インドネシア料理教室(2)
平成17年11月20日(日)、京都テルサ東館2Fの調理実習室で行なわれた東南アジア理解講座のインドネシア料理教室に参加してきました。主催・共催は財団法人京都府国際センターと日本インドネシア友好協会京都。
講師は先週のインドネシア料理教室に手伝いに来られていたインドネシア出身の主婦のチチさん。この日は同じくインドネシア人の主婦アンディさんが手伝いに来られていました。今回は参加者が少ないこともあり、日本インドネシア友好協会京都の会員の皆さんが、数人参加されました。
- その日のメニューは次の3品
- ミー・アヤム・バクソ(鶏肉うどん)
- パンシット(揚げワンタン)
- ウェダンススムチアラ(タピオカのデザート)
料理の感想
ミー・アヤム・バクソは、麺を茹で、ケチャップマニスで味付けした鶏肉や青菜を乗せ、鶏団子のスープをかけながら食べるものです。ミーはミーゴレンのミーで麺のこと、アヤムは鶏肉、バクソは挽肉団子(つくね)のことです。麺は本来は中華風の麺で作るようですが、今回はうどんにケチャップマニスで味を付けたもので転用しました。見かけは韓国のジャージャー麺にそっくりで、甘辛い味もどことなく共通していました。会員の方が持って来られていたインドネシアの赤と青の辛い唐辛子を鶏肉と一緒に炒めました。個人的にはもっと辛口にしてもいいと思いましたが、日本人向けとしてはそこそこ辛口というところでしょう。とても美味しい麺料理でしたが、スープをかける必要はないと感じました。
パンシットは鶏肉、海老、長ネギなどをワンタンに包んでカリッと揚げた点心で、とても美味しかったです。サンバル(インドネシアのチリソース)があれば、もっと美味しくなるのではないでしょうか。
ウェダンススムチアラはタピオカを使ったデザートで、ススムチは牛乳、アラは真珠の意味だそうです。赤い色をつけたタピオカとココナッツミルクの色彩が美しく、味も美味しいものでした。
チチさんはまだ日本語があまり話せないということで、直接色々お話しすることはできませんでしたが、かつてインドネシアの日本企業に赴任していた日本インドネシア友好協会の方に東南アジアの話を伺うことができ、友好的な雰囲気の楽しい集まりでした。
H17年11月26日記
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インドネシア料理教室(1)
平成17年11月13日(日)、京都テルサ東館2Fの調理実習室で行なわれた東南アジア理解講座のインドネシア料理教室に参加してきました。主催・共催は財団法人京都府国際センターと日本インドネシア友好協会京都。
講師は京大大学院農学部の留学生エリー・ケスマワティさん。次週11月20日(日)に行なわれるインドネシア料理教室の講師のチチさんも手伝っていました。
- その日のメニューは次の3品
- アヤムパンガンケチャップ(焼き鳥のインドネシアソース味)
- オラッアリック(野菜炒め)
- クエピサン(スィーツバナナ)
料理の感想
アヤムパンガンケチャップはケチャップマニスを使ったインドネシア風ローストチキンで、インドネシアを代表する料理の一つです。ケチャップマニスは、ナシゴレンやミーゴレンなどにも使われるインドネシア料理には欠かせない調味料で、タイ料理講座で使ったシーズニングソースと同じく、大豆を使った甘い醤油です。骨付きのモモ肉をケチャップマニスにしばらく漬け込み、玉葱やクミリ(キャンドルナッツ)などをミキサーにかけたものと一緒にフライパンで炒め煮して、オーブンでこんがりと焼いたものですが、これが独特の甘酸っぱさがあって大変美味しく、皆さん手づかみでかぶりついていました。
オラッアリックは春雨と海老を使った卵野菜炒めです。これは中華料理店で出てきてもおかしくないものでした。私たちのテーブールで作ったものは味付けが薄過ぎ、物足りませんでした。
クエピサンは、緑豆粉とココナッツミルクを使ったお菓子で、簡単に説明すると、名古屋のういろうのような食感の団子にバナナを包んだものです。クエピサンは日本でも売り出せると思いました。緑豆粉があれば家庭でも作れます。
講師のエリーさんは非常に几帳面な方で、材料の切り方などひとつひとつ細かく指導していました。この日はエリーさんの小学生の男の子のお子さんも来ていて、私のところのテーブルで手伝ってくれました。彼はモー娘。ファンだそうです。インドネシア料理教室は次週の11月20日(日)にも参加します。
H17年11月19日記
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ベトナム料理教室
平成17年11月12日(土)、中京区東洞院通六角を下ったところにあるウィングス京都の調理コーナーで行なわれた東南アジア理解講座のベトナム料理教室に参加してきました。主催・共催は財団法人京都府国際センターとベトナムの「子どもの家」を支える会。
講師はベトナム料理教室を主宰している料理研究家の藤本定子さん。藤本さんは、ベトナムで料理を勉強されたそうで、このベトナム料理教室の講師もこれまでに何度かやっておられます。今後機会があれば、ベトナムの古都フエで宮廷料理を勉強したいとのことでした。
ベトナムの「子どもの家」を支える会は私が通っているベトナム語教室を主宰している団体なので、顔見知りのスタッフの方たちも手伝いに来られていました。
- その日のメニューは次の3品
- フォー・ガー(ベトナム鶏麺)
- 生春巻
- タピオカ・ココナッツミルク
料理の感想
フォーは米粉を使ったベトナムの麺で、今では日本でもよく知られる麺料理になりました。鶏肉を使うフォー・ガーや、牛肉のフォー・ボーがありますが、今回はフォー・ガーを作りました。
フォー・ガーは鶏がらからスープを取る本格的なものでした。会場に入った時にはすでに大鍋に鶏がらが煮込まれていました。スープが出切るには時間が足りず、少しコンソメを加えましたが、すっきりあっさりとした美味しいスープができました。私もふだん鶏がらでスープを取りますが、弱火で水が半分になるぐらいまで灰汁を取りながらコトコト煮込むと、自宅でもプロのスープが取れます(じっくり時間をかければコンソメは不要)。
生春巻は春雨・海老・豚肉・香菜などを巻きました。タレはニョクマムを使ったものとピーナッツペーストを使ったものの二種類を作り、ピーナッツペーストのタレは初めて食べましたが、これはこれで美味しかったです。生春巻はシャキシャキ感が命なので、春雨は食感的にちょっと違うかなと思いました。当日は京都府国際センターから交流員のイタリア人のブルーノさんが応援に来ていて、国際センターの近藤さんと一緒に生春巻を一所懸命巻いていました。
タピオカは冷たいものではなく、温かくして食べました。
ベトナム料理は大好きなのですが、この日教えてもらった料理も、あっさりと薄味で、エスニックな香りも豊かにあり、とても美味しく頂きました。
H17年11月18日記
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マレーシア料理教室
平成17年11月6日(日)、京都テルサ東館2Fの調理実習室で行なわれた東南アジア理解講座のマレーシア料理教室に参加してきました。主催・共催は財団法人京都府国際センターと社団法人日本マレーシア協会京都支部。
講師はマレーシアからの留学生アイリンさん。彼女は中国系ということで、マレーシア料理と中国料理が融合したニョニャ料理というものを教えてもらいました。この名称は、マレーシアに住む中国系マレー人の女性のことをニョニャということに由来するそうです。この日はマレーシア人はアイリンさんだけでした。
- その日のメニューは次の2品
- ナシゴレン(マレーシア風焼き飯)
- デザートのさつま芋スープ
料理の感想
アイリンさんは京都で建築学を学んでいる学生で、プロの料理人ではありませんが、料理の手際と腕前はなかなかのものでした。聞くと実家はマレーシアで海鮮を使った創作中華料理のレストランを経営されているそうで、料理教室の講師を始めてから実家に聞いて勉強するようになったそうです。講師は今回で3回目ということでした。
ナシゴレンは、パイナップルを使ったサンバル・ソース、カレー風味のイカを揚げたサトン・ソース、カリッと揚げたちりめんじゃこ、ゆで卵、トマト、アボガド、キュウリのスティックを大皿に盛り付けたもので、スパイシーで美味しかったです。味はまさにお馴染みのナシゴレンでした。
デザートはパンダンリーフという香草で香りを付けたさつま芋のシロップ煮。家庭的な味で、これも美味しかったです。
試食の時にアイリンさんが私たちのテーブルに同席されたので、マレーシアの文化や料理の話などを色々伺うことができました。京都にマレーシア料理店があるか尋ねたところ、インドネシア料理店は何軒かあるが、マレーシア料理店はないそうです。日本料理ではお寿司がお好きということで、三条河原町の某回る寿司屋にはよく行かれるようです。
インドネシア料理と共通性が高いという印象を持ちましたが、アイリンさんに伺ったところ、ナシゴレンだけではなくミーゴレンなどもあり、やはりマレーシア料理とインドネシア料理はかなり似ているということでした。
H17年11月10日記
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タイ料理教室
平成17年10月30日(日)、京都駅八条口から徒歩10分ほどのところにある京都テルサ東館2Fの調理実習室で行なわれたタイ料理教室に参加してきました。
この秋、財団法人京都府国際センター主催でいくつかの団体が共催する東南アジア理解講座というシリーズ企画が行なわれているのですが、タイ料理教室はその中の一つで、主催・共催は財団法人京都府国際センターと日本タイ教育交流協会。
講師は、烏丸今出川の角にあるタイ料理店イーサンの料理長、スッサワット・カンターンカムさん。イーサンからはスッサワットさんの他に日本人のオーナーの方が解説役としてタイの料理や文化について話をして下さり、また、日本タイ教育交流協会からは通訳や受付などに男女四人のタイ留学生がスタッフとして手伝っていました。
料理教室は14時から17時まで3時間たっぷりありました。生徒は5つのグループに分かれましたが、私たちは一番前のグループでした。ちょっと炒めたり鍋をかき混ぜたり、食器を洗ったり拭いたりぐらいはしましたが、近くにいるスッサワットさんが他のグループのための見本も兼ねてどんどんやってくれるので、習うというより間近でプロの技を見ているという感じでした。
- その日のメニューは次の4品
- ケンキヤオワーン(グリーンカレー)
- ラープムー(豚ひき肉のハーブサラダ)
- パックルアンミット(野菜炒め)
- サクートゥアデーン(タピオカ、あずき、ココナツミルクのデザート)
料理の感想
タイ米は日本とは違う炊き方をするという事前知識を持っていたのですが、タイ米を普通の日本の炊飯器で、水加減もジャポニカ米と同じに炊きましたが、意外なまでに美味しく炊き上がりました。タイの留学生も、今はタイでも同じように炊飯器で炊いていると言っていました。
ケンキヤオワーンはふだんよく作りますが、家で作る時はバイマックルー(こぶみかんの葉)などを入れないので、やはりエスニック度が違いました。
パックルアンミットは野菜だけの炒めで、個人的にはこれがいちばん美味しいと思いました。
サクートゥアデーンは、着色したグリーンの小粒のタピオカと、小豆ではなく缶詰のレンズ豆が入れてありました。向こうは冷たく冷やすという習慣があまりないらしく、こういうものも平温で食べるそうです。サクートゥアデーンもよく作りますが、私が作るものより相当甘さが勝っていました。これは持ち帰れたので、家で牛乳でのばして砕き氷を入れて食べました。
調味料はナンプラーを使うだけではなく、シーズニングソース(醤油)やオイスターソースなども日本のものとは違い、タイをはじめ、日本にはない調味料を使った料理はとても勉強になりました。香草は一般のスーパーなどでは入手できないものがほとんどでしたが、イーサンでは購入できるそうです。
うちのグループはほとんどスッサワットさんが作ってくれたので、美味しいのは当然ですが、この日の料理は全体に穏やかな味で、香料や辛味が適度に効いていて、とても美味しく頂きました。スッサワットさんが作っているのを間近に見て、やはり料理は手際と塩加減ということを再確認しました。
H17年11月4日記
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