ライブスチーム 127mmゲージ 製作記  D50 725

3度作り直したボイラーの製作情報

<設計諸元>

 大きさ 全長 970mm

     胴管部φ197×L640 火室部 B197×H225×L330

   缶容量 設計17リッター(実測値14リッター?)

   板厚  胴体t3 端面・底板t5

   煙管  大φ30×4本 小φ18×17

   控   火室部φ8×132本 縦控φ10×3本+φ12(t3)パイプ×1

<製作時間>

3度目ボイラー : 400時間超 丸1年(2012.72013.7

<主な製作手法と改善点>

初回ボイラー 再製作ボイラー 3度目ボイラー
設計圧力  kgf/cm2 kgf/cm2 kgf/cm2
素材

ステンレス(胴体) ×
(タフピッチ銅) (無酸素銅orリン脱酸銅)
ビス止め

ネジM2(ユニクロ) ×

ピッチ30mm  ×

リベットφ3()

ネジM3(ユニクロ) ×

ピッチ10mm

リベットφ3()  890

ネジM3(銅メッキ)  620

ピッチ8mm
φ10 ネジ止 φ8 ネジ止 φ8 ネジ止+ナット(t5)132本 △
ロウ材

リン銅ロウ

銀ロウBag-7(Cdレス)

銀ロウBag-1(Cd)

高温ハンダ(部分補修)
吹管 LPG+酸素

LPG+酸素

アセチレン+酸素 ×

LPG+酸素

エバータンク(酸化防止剤)  ×

 ×は製作に不適と考えている項目

<今回の経験から得たこと>

 ・フラックス      ロウ付時、ケチらず塗布(接合部以外も塗布しておくと酸化しない)

 ・コールドシールド   加熱による部分伸び・変形防止(特に煙管ロウ付時)
             既ロウ付部の再溶解防止(特にハンダ付補修時に有効)

 ・銅製ネジ       ユニクロはロウ付に不適
             銅製ネジは高価なため、今回は銅めっきネジを使用

 ・ハンダ付け補修    酸素バーナーの炎を直接当てない(酸化して接着不良となる)
             
LPG単独バーナーなら問題なし

 ・気化フラックス    エバータンクを使ってLPGに酸化防止剤を添加するこの装置は、
             確かに炎による酸化がなく良好な接着面を確保できる。
             ただし、炎の輝度が高すぎて(目が眩み)ロウの溶融状態を観察できない。
             このため使用を断念。

 ・アセチレンバーナー  火炎の温度が高すぎて不可(自分には扱いきれず)

       
       コールドシールド       エバータンクと気化フラックス

<次回製作時に試してみたいこと>

 ・黄銅ロウ付け 
 ・Tig溶接の併用

<製作状況>

     
     
     
     
     
     
     

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presented by Hideoki Kimura