◆日産ディーゼル KL-UA27系 (フルノンステップ車)
左側面 右側面
名古屋市交通局 KL-UA272KAM改 (軸距5.3m車)

<概要>
 平成11年排出ガス規制(KL-)適合の日産ディーゼル製大型バスで、2000年6月〜2005年に製造された。
富士重製の車体を架装した場合、全車R17型新ボディー(新7E)が架装される。

 KC-UA系では大型車用のエンジンを搭載していが、これを中型車用に変更したため、車内の床面積を増やすことができた。
 なお、このKL-UA27系とは別に、KL-UA45系のワンステップ車をベースにした前中扉間ノンステップ車が製造された。
これに伴い、前者を「Fタイプノンステップ」、後者「Gタイプノンステップ」と区別している。
GタイプについてはKL-UA45系を参照して頂きたい。

また、2000年6月にKC-UA系ノンステップからKL-UA27系に移行する際、このKL-UA27系と同一仕様ながら、
型式認証前に登場し、型式がUA460KAMとなる車両が、西武バスと札幌市交通局(軸距5.3m車)に少数存在する。

2001年にはCNG車が京都市交通局に登場した。他のノンステップ車同様、屋根に取りつけられたガスボンベ格納ユニットが特徴的である。
その後、名古屋市交通局(基幹バス用)などでも採用されている。
CNGノンステップ車
CNG車
京都市交通局 KL-UA272KAM改

<型式内容>
 1990年(U-)以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、中型のRM、RN、RP、JP等と同様である。
(1)はエンジン配置とフレームの有無、(2)は車種を表し、この二つを合わせたものが通称で呼ばれることが多い。
(3)はエンジン型式、(4)は車種またはエンジン単位での使用変更順位をあらわしている。
(5)は軸距で、型式認証を受けているのは4.8m車のみ。5.3m車は改造型式扱いである。
(7)はブレーキで、路線バス系車輛は基本的にN(空気油圧複合式)のみであるが、フルノンステップ車はM(空気式)である。

KL- U A 27 2 K A M
(1) (2) (3) (4) (5) (6) (7)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 KL=平成11年規制  
(1) エンジン配置
フレーム
U=リヤアンダー R=リヤ(フレームレス)
J=リヤ(フレーム付)
(2) 車種 A=大型 N=小型
M=中型
P=9m大型、中型ベースの大型
(3)
(4)
エンジン
仕様変更順位
272=MD92TA(191kW)
   PU6 (CNG車 177kw)
452=PF6HTB(大型用 221kW)
   PF6HTA(大型用 177kW)
(5) 軸距 K=4.75〜4.99m(4.8m)

※ 軸距が5.30mの車輛は改造型式扱いの為
  4.8m車と同じ「K」を使用
E=3.75〜3.99m(中型車 3.9m)
G=4.25〜4.49m(中型車 4.28(4.1)m)(9m車 4.3m)
(6) サスペンション A=車軸式エアサス B=独立式エアサス
S=リーフサス
T=低床リーフサス
(7) ブレーキ M=空気式 N=空気油圧複合式 

<KL-UA27 + 新7E 採用事業者>
※ 全車 逆T字窓。
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事業者名型式扉配置導入数備考
道北バスKL-UA272KAMグ引―1軸距5.3m。安全確認窓省略
札幌市交通局UA460KAMグ引―2型式認証前の車両。軸距5.3m。安全確認窓省略。北海道中央バスに移管。
西武バスUA460KAMグ引―4型式認証前の車両。
KL-UA272KAM60鹿児島交通に移籍
新京成電鉄KL-UA272KAMグ引―1軸距5.3m
東京都交通局KL-UA272KAMグ引―11鹿児島交通に移籍。
4CNG車
関東バスKL-UA272KAMグ引―11北海道拓殖バス、矢島タクシーに移籍
名古屋市交通局KL-UA272KAMググ―9軸距5.3m
グ引―10軸距5.3m。CNG車。安全確認窓省略。基幹バス用。
京都市交通局KL-UA272KAMグ引―1
5CNG車
神戸市交通局KL-UA272KAMグ引―4安全確認窓省略
(サンプルカー)KL-UA272KAMググ―1丸建自動車(埼玉県 契約輸送用)に移籍。のち神戸バスに再移籍。

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