◆いすゞ U-LT系
左側面 右側面
糸魚川バス(頸城自動車分離子会社) U-LT332J

<概要>
 平成元年排出ガス規制(U-)適合のいすゞ自動車製9m大型バスで、1990〜1995年に製造された。
富士重工製の車体を架装した場合、R17型ボディー(7E)が架装される。

 富士以外は、標準のアイケーの架装例が存在し、「キュービックLT」と呼ばれる車両になる。

<7E架装車の特徴>
・右側面最後部窓下に、やや縦長の四角いエンジン開口部(パンチ孔)が開いている。
・右側面の後輪より後ろの車体裾が一直線である。
・マフラーは非常口よりにある。
・リヤのナンバーステーは両側から照らすタイプである。
KC-LT系に似ており、判別が困難であるが、マフラーの位置が異なり判別が可能である(U-LT系:右側面側、KC-LT系:左側面側)。
 ただし、羽後交通のU-LT332Jは改造により左側面側にあるので注意。

<型式内容>
 1983年(P-車)〜現在まで使用されている型式基準で、中型のLR、大型のLVと同様である。
(4)はエンジンである。中型と同じ6HE1を使用する。
(5)は軸距である。このアルファベットは範囲を表し、発売車種の軸距が含まれるものが適用される。
  このため、中型のLRと同じ記号が適用されるが、オーバーハング値が異なり全長はこちらのほうが1mほど長い。

U- L T 3 32 J
(1) (2) (3) (4) (5)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 U=平成元年規制
(1) エンジン配置 L=リヤエンジン
(2) 車種 T=9m大型 R=中型以下
V=大型
(3) サスペンション 2=エア
3=リーフ
(4) エンジン 32=6HE1 24=6QB2(大型車 標準出力)
18=6RB2(大型車 高出力)
(5) 軸距 J=4.26〜4.50m(4.30m) F=3.51〜3.75m(中型車 3.75m)
J=4.26〜4.50m(中型車 4.3m)

<U-LT + 7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置窓形状導入数備考
宮城交通U-LT332J折引―2段2ミヤコーバスに異動
山形交通U-LT232J折―引メトロ7現:山交バス
川崎鶴見臨港バスU-LT332J折引―2段6一部 臨港グリーンバスに異動?。羽後交通、堀川バスに移籍。
越後交通U-LT332J折引―2段8一部 南越後観光等に異動
頸城自動車
頸南バス
糸魚川バス
U-LT332J折―折2段30うち頸南バスが2台、糸魚川バスが1台を導入。
三重交通U-LT332J折引―2段43
京都バスU-LT332J折―引2段3
折――2契約輸送用
井笠鉄道
北振バス
U-LT232J折―引2段5うち北振バスが1を導入。
折引―4
船木鉄道U-LT232J折引―2段3
協同バスU-LT332J折引―2段3埼玉県行田市。契約輸送用。CNG車に改造。
(徳島県内の自家用)U-LT232J折――メトロ1徳之島総合陸運に移籍。契約輸送用→貸切用。

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