓国がこの問題にどのように対処し ていくのかは、日本にとっても大変関心のあるところです。

平成18(2006)年4月15日

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