プログラムの作成から実行まで

何でもそうですがモノには順序があります。例えば絵をキャンバスに描くときには、鉛筆でラフスケッチ→絵の具を塗りたくる→高価な額縁に入れる→適当な値札を貼りつける→フリマに出展→日本のゴッホと賞賛される→ハリウッドスター、という流れだと大方予測できます。※当社調べ

例えば、家を建てる時はどうでしょうか?まず土台を作って、次に壁を作ろう、それから屋根を作って…というように前もって全体のスケジュールを頭に思い描くでしょう。プログラムも同じです。まず最初に、「どんなことをするプログラムなのか」を頭に入れておくと作業がしやすくなります。

実際のプログラミング作業は、作るだけ作っても、どうやって作動させるのでしょうか?やはりちゃんとした手順があります。 それではプログラム作成までの一連作業を順をおって解説してみます。




1:コーディング
まずは紙に書いてみます。広告の裏紙でも構いません。一応コーディング用紙と呼ばれるものがあります。これにプログラムを書いてみると良いでしょう。慣れてくると、この作業自体を飛ばしても構いません。





2:エディタにコードを入力・保存
次にメモ帳などを使い言語の規則に従いながらプログラムを書きます。プログラムされた文をソースコードと呼びます。これをハードディスク等にファイルとして保存します。




3:プログラムのコンパイル
次に保存したソースコードに対してコンパイルという作業を行ないます。コンパイルはコンパイラと呼ばれるソフトを使用します。人間が読めるプログラムをコンピュータが理解できる機械語マシン語)に翻訳します。なっちゃんファイト!無事文法に間違いがなければオブジェクトファイルという種類のファイルが出来上がります。これが実際にコンピュータに処理を実行させるためのプログラムになります。




4:オブジェクトのリンク
出来上がったオブジェクトファイルに対してリンクという作業を行ないます。リンクとはオブジェクトファイルに足りないファイルを繋ぎ合わせて完全なプログラムに仕上げる作業です。ここまで出来て初めてコンピュータ上でプログラムが実行できる環境が整うのです。






5:プログラムの実行
それでは実際にプログラムを動かしてみましょう!コンピュータ上で自分の作ったプログラムが思った通りに動くかどうか確かめます。










6:死んでお詫びを
冗談です。最初から上手く行くのは稀。間違って当たり前です。失敗なくして成功はあり得ません。その失敗経験は必ず今後のプログラミング作業で役に立ちます。



この一連の作業のどこかに間違いがある場合、プログラムが動かなかったり、プログラムが永遠に終了しない(無限ループ)なんて自体にもなりかねません。間違いを発見し訂正すべき箇所を適切に修正する作業が発生します。この作業をデバッグと呼んでいます。バグ(虫)を取り除くという意味です。このデバッグ作業の方が、作成時間より数倍〜数十倍時間がかかります。私も虫は大嫌いです。


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