2004年9月21日(火) ランカーキャッチするも

連休明けで今日から仕事であるが、遅番なので朝マズメの2時間狙いで釣行。場所は久慈川河口。干潮からの上げなので釣りにくいが、昨日までの釣果に満足できず、気晴らしのつもりで。2時半に出発し、4時前には釣り場に着く。

平日なので、さすがに先行者はいないだろうと思ったら、水面になにやら怪しい光が。準備を整え、ポイントに近づくと、橋の下に船がたくさん浮いており騒がしい。明かり正体は電気浮きのようだが、対岸にはそれと関係があるように船が止まっている。自分が近づくと、エンジンをふかし、何かを訴えている様子。とりあえず浮きからは離れた場所に入り、TKLM90にてキャスト開始。

釣りながら橋の明かりで流れを確認するが、かなり流れは遅い。自分のパターンではないが、暗いのでスローに巻く釣りに徹する。アップクロスにキャストし、干潮時には干上がってしまう泥底の上を通す。開始から10分ぐらいして、何かゴミにでも引っかかったような感触が手に伝わる。そういえば、この辺りに土嚢が沈んでいたので、それに引っ掛かったのかと思ったが、次の瞬間ゆっくりと動き出す。

動くはいいが、首をふる様子でもなく、何かにスレ掛かりした感じである。それにしても、ドラグからはラインは出っぱなしで、コイならかなりデカイサイズである。ルアーだけは回収したいので、とにかく切られないように、慎重に対応する。

3度ぐらいラインを出されたが、ようやく相手も弱ってきたらしく、寄ってきた。1度だけジャンプしたが、魚種は確認できず。足元まできてリーダーを掴み、ライトを当てて魚種を確認。完全にコイのスレ掛かりだと思っていた魚は、実は違った。

その正体は、ランカースズキであった。フックが頭に刺さっていたが、やり取りの途中、何度かプリッという感触があり、その時にフックの位置が変わったと思われる。それにしてもデカイ。メジャーを当てると85センチ。自己最高であり、久慈川でもこんなサイズは今まで見た事がない。

しかし、よく見ると体は痩せ、片目はやや白く、尻ビレあたりの鱗が少し落ちていることから、何度か釣られた経験のある魚のように思えた。




撮影後、リリースしようとしたが、ファイト中に相当体力を消耗したらしく、自力では泳ぐ事は出来なかった。膝まで立ち込み、魚の口を掴んで、何度も口からエラへ水を通し、回復するまで待つ。2〜3分経った頃、ようやく自分から泳ぐ気になったようなので、放してあげると流芯に向かって泳いでいった。今まで釣った魚で、リリースにこんなに気を使った魚はいない。釣ってしまって申し訳ない気分になってしまった。

とはいえ、まだ時間はあるので、次の1匹を求めキャストを続ける。5時近くなってようやく明るくなり、船と電気浮きの関係がわかってきた。何をしているのかというと、刺し網である。釣りの最中ずっと観察していたが、ある程度の時間網をかけると回収し、橋の下で待機している船と交代するのである。自分の目の前でやられるので、この状態で魚を釣るのは難しいと判断し、対岸へ移動する。

時間は5時過ぎ。水位もかなり高くなってきた気がする。やっても後1時間。自分が着いたころに、投げ釣り師も同時に着き、竿を4本出されてしまう。その上下を行ったり来たりして、トゥイッチで狙うが、まったくと言っていいほど気配がない。これでは、やるだけ無駄なので、6時ジャストには釣りを終了した。

今日は人生初のランカースズキをキャッチしたものの、魚が妙に痛々しく見え、また、釣り上げるまでは完全にコイのスレだと思っていた事もあり、なぜか素直に喜ぶことは出来なかった。最近よく思うことだが、釣りをしてて楽しいのは、魚の居場所、状態を予想して、釣り方を考え、それを実践し、コンディションのよい魚をキャッチできた時に「オレが釣った」と感じた時だ。そのひとつでも欠けると、なぜか満足できない。贅沢かもしれないが、今日の場合はパターン的にもイマイチだったし、コンディション的にも良くはなかった。しかし、今日は今日でひとつの経験だし、これも収穫。これを生かし、今後も「オレが釣った」と思える釣行が増えるように、精進したいと思う。


今日見かけた刺し網の様子。6時に釣りを終了してからも、続いていた。















■釣行データ■
釣行時間 4:00〜6:00
天気 曇り
気温 23℃
水の色 普通
風向き 南東・微風


■使用タックル■
ロッド スミス
MT−86
リール シマノ
ツインパワー3000
ライン ファイヤーライン16LB
+リーダーフロロ2.5号
ルアー
リグ
エスフォー11
ワンダー80
ライブベイトジグミノー70
TKLM90
アスリート90S


■経費■
分類 内容・数量 代金(税込)
食費    
燃料費    
合計    



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