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ロックにはまったきっかけ by Gackt ラジオ黄金時代 1999 .4/6より 〜「メタリカ」との出会い〜 僕がロックって言うものに触れたのは凄く最近の事。 僕は、3歳からピアノを習わされてて。ずっとクラシックをやっていて。 で、その後、色んな楽器をやるようになって。 17ぐらいにパーカッションに転向して。 たまたまその時に、教えてもらってた先輩に「メタリカ」を渡されて、 で、僕はその「メタリカ」のCDを見た瞬間に、「うわぁ、濃い人たちだなぁ」って思って。 CDプレイヤーにCD置いて、かけた瞬間、 ヘリコプターのような、バスドラの響く「ドコドコドコドコドコドコッ」っていう音が、 僕の心を何発か殴ったっていう感じかな?それがすごく衝撃で。 人間技じゃないって、僕は思ってしまって。 当時僕は、ドラムも一緒にやってて。 何て言うのかな、自分の想像の範囲を越えることを信じたくはなかった。 で、実際にそのビデオを買いに行って。 ライブビデオを見たときに、もの凄いスピードで叩くドラムの人がいて。 それを見て、そのスピードと迫力とメロディーライン。 それまでは、結構聴いてる音楽とかっていうのは、 オーケストラとか、例えば40人とか50人とかっていう そういう大きな編成でしか、音楽っていうのはあり得ない そういう偏見を凄く持ってて。 でもそれから、4人でもこんなに楽曲って成り立つんだ!みたいなものを感じて。 それからどんどん、ロックっていうものに触れていき始めて。 それが17の後半くらい・・。 あれは僕にとってかなり大きな衝撃で。 そこからはもう、ドラムの激しい曲は何でも聞くっていう。 とにかく、ヘヴィメタルと呼ばれていたものは、とにかく聞いて、それをコピーして。練習して。 そいうことを繰り返していく内に、ドラムだけを聞くのではなくて、 バンドっていう音そのものを、自然に聞けるようになって。 嗚呼、バンドって言うのはこういうのがあるから面白いんだ!とか。 例えばクラシックとかって、一人か二人弾き真似で、弾いてない人がいる。 それでも、全然見てる人には分からなくって。 でもバンドっていうのは、その人一人が与えられた 役割っていうのを、果たさなきゃいけなくて。 その人がいなかったら、バンドって言うのは存続できなくって。 一人一人の、役割が確立した、信頼って言うのかな? そう言うもので結びついてるような、そういう関係に凄く憧れを持ちました。 僕にとって、きっかけは「メタリカ」って言うバンドだったんですけど。 そのメタリカのバンドのベーシストが、交通事故で死んで。 その人の追悼ビデオみたいなのが、売られてたんですけど。 他のメンバーが、どれだけその人を愛してたか、っていうのを凄く感じたっていうのかなぁ。 メンバーは変ったけど、今の「メタリカ」には今の「メタリカ」のいい所があって。 何か・・、出来あがる曲そのものが、 その時に居たメンバーひとりひとりの想いが詰まってるっていうのが、 僕は、バンドなんじゃないかな〜なんて思ってます。 |