2003年6月1日(日) 巨大潜水艦出現
10:00〜12:00 那珂川河口・大洗港 ここ何回かの早朝出撃で手応えがなく、その原因が潮位にあるのでは?と推測。那珂川河口の過去の釣果を見ると、昼にも釣れている時があり、その日の潮位を調べると干潮前後であることがわかった。過去の雑誌等でも調べたが、河口は干潮時がいいという。そこまで言われると、この手で検証したくなってしまう。しかし、38年ぶりに5月に上陸した台風4号のおかげで、海は波高4メートル。今回は無理かと諦めていた。 ところが、31日に台風は温帯低気圧に変わり、雨のほうも思ったほど降らなかった。インターネットで那珂川、久慈川の水位をチェックしていたが、大増水は見られない。海は荒れているが、河口は海ほど荒れてないはず。今回を逃すと、次の大潮までは2週間待たねばならない。そう思うと、いてもたってもいられなくなった。6時に起床した時点で雨は上がっていた。とりあえず久慈川河口で様子をみて、駄目ならビッグロックで憂さ晴らしすればいいやと納得し、7時半まえに家を出た。 久慈川河口には9時頃に到着。堤防から海を見ると、波高は高いが河川内には波は上がっていなかった。濁りも激濁りというほどではなく、釣りは出来る状態。ただ、ゴミはたくさんあるようだ。これならいけると確信し、那珂川河口に向け、再び走り出す。 那珂川河口に到着。天気は曇りから晴れに変わっていた。思った通り、海は荒れているが河川内までは荒れていない。自分の気になっていた場所には既に先行者いたが、そこへ行かなくとも橋の下流には潮目ができているので、それを狙ってもいいと思った。とりあえず準備をして川辺に下りる。 川の様子を見ながら歩いていると、満潮時には気付かなかった妙な流れがあった。しばらくそこへワンダーをキャストしたが反応なし。そのうち先行者が引き上げていたので、すれ違いざまに釣果を聞いた所「ぜんぜん駄目です」との返事。期待は出来ないが、せっかく来たので少しルアーをキャストしてみることに。 潮目めがけアスリートSをキャスト。U字を意識して巻いてくるが、反応なし。手前を探ろうとしたが、ゴミがいっぱいで狙えない。なんとなくあまり粘る気力もなく、30分程で引き上げる。 車に戻る途中、海門橋下にもうひとつ妙な波を発見。そこも、しばらくルアーをキャストしてみた。水深がかなりあるようなので、ジグヘッドでも探ったが結局根掛かり。ボトムには何か基礎のようなものがあるようだが、その後バイブレーションで探ってもノーバイトであった。河口はこれで見切りをつけた。 このまま帰るのでは物足りないので、もう1ヶ所、大洗港に行ってみた。最近イワシが入ってきたようで、ひょっとしてヒラメでも釣れるのではないかと思ったのだ。中堤防に着くと、ルアーをキャストできるスペースがあるようなので、河口のタックルをそのまま持って堤防へ。 堤防には何人かの釣り人が。サビキの人もいるが、釣れ具合はイマイチ。堤防先端にはワームをキャストしている人が1人。その後方、やや離れた位置から船道めがけてキャスト。はじめはバイブレーション、その後ワームで探ったもののノーバイト。開始から20分程して雨がぱらついてきたので、粘る気にもならず、ここで終了。 ここで時間は12時。このまま帰ってビッグロックで憂さ晴らししようとこの時は思っていた。R51からR245へ入り、管釣りでの攻め方などを考えていたが、この先でもう一度久慈川を通過する事を思いだし、何気に様子を見ようと心変わりした。 12:30〜14:30 久慈川河口 車を止め、川を覗くと、ルアーをキャストしている人が1人いた。こんな状況なのに、狙ってきているのか?などと思っているうちに、自分もやってみたくなった。でも、やっても30分ぐらいにして、駄目ならさっさと諦めるつもりだった。さっさと準備をして、タイドミノーを結び、その釣り人の下流へ入った。 開始する前に先行者に、「釣れました?」と聞いてみたが、「潮がとまっちゃったから・・・」という返事。確かに、午前中に見たときよりも流れは緩い。それでも、流れがあるように見える下流へと移動しキャスト。しばらくして生体反応があり、フグがスレ掛かりでヒット。「こんな状況でも魚がいる?」と少し期待を持った。 しかし、その後はゴミのヒットばかり続くので、帰り足で上流へと移動。先行者も上流へ移動したので、その場所に入る。しばらく反応無しだったので、もうそろそろ帰ろうと思った時だった。「グンッ」何かヒットした。濁っていて魚が見えないので、とりあえず姿を見るまではと慎重に寄せてくると、その正体はコチだった。 ミノーでは久々、それもなかなかのサイズである。こんな事態は予想してなかったので、メジャーを用意おらず、しかたなくロッドで測り位置を記憶。ざっと40はあるだろうか。ヒットタイムは13時5分。 ここでは過去にも連続ヒットの経験があるので、続けて2匹目を狙う。しかし、ミノーでの反応は続かなかった。そういえば、どんな地形かも濁ってわからないので、ボトム調査を兼ねてジグヘッドリグに変更。10gのラウンドにパワーシャッド4inの組み合わせで探る。 あっちこっち投げまくり、リフト&フォールを繰り返していると、再び「ゴンッ」とバイト。アワセをいれて寄せてくるが、こいつは足元で尻尾が見えた。またまたコチである。 1匹目とサイズは同じぐらいだが、ウエストはさっきよりは断然太い。こいつもロッドで測ったが、さっきより2センチほどサイズアップ。ヒットタイムは13時20分であった。 2匹目のヒットで、頭の中からビッグロックの事は吹き飛んでいた。連続2匹というのはよくあることなので、更にもう1匹を狙いキャスト範囲を広げた。今までは正面から下流を探ったので、今度は上流へとキャスト。その何投目かであった。またまたフォールの着底寸前に「ゴンッ」と来た。ちょっと遠目なので、バスのようにリールを少し巻いてからアワセた。 アワセた瞬間「重い!」。先ほどとは違う重量感で、11ftのシーバスロッドが大きくしなった。引きはフラット系の引きであったので、もしかしてヒラメ?などと内心喜んでいた。それにしても強い引きではないのだが、なかなか寄ってこない。ジグヘッドのフックの伸びが心配なので、あまり強引には寄せられない。焦らず少しずつ、少しずつ寄せて、ようやく波打ち際まで寄せた。 さあその正体は?リーダーを引いてズリ上げてみてびっくらこいた!コチだ!それも今まで見たことないサイズ。まるで巨大潜水艦だ。2匹目までもいいサイズだと思っていたが、その2匹より遥かにデカイ。こいつはしっかりサイズを測りたいと、車まで猛ダッシュでメジャーを取りに戻る。心臓をバクバクいわせながらメジャーを当てると、なんと65センチであった。こんな場所に、こんなサイズがいるとは・・・しばし呆然と魚を見つめていた。ヒットタイムは13時30分であった。 ついでに、2匹目までのサイズを測ったロッドの位置をメジャーで測定。1匹目45センチ、2匹目47センチである事が判明した。 この3匹目でほぼ満足なのだが、これだけ釣れるのならハードルアーでも釣れるのか試してみたくなった。まずはワンダー、次にカストマスター、そしてオンデオンダとユラユラ系で30分、バイトがないので、パワーシャッド5in、ローリングシャッド、そしてパワーシャッド4inに戻って更に30分探ってみたものの、潮位が上がってきたせいか3匹目以降反応はなかった。これ以上粘ることもないので、14時半で終了とした。 本命、那珂川河口には今日もふられたが、久慈川河口では思ってもみなかった結果がでた。濁り具合から狙いはセイゴ、フッコであったが、釣れたのはコチ。自分ではコチ、ヒラメはささ濁り程度でうねりの無い状態がいいと思っていたが、今回はその先入観をいい意味で裏切ってくれた。今年はコチに好かれているようなので、しばらく通ってみるのもいいかもしれない。 本日の久慈川河口の様子 こちらは外海側 ■釣行データ■
■使用タックル■
■経費■
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