判り易いプログラムを作るために必要なことは何かわかりますか?それは制御部分と機能部分を分割して記述することです。そこでこの章ではCOBOLの代表的なパターン別にサンプルプログラムを記載しておきます。これは「ドライバ」と呼ばれる言わば雛型です。ドライバを組み込むことにより「標準化」を図ることができます。マニアックなプログラムになることを防ぎ、誰が見ても判りやすいプログラムを作成することは、品質の向上、生産性の向上に繋がるわけです。これらのドライバを利用すれば、あとは機能部分を追加するだけでプログラムは完成します。はっきり言います。これは宝の山ですよ。
※ここに記載しているサンプルプログラムは全て企業教育担当者様より私が個人的に提供されたものです。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
キーブレイクとも呼ばれます。ある項目をキーとして、キーが変わるまで集計したり一定の処理をしたりするプログラム。これはプログラミングの基本中の基本でしょう。
マスタとは辞書のようなものです。このファイルを参照すれば必要な情報がいつでも検索できます。皆さんも利用している携帯電話の「アドレス帳」も一種のマスタと呼べますね。顧客マスタや社員マスタ、住所録などのメンテナンス(更新)をおこなうプログラムのサンプルです。これも業務ではよく利用されています。
COBOLプログラムでの印刷処理。これも業務では頻繁に利用されています。最近ではMicrosoftのExcelなど、強力なマクロ機能を持つ表計算ソフトが主流になっていますね。リストプログラムは大きく「先読み」と「整構造」に分類できます。一概にどちらが良いとは言えませんので、用途に合わせて使い分けるといいのではないでしょうか。
マッチングとは、条件マッチからきています(多分)。2つ以上のファイルを特定の項目同士で比較し、処理をおこなうプログラム。これも業務では頻繁に利用されています。ホームページなどのアップロードでも利用されるFTPソフトなども、サーバとクライアント(自分のパソコン)上にあるファイル同士を、最終更新時間や容量などで比較し、置き換えをするか否かを決定していますね。
マージとは併合という意味で、基本的にはマッチングと同じ考え方です。複数のファイルから特定の項目(Key)でマッチングしたレコード同士を合併させてファイルを出力するプログラムを差します。
これもCOBOLでは本当によく見かけるパターンです。今までのサンプルが理解できていれば問題ないでしょう。基本はあくまでマッチングにあります。
キーブレイクをしながらの印刷制御をするという実際に利用されているパターンでのサンプルです。縺れそうになるアルゴリズムについて ドライバの組合せ例を提示しています。
ここには、COBOLプログラミングで役立つと思われる、簡単だけどちょっとした技を紹介しています。