レビュー番号87

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グレンモア
作者:Matthias Cramer


総合評価:☆☆☆
ルール難度:やや重い
人数:2〜5人
見た事あるな!!コレ!!度:☆☆☆
値段の割に内容物多いな度:☆☆☆

正月明けの
ゲーム合宿にて。


このゲームはスコットランドで、領土を拡大、発展させることを
競うゲームである。
何となくネットでも評判高くて
値段も手ごろなので購入してみた。


メンツは俺と

りんさん MSA かもや@ 

の4人プレイ。





非常に内容物が多い。

お得感のある感じだ。

賑やかでとても雰囲気があってよい。



各自に配られるスタートタイルと一族コマ。

おお、なんかカルカソンヌっぽいのう。

ゲームは全然違うけどね。


獲得したタイルをこの周りに

配置していく事で色々な事が起きる。

タイルの上下左右に道や川が

描かれているのもあって

辻褄が合うようにう

配置しなければならない。

これは前述のカルカソンヌ

アルハンブラと同じ手法かな。



タイルの獲得や資源の売買などは

このメインボードで行う。

手番になったら

自分のコマを欲しいタイルの所まで移動する。

移動は右回りしかできない。

一番列の後ろの人が手番を行う。

均等に手番がくるわけではない。

テーベの東に似たシステムである。



このゲーム、得点を得るのは大きく分けて3つある。
スコットランドらしく「ウイスキー」を生産し
「ウイスキー」の数で得点を得るのと

「特別な地」という特別なタイルの数。

そして、一族コマを「キャプテン」に昇格させ
その「キャプテン」の数に応じての3つ。


色々なアプローチや方法があるわけだが
基本は色々な土地を効率良く獲得して
効果を「発動」させていく事になる。






このようにドンドンと領土を拡大していく。

土地タイルには

色々な資材を獲得したり

一族コマをふやすものなど

様々あり、どれをどのように獲得していくか

悩ましい部分である。



あまり、他のプレイヤーと

絡みはない。

タイルの獲得の時くらいか。

積極的に邪魔できたりはしない。







みんな初めてだったので
どこが勘所か掴めずにいたが傾向を見ていると


りんさん はウイスキーを大量に生産している。

MSA はタイルをガンガン獲得して資源を大量に集めてる

かもや@ はバランス重視に見受けられる感じだ。

俺は一族コマを「キャプテン」に昇格する作戦を取る。
それぞれが別のアプローチを模索していて
なかなか面白かったが
あくまでみんな自分の領土の事しか考えないでプレイ。


さて、俺の一族コマを「キャプテン」にしてい作戦だが
一族コマは領土を拡張させていく上でとても必要な
コマである。このコマが隣接したところにしか
タイルが置けない。
また
タイルは今、置かれたタイルと隣接していれば
それぞれ効果を「発動」できる。
つまり、効率のよい場所に一族コマを配置し
目的のタイルと周辺のタイルの効果を「発動」
させるのが「勝利への方程式」だ。



その重要な
一族コマを自分の領土上から「場」に戻すことで
「キャプテン」にできる。
ゲーム中の不利を承知でこれをガンガンやっていたのだが
結果的にこれが無駄だった。
「キャプテン」はコマを場に戻す他に
「特別な地」に描かれている「レンネット帽」も同じ様に
「キャプテン」として数える。
無理に一族コマを「キャプテン」にしなくても良かったかな〜
って感じだ。しまった〜。
しかも、俺は「キャプテン」の数が無駄に多すぎた。


このゲームの得点システムは
前述の3種の得点要素において
もっとも少ない人と比較してその差異におうじた
得点が手に入るのだが5個以上の差異は一律で
同じ得点なのであまり獲得しすぎても意味なし。


逆に
りんさん 
早くからウイスキーを生産し、効率良く
得点を重ねていき、すぐに次の手に取りかかっており
抜け目がない。


MSA はタイルを他のメンツよりも多く獲得して資源を
有効活用しているようだが心配な面もある。
と、いうのも最後の得点計算の時にタイルは
少ない人との差異の分、多い人がマイナス点になるのだ。
このマイナスが意外にでかい。
タイルが1枚多い毎に−3点だ。


こうなりゃ、逆に俺は
タイルを取らない作戦で
他の人を減点させようとたくらむが・・・・






ウイスキー作戦のりんさん。

まぁ、ほんと現実でも

ウイスキー好きだよ。

このおっさんは。



こちらはタイル大量のMSA

「特別な地」も大量。

この辺は本当に上手な男だ。


余談だが

かもや@の写真が何故か無い(笑)

単に取り忘れw



自分はこんな感じ。





かもや@ は俺とは対照的に「一族コマ」が少なくて
中盤、なかなか効率的にタイルの効果を「発動」できずにいた。

問題は
りんさん であると予想して
俺はウイスキー生産路線に俺も変更!!

だが、時すでに遅しであった。
そうこうしているうちに最後のタイルがめくられて
最終の得点計算だ!!






俺の最終の状態。

全然、勝利点を獲得できなかった・・・。

ウイスキーなんかは1個しかないしw



結局
タイルの減点は
MSA であった。
俺が最小タイル数だったが
得点も最小でビリ・・・・(ToT)

1位りんさん・・・54点
2位MSA・・・44点
3位かもや@・・・43点
4位ぐり・・・38点



ぐり総評
  総合評価:☆☆☆


ちょっと長いレビューになってしまいました。
ドイツのボードゲームを複数プレイした事がある人なら
この部分は「○○〜っぽいね!」となりやすい。このゲームは色々なゲームのシステムが凝縮されて
また新たなゲームとして仕上がったような感じを受けた。
そして、それが
色々なゲームシステムの「寄せ集め」や「二番煎じ」になって
いないところはさすがと思わせる所である。

それと色々と作戦が立てられそうな所は
繰り返しプレイするには良い部分でもある。


割とネットでは好評価な所が多いが
俺はあまり評価できない。
やっぱり、こういうゲームは領土をドンドン拡張して一番
でかくしたい!ってところが楽しみどころである気がするのだが
領土を拡大しすぎるのがマイナス要素なので
ついついこじんまりとプレイしてしまうのだ。

妙にルールもゴチャゴチャしてて
それなら思い切って
もっとでかいボードで重量級のゲームでよかったような気もするし
かといってそこまで軽いプレイ感でもない。
そのへんの中途半端な加減も気に入らない。

くどいようだが、ネットでは好評価なので
やってみてもいいかも。良い面も多いゲームです。
感覚的に俺は楽しめず、合わなかった。ただそれだけ。