2005年9月11日(日) ついにキャッチ! 那珂川(油井地区)
■釣行プラン■ 7日に九州に上陸した台風14号の影響で秋雨前線が刺激され各地で大雨となり、栃木県内も大雨とはいかないまでも雨が降り、いつもチェックしている常陸河川国道事務所の黒羽の水位も、6日の17時で1.24mとやや高めで安定していた。渓流釣りもいよいよ今月19日に禁漁となる。休みを取らない限り釣行できる日数は今日を含めて2〜3回なので、実績の高い場所で悔いの残らない釣りをするつもり。水位は問題なし、天気も曇りのようなので、条件的には十分である。戦略を練り直しルアーを新たに2個購入。2週間ぶりの釣行なので、車中でいろいろ思い出しながら、釣り場へと向かう。 ■概況■ まずは西岩崎へ向かったが、駐車場に車が4台、川には釣り人の姿が3人見えたので断念し、油井へと向かう。油井には車は無く、先行者らしき姿も見えなかった。準備をしていると車が1台入ってきたが、川に下りると姿が見えなかったので、下流に入った模様。なので、いつものように駐車場下から釣り下り、また釣り上がって終了とする。 水位は思った通りでやや高めだが、2週間前よりは少し低いように見える。色は澄んではいないが、濁りでもなく良好。それを裏付けるように開始から5分後、リッジ56Sをアップクロスでキャストし石裏のよどみで上昇させる感じでトゥイッチを入れたとたん、水中がギラッと光りヒット。 サイズは20センチをやや超えた程度だが、想定通りにヒットし、実に気持ちが良かった。ヒットタイムは6時5分。 しかし、この後トリプルフックがネットに絡み、どうにもならなくなって前後ともフックを1本カット。外すのに5分も掛かってしまった。 気を取り直し、釣り下る。まもなく、岸際のタルミをダウンからトゥイッチしていると、ゴンッとヒット。腹が赤いのでイワナのようだが、ファイト中に石に当たってバラしてしまった。トリプルからダブルになったフックが影響したか。サイズは25センチぐらいだった。 さらに釣り下ると、背後からカラカラと鈴の音が。後ろを振り向くと、カジカ釣りの方が歩いてきた。準備中に入ってきた車の方だろうか。「出るかい?」の問いかけに、「こんなの1匹です」と返事をし、1匹目のサイズを人差し指で示す。そこで少し話しをしたが、この周辺でも十分実績があることがわかった。鈴の事を聞くと、「熊が出るから」との答えに、少しビビッてしまった。 今聞いた話から今日の最下流ポイントを決める。そこに入り、まずはダウンで瀬頭を攻めマイクロヤマメをヒット。一通り攻めた後、今度はアップキャストで左岸木の下狙う。一投目にキャストをミスし、回収している途中下からイワナがチェイス。その後も周辺をキャストし、何度かチェイスがあったものの、ヒットにはいたらず。 そして、いかにもという水深のあるポイントへ。ダウンではミノーが浮いてしまうので探らず、帰りにじっくり探ろうと考えていたのだ。ミノーも、重さのあるアレックスミノーに交換した。動きはリッジの方がキレがいいが、流れが強く潜らないのだ。なるべくボトム付近を流せるように、アップに近いアップクロスで、ロッドも寝かせてトゥイッチを入れ流す。 移動後まもなく本日3匹目となるヤマメがヒット。サイズは1匹目とほぼ同じの20センチほどのサイズだが、お腹はデップリしている。おそらく水位が安定し、餌が豊富なのだろう。ネットにフックが絡むのがいやなのでそのままリリースし、さらに上流へ移動。 何キャストしただろうか、何の反応もないまま時間だけが経過する。今日は1匹目のヒットが気持ちよかったので、それで良しととするかと諦めムードになりつつあった時、突然ゴンという手応えと共に魚が一気に下流に走り出した。すぐに良型の魚体が見えたので、慎重に対応する。下流に走ったかと思えば反転して今度は上流へ、手応えが軽くなりバレたかと思いきや、足元に突進してくるのでボトムに当てないようにロッドで交わしながら、ただただバレない事を祈り耐える。魚が寄った時にフッキングを確認すると、腹フックをガッチリ咥えているようだったので、あとは弱るのを待つだけ。 1〜2分ほど格闘し、ようやく弱ってきたところを見計らいネットを差し出す。ネットを見て最後の抵抗を見せたが、もはや体力は限界のようで観念した様子。さあすくいましょうとネットを魚に寄せるが、ネットが小さすぎて魚が入りそうにない。おまけに、ルアーフックをネットに絡ませてしまい、ここで暴れたらバラすというところであったが、無理やりネットに入れてどうにかランディングに成功する。 ヒットした魚と、ヒットしたルアー。この顔つき、すごい迫力である。管理釣り場以外で、こんな顔をしている魚は釣った事がない。ランディングに成功した安堵感で、しばし呆然とする。 いつもは即リリースなのだが、今回だけはきちんと記録を残そうと、メジャーを伸ばして撮影。全長42センチ、堂々たる本流ヤマメである。もちろん、自分にとってもトロフィーである。撮影後は、君みたいな子孫を残してくれよと祈りつつやさしくリリース。ヒットタイムは8時半であった。 この後、同じポイントからはバイトはなく、やや上流に移動。そこで、再び間違いなく尺オーバーという魚がチェイスしてきたが、ヒットにはいたらず。諦めて車に戻る途中、餌釣り師とすれ違う。先に挨拶してくれて感じの良い方だったので状況を説明し、まだ居るから釣ってくださいと応援して別れる。戻りながらもチョイ投げするが、もう気持ちが入らない。ここでルアーロストなどするとへこむので、さっさと切り上げることにした。 終了時に駐車場から下流側を見る。天気、水量はこんな感じであった。 ■ポイント&メソッド■ 40アップだけに話を絞ると、ヒットポイントはブッツケからヒラキになる場所のヒラキで、アップに近いアップクロスでルアーを沈めた後、ルアーを浮かせないようにロッドを寝かせてトゥイッチ。流れより早くトゥイッチするのではなく、ドリフトさせながら時々ビクッとルアーを動かす感じ。この釣り方は、今日のようなポイントではいつもやっている事なので、ルアーのサイズとか、色とか、魚の活性とか、そういった要素がマッチしたのかもしれない。なにせ初めてこんなデカイのを釣ったので、何が良かったのか分析出来ないでいる。 ■反省と今後■ シーズン終盤にきてようやく目標であった30アップを通り越し40アップがヒットした事で、素直にうれしいしホッとしている。今後はデカイ魚を安定して釣ることを目標にしたいが、もうすぐ禁漁なのでそれは厳しい。残り何回行けるかわからないが、とにかく悔いの残らない釣りをしようと思う。 ■釣行データ■
■使用タックル■
■経費■
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