2003年8月30日(土) みちのく一人旅
今回は、かなり足を伸ばして秋田県の本荘市を流れる子吉川に釣行。妻が里帰り出産のため、毎週末相馬に通っているわけだが、今月号の釣り雑誌「自然倶楽部」や、過去の「ソルト&ストリーム」などの記事を読んでいるうちに、ちょっくら行ってみたくなった。前から秋田は行ってみたい場所で、今のように時間が自由に使えるのも今後無いだろうし、初めての場所で魚が獲れるのか、試してみたくもなった。今週は早番上がりのため、行くなら週末しかないと判断し、2〜3日前から入念に準備をし、期待を膨らませつつ4時半に家を出発した。 予定していた場所は2ヶ所。秋田運河と子吉川であるが、秋田市は本荘市から更に車で1時間ほどかかる事、市内という事で移動が大変かなと思い、とりあえず子吉川に立ち寄る。まずは地元ショップで情報収集。最初のショップでは、最近の釣果がボードに書いてあった。河口付近で釣れてるらしい。店内に入り、ボトム調査を兼ねる目的でマールアミーゴを2つ購入。店員さんに話しを聞くと、昨日は雨が降って川がやや増水してるらしいとの事。上流のがいいのでは、という話しであった。もともと、上流を狙っていたので、こちらとしては好都合である。 適当に7号線を右折し、もう一軒の釣り具屋さんに。こちらでも話しを聞く。やはり、水位は若干高く、濁りもあるとの事。魚は上流でも釣れますよとの事である。こちらでも、マールアミーゴを1つ購入し店を後に。時間はまだ10時を少しまわったところ。今日の予定は日の高いうちに下見をし、夕方から夜にかけて、狙いの場所で粘る作戦。なにせ初めての場所のために、道も何もわからない。そのために、地図を片手に下見に向かう。 店を出てすぐに、橋の下の川原に下りられる道を発見。とりあえず下りてみる。川幅は狭く、水は濁り。平水の状態がわからないが、おそらく増水してるだろう。足もとの様子も見えないほどの濁りなので、水深もわからない。とりあえず、今買ったばかりのマールアミーゴで水深調査をする事に。とはいえ、ロングキャストしていきなりロストでは悲しいので、アンダースローで橋脚まわりを軽く探る事に。ポイントに近づくと、昨日の雨のせいか、チョロチョロと流れる流れ込みがあった。バスだったら、こんなポイントは絶好なのになどと思いながら、流れ込みを通すようにルアーを回収する。足元で妙にゴツゴツする所があり、ブロックのようなものがありそうである。そこに引っ掛けないようにロッドを立てて探る。 5投目ぐらいか、橋脚の淀みを通過した時「ゴツッ」ときた。「ヤバッ、根掛かった」と思った瞬間「バコバコバコッ」とエラ洗い。なんと、ヒットしてしまった。それもなかなかのサイズである。まさか釣れると思ってなかったので、ビックリしてアワセも何もない。しかし、突っ込みをかわしているうちに、フックの位置を確認。ガッチリ掛かっているのがわかったので、慌てずに対処。弱った所をハンドランディング。 持った瞬間、間違いなくスズキサイズであることを確認。メジャーをあてるとジャスト70センチ。いきなり自己記録タイである。これが秋田なのか、凄すぎる・・・。何も考えずに釣れてしまったのだが、自分なりに釣れた理由を分析。多分流れ込みがキモなのではないかと思い、今後は重点的に流れ込みを攻める事にした。 前日までに調べ上げたポイントを、道なりに移動して調査。新二十六木(とどろき)橋を通過して、右岸(上流から下流を見て)の水門、対岸にわたり、NHKアンテナ前の水門、そのまま下流へ移動し、ホームセンターヤマキ裏の水門、飛鳥大橋下流、由利橋上流の流れ込み、そして本荘マリーナと、ちょっと投げては移動を繰り返す。ここまでで、バイトは1度も無し。まあ、本番は夜なので、そのための下見なので、釣果は2の次。時間のある限り、場所を移動する。 コンビニで昼食を買い、少し休憩。その後、ポイントマップには無かった、更に上流のポイントも探してみる。河口から9キロぐらいになると、瀬が見えはじめる。それより上流は、普通の川のようだ。何ヶ所かルアーをキャストしてみたが、バイトはなく、夕マズメを迎える。 新二十六木橋下流の水門へ移動。ここで少し粘るが、バイト無し。ワンド状になっており、流れ込みもあっていい感じなのだが。そしてだんだん暗くなってきた所で、飛鳥大橋下に移動。橋のライトで魚が集まるはずなので、ここは少し粘る事に。ワンダー、ピースリー、コモモ、K−TEN等、サーフェイス系のルアーを全て投入し、バイトを待ったが、何度か怪しい手応えがあっただけで、ノーヒットに終わる。 そのまま少し歩いて、本荘第一病院前の流れ込みへ。ここは、昼にチェックするのを忘れたが、水面を見る限り、かなりのベイトがいる感じである。ワンダーで狙うが、何投目かにロスト。時間はもうすぐ21時になるところであったので、帰り道を考えて、残念であるがここで終了とした。 と、いうわけで、みちのく一人旅での秋田釣行であったが、久しぶりに頭をフル回転し、推理して魚を探したが、結果は1匹であった。前日まで、過去の記事や地元釣りクラブのHPなどで入念にデータをチェックしたつもりであったが、初めての場所で、それも1日だけで結果を出すのは難しいと痛感した。前日の雨による増水&濁りで、水中の様子がつかめなかったのが特に痛かった。遠征の場合は、前もって釣り場の状況がわかる方法を見つけておかないと駄目だと思った。 過去に1度だけ、97年に青森遠征を経験しているが、その時はろくに海で釣りをした事もなく、情報だけを頼りに勢いで行って、コチ、ヒラメ狙いでチビアイナメ1匹という散々な結果に終わった。その失敗で、魚を釣るプロセスを覚えてからでないと、遠征してもろくに釣れない事を悟った。今回は1匹と貧果ではあったが、涸沼や相馬での経験から、自信をもって自分流の釣りが出来た。青森遠征時と比べると、かなり実力はついたなと感じた。強行軍で貧果ではあったものの、それなりに収穫のあった、充実した秋田遠征であった。 ■釣行データ■
■使用タックル■
■経費■
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