◆日野 U-HT(HU)系
     KC-HT(HU)系
左側面 右側面
くしろバス U-HU2MMAA (もと日栄運輸倉庫)

<概要>
 U-HT(HU)2M系は平成元年排出ガス規制(U-)適合の日野自動車製大型バスで、1990〜1995年に製造された。
 一方、KC-HT(HU)系はU-HT(HU)系を平成6年排出ガス規制適合にした車両で、1995〜2000年に製造された。
いずれも富士重製の車体を架装した場合、R17型ボディー(7E、7B)が架装されるが、1998年で中止された。
 他の車体架装例には日野車体と西工がある。特に標準である日野製のものは、いわゆるスケルトンボディーの車両になる。

 実質的に、先代のP-HT系を新排出ガス規制適合にしたもので、標準出力エンジンとして用いられるM10Uは大幅な改良が行われたが、
エンジン型式の変更はない。
なお、P-からU-になる際、型式の内容が一部変更されている。

この系列には、電気・ディーゼル式ハイブリット車(HIMR)が存在する。詳細はページ末を参照願いたい。

<7E架装車の特徴>
・U-系とKC-系には外観的の差異は特に無い。ドアまわりが唯一の見分けるポイントである。
・右側面最後部にエンジン開口部(パンチ孔)がある。
 縦長の長方形の右側の上角が斜めに切り取られた形状(石油のポリタンク型)で、中央に桟がある。
・リヤのナンバーステーは両側から照らすタイプが車体中心にあるものが多い。

<型式内容>
 1981年以降〜現在に登場した型式で使用されている型式基準で、中型のRJ/RR、9m大型のRUと同様である。
(2)はサスペンションを表すが、同じにフレームの有無、車体長区分も表されている。
(3)はエンジンである。P-以前の数字のみの表記から、数字とアルファベットの組み合わせに変更された。
(4)は軸距である。やはり、数字からアルファベットになり、内容も整理されている。
(5)は変更順位である。この系列では、U-は全車A、KC-は全車Cになる。
(6)は仕様であるが、これは型式板には打刻されないので注意が必要である。
  なお、HIMRはここがHになる。

U- H T 2M M A A
KC- H T 2M M C A
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
意味 当系列の適用例 他系列の適用例(参考)
排出ガス規制 U=平成元年規制
KC=平成6年規制
(1) エンジン配置 H=リヤアンダーエンジン R=リヤエンジン
C=センタアンダエンジン
(2) サスペンション T=リーフサス(枠無し 9m車以上)
U=エアサス(枠無し 9m車以上)
J=リーフサス(枠有り 中型車)
R=エアサス(枠有り 中型車)
(3) エンジン 2M=M10U (標準出力)
3K=K13U (高出力)
(U-車)
3H=H07C(中型路線車・9m車)

(KC-車)
1J=J08C(中型路線車・9m車)
(4) 軸距 L=4.76〜5.00m(4.80m)
M=5.01〜5.25m(5.20m)
P=5.51〜5.75m(5.67m)
G=3.75〜4.00m(中型 3.93m)
J=4.25〜4.40m(中型 4.49m・9m大型 4.40m)
(5) 変更順位 A=平成元年規制(*がU-)
C=平成6年規制(*がKC-)
(6) 仕様 A=一般車
H=HIMR(型式取得車のみ)
(略)

<電気・ディーゼル式ハイブリットバス(HIMR)について>
 制動時に三相交流電動機で発電し蓄電池に電力を溜め、発信時・加速時にその力で電動機を動かし補助動力として用いる方式の
ハイブリッド車である。
1991年に誕生、1993年に正式に型式を取得し、U-HT(HU)2MLAH/U-HT(HU)2MMAHとなった。
 その後、平成6年ガス規制適合時に、エンジンが中型と同じものに変更され、水平配置から垂直配置に変わった。
型式はKC-RU1JLCH/KC-RU1JMCHになった。

 基本的には日野車体が架装されるが、例外的に富士7E架装のU-HT2MLAHが関東バス(東京都)に2台在籍する(他に西工架装車が阪急バスに在籍)。
軸間に蓄電池があり、右側面側面の中央部が下がっているが特徴である。
また重量制限の関係で、車内の立席スペースが意図的に減少するような座席配置になっている。
左側面 右側面
関東バス U-HT2MLAH (HIMR)

<U-HT(HU) + 7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置窓形状導入数備考
旭川電気軌道U-HT2MPAA折折―2段3一時期 あさでんに異動。
北海道中央バスU-HU2MMAA折引―逆T1
U-HU2MPAA10
2段2
折ワ―逆T2
U-HU3KPAA折引―4
阪東自動車U-HT2MMAA折ワ―メトロ15東野交通、十王自動車(国際十王交通)、道北バス、熊本バスに移籍。
十王自動車からくしろバスに再移籍。
茨城急行自動車U-HT2MMAA折―折2段8
東洋バスU-HT2MPAA折ワ―メトロ4道北バスに移籍。
平和交通U-HT2MMAA折ワ―逆T字2
小湊鉄道U-HT2MMAA折引―2段10
西東京バスU-HT2MMAA折引―2段34一部、多摩バスに異動。南越後観光、中鉄バス、ニュー東豊(千葉県我孫子市)に移籍。
関東バスU-HT2MLAA折引引2段2電子AT車
U-HT2MLAH2電気・ディーゼル式ハイブリット車。1台が岩手県交通に移籍。
遠州鉄道U-HT2MLAA折ワ―メトロ15芸陽バス、越後柏崎観光、川中島バス、道北バス、エスラインギフ(契約輸送用)に移籍。
U-HT2MMAA19道南バス、川中島バス、道北バス、南部バスに移籍。
U-HT2MPAA5
富山地方鉄道U-HT2MMAA折―引2段10
京都バスU-HU2MMAA折―引逆T字14京福バスに移籍。
大分バスU-HT2MLAA折ワ―2段17
大分交通U-HT2MMAA折ワ―T字1
常総学院バスU-HU2MPAA折――メトロ1茨城県つくば市、契約輸送用。
(日栄運輸倉庫)U-HU2MMAA折ワ―サッシ3契約輸送もしくは構内輸送用。くしろバスに1台が移籍。
計184

<KC-HT(HU) + 7E 採用事業者>
事業者名型式扉配置窓形状導入数備考
北海道中央バスKC-HU3KPCA折折―2段2
茨城オートKC-HT2MMCA折―折2段2
阪東自動車KC-HT2MMCA折ワ―メトロ2道北バスに移籍。
茨城急行自動車KC-HT2MMCA折―折2段2
遠州鉄道KC-HT2MMCA折ワ―メトロ37うち2台アイドリング・ストップ付き。南部バスに移籍。
富山地方鉄道KC-HT2MMCA折―引2段1
京都バスKC-HU3KMCA折―引逆T字3
(千葉県内の自家用)KC-HU3KMCA折――メトロ5大新東(千葉県・徳島県、貸切用→うち徳島の1台、吉井観光バス(岡山県 貸切用))、ファースト秩父バス(埼玉県)に移籍

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